大園桃子は僕にとって、かなり謎めいた存在だった。乃木坂46・3期生の暫定センターに選ばれたということで注目を集めていたはずだが、話を振られてもなかなか言葉が出てこないし、何かあればすぐ泣くし、他のメンバーとのやり取りでも独特の間を持っていて、他の3期生と比べても異端に見えた。しかし彼女は自身のことを「普通」と語る。この「普通」という言葉が、大園桃子にとっての一番のキーワードだと僕は感じた。
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