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乃木坂46デイリーコラム 第35回・金曜楽曲特集「太陽ノック」

乃木坂46デイリーコラム 第35回 金曜特集#07「太陽ノック」

乃木坂46の12thシングル「太陽ノック」は、前向きなエネルギーに満ちあふれたサマーソングであり、メンバーの生駒里奈が5thシングル「君の名は希望」以来7作ぶりにセンターに復帰した曲である。この曲は乃木坂46主演のドラマ「初森ベマーズ」の主題歌としても使われている。

歌詞は、外に飛び出して何かを始めよう、明るい未来に向かって動き出そう、夏はそのために絶好の季節だと語りかけるものだ。最後を”Grab a chance!”で締め括っており、積極的にチャンスを掴もうという内容が第一のメッセージと考えられる。「何かを始めよう」という内容は10thシングル「何度目の青空か?」と共通するものがあるが、「何度目の青空か?」では”時間を無駄にしていないか”などやや厳しい視点から書かれているのに対し、本作では自由、夢といったポジティブな言葉でどんどん前へ進む推進力が感じられる。

MVでは自然に富んだ環境で、女子学生がダンスを完成させるために泊まり込みの合宿をしている様子が描かれている。センターの生駒里奈はダンスに自信が持てず一人思い悩み、合宿所から離れてしまうが、後に戻りメンバーと感動的な再会を果たした。最後に大きな木の前で歌うメンバー達の紫の衣装は我々に鮮烈な印象を与える。

ダンスは前に出るメンバーがハイペースで入れ替わり、小刻みな足のステップが頻繁に見られるため、かなりの体力を要すると考えられる。それぞれの動きが歌詞と関連づけられていることが多く、説得力のある動きが印象的である。間奏で行われる全体のフォーメーションの変化は非常にダイナミックで、速いテンポの中でも統一感があり高度な技術を感じさせる。

曲は構成が明快であり、序奏からサビまでの展開が非常にスムーズである。パーカッションの軽快な刻みに乗って、終始変イ長調で進む。サビの手前から加わるヴァイオリンの旋律は歌と独立したメロディーを奏で、華やかな雰囲気を作り上げている。最後は間奏を挟んで展開、サビでフィナーレを迎えるが、この王道の終わり方もストレートな歌詞の内容によくマッチしている。

歌詞、曲調ともにシンプルな表現を貫き、前向きなエネルギーを与えるこの曲は、乃木坂46の原点にふと立ち返るような不思議な感覚を呼び起こす。

“乃木坂らしさ”を感じたい時は、この曲を聴いてみるのが良いかもしれない。

https://www.youtube.com/watch?v=o3GXr_A8l0k

筆者プロフィール

ななみん教授助手歴773年
医師とチェリストによる異色のコンビが、乃木坂46メンバーや彼女たちの物語を研究・分析。全国の乃木坂46ファンの皆様との情報の発受信はもとより、Nogizaka Journalを訪れる全ての皆様に、乃木坂46についてより深く知っていただくお手伝いが出来ればと思います。

COMMENT

  • Comments ( 4 )
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  1. この曲は聴き始めてしばらくあまり気に入りませんでしたが、
    「初森ベマーズ」と「真夏の全国ツアー」で印象がガラッと変わりました。
    特に8/31の神宮野球場でのオープニングの生駒ちゃんの煽りからの
    「太陽ノック」は終生忘れないでしょう!

  2. 夏の音楽特番、ベマーズ、そして全ツとたくさんの景色が目に浮かびますね。
    歌番組それぞれで代打に立ったアンダーメンバーが選抜メンバーに負けない輝きを放つのを見て、改めて層の厚さを感じさせられたり、
    全ツではオープニングのメンバーたちのナレーションVTRに涙しながら、この曲の疾走感あふれるイントロでライブで沸くためにギアを切り替えたり…(VTRに涙するメンバーにこちらもさらに泣きましたが…笑)

    ガルル→夏フリ→ノックと毎年違うセンターが全ツリード曲とともに大きく成長していった感じですよね。
    雨の神宮のセンターステージに立つ生駒ちゃんの主人公感、小さい体から放たれるオーラの大きさには震えました。

    明るい曲なのにどこか泣ける、乃木坂楽曲共通の魅力がこの曲にもありますよね。

  3. いい曲ですね
    間奏のところが好きです

    踊りもかっこいいですね
    フォーメーションは、テレビでは、なかなかうつらなかったけど、良かったです

  4. この曲は初めてテレビ出演した時から
    ダンスがそろっていた。

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