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井上小百合が自身の正義を貫くその日まで

アンダー楽曲センターの役割と葛藤と覚悟
inoue-blog141127井上小百合公式ブログ『ヽ(。・ω・。)ごめん、長いです。笑』より。©乃木坂46LLC

 8枚目のシングル以降、アンダーライブが始まったことで、乃木坂46のアンダー楽曲のセンターというポジションが持つ意味は大きく変わった。それは文字通り、アンダーライブを牽引するという役割を帯びただけではない。極端に言えば、アンダーライブそのものの反響に加えて、8枚目と9枚目のアンダー楽曲でセンターを務めた伊藤万理華が「良すぎた」ことも要因のひとつだろう。

 そして節目となる10枚目のシングルのアンダー楽曲、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」でセンターを務めることになったのが、井上小百合である。多くの選抜経験、10thシングルで選抜に入れなかった悔しさ、舞台での確かな手応え、ファンの期待とプレッシャーの狭間で葛藤した井上は、静かに答えを導き出し、覚悟を決めた。

比類なきセンター像

 10月、六本木ブルーシアターで見せた「鬼気迫る」としか表現しようのない井上の表情とパフォーマンスは、「覚悟の重さ」ゆえの負傷による空白を補って余りある程のものであった。しかし、アンダーライブ セカンド・シーズンの、さらに言えば、「センター井上小百合」の本質はそこではなく、それらを越えたところにあった。それは「言葉」と「勇気」である。迫り来るようなパフォーマンスで会場を圧倒してなおも、井上から発される言葉は我々の心を強く揺さぶった。難しい局面において、横一列に並ぶメンバー達から一歩前に立つ勇気ある姿は、前任者である伊藤万理華や、選抜でセンターを務める者たちに少しも引きずられることのない、井上自身が築き上げた比類なきセンター像であった。

 初期の選抜発表で発した愚直なまでに真っ直ぐで不器用な言葉は、近頃では耳にする機会は減ったが、それは仲間の想いを背負い、より洗練されたものとなった。これは「丸くなった」ということではない。確かな成長を遂げたからこそ、ここに至ることができたのだ。

井上小百合が自身の正義を貫くその日まで

 大役を見事に遂げた井上の表情は、どこか穏やかで、笑顔が増えていた。アンダーライブ セカンド・シーズンで見せた井上の表情は、凛としていて井上の雰囲気によく似合っていたかもしれない。しかし、笑顔以上に似合う表情を持つアイドルなど存在しない。

 「正義」という言葉を定義することは難しい。しかし、恐らくは井上が掲げる正義に関しては例外である。この先、どんな壁が立ちはだかったとしても、井上小百合は自身の正義を貫き通すだろう。道のりは険しく、それはむしろ、終わりのない戦いなのかもしれない。仮にそうだとしても、それは些細な問題に過ぎない。今までも、そしてこれからも、不器用に、美しく前に進むのだから。

https://www.youtube.com/watch?v=ekd7Ty1sJlg

筆者プロフィール

助六
音楽が大好きでバンドを組んだりしています。乃木坂は楽曲も大好きです。今のところ「他の星から」が一番です。ファン歴はそこまで長くないですが、皆さんと一緒に楽しめる記事を書けたらと思っています。

COMMENT

  • Comments ( 6 )
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  1. 本題とは関係があまりないですが、「他の星から」やりましたね!
    現場で見ていて2位が発表された時、ガッツポーズとりました!
    (もちろん他の曲も大好きです)
    この曲のメンバーってなんか素敵です。
    ゆったんが泣いていました。

  2. 今までのさゆにゃんは、どちらかというと孤高のアイドルという印象で、我が道を行くというスタンスだったように感じていました。

    それが、アンダーライブでセンターを経験して、みんなで一つのものを作り上げていくことの大切さを知り、周りの人のことを考えるアイドルに大きく変わっていったように感じます。アンダーライブ2ndファイナル全体と、クリスマスライブの千秋楽の「あの日、僕は咄嗟に嘘を付いたのさゆのオーラは凄かったです。

    これだけ、アンダーのセンターの重みが増している今、次に誰がなるのかが気になります。

  3. グループ発の解雇処分が発生してしまった今、
    彼女のようなひたむきさが報われることを祈ります。

  4. さゆりちゃんは、努力の人。
    それが報いられてほんとうに
    嬉しいです。

  5. 自分はさゆちゃん推しではないですがこの半年でこれだけ成長をみせるアイドルというのも珍しいんじゃないかと
    思いました。一年近く前に握手会で目の当たりにしたときはただただ可愛らしいふわふわした美少女という
    イメージでしかありませんでしたが先月の全国握手会でのミニライブで魅せた鬼気迫るパフォーマンスの
    「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」には(10thアンダー全体としても)思わず息をのみ目を潤ませてしまいました。
    残念ながらアンダーライブ2ndシーズンではその成長に自分は気づけてませんでした。というのもちょうど怪我が
    悪化してギリギリ出られる曲だけパフォーマンスして翌日から少し休養というコンディションの悪い日に観たから
    からだと思います。それでいきなり全国握手会でのあのパフォーマンスを見せつけられ、そしてアンダーライブ2ndシーズンFinal
    では際だって輝き、しっかりしたトークや演技で我々を魅了してくれました。アンコールまではただ一人泣かずに
    挨拶してて、乃木どこで設楽さんにいじられて涙したり食べ物をゆっくりちびちびしか食べられなかったりふわふわとした
    可愛さだけの女の子だった彼女とは見違えるほどのパフォーマーに成長している姿に感動しました。そんな彼女も
    さすがにダブルアンコールの声の後は感極まって涙してましたが、それまでは誰よりもしっかりしたリーダーぶりだった
    ように思います。長々と失礼しました。
    今後のさゆちゃんの活躍に注目していきたいと思います。

  6. さゆちゃん、格好良くなったよねえ。
    特に僕嘘のパフォーマンスは本当に格好いい!怖いくらい。
    だから何回でも見たい。見る度に曲自体が成長しているから目が離せない。

    ただ最近しっかりし過ぎてきて、何か凄く遠くに行ってしまったように思ってたけど、ビンゴでイキイキとさゆレンジャーやってるのを観て安心した。

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