Nogizaka Journal

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ノギ・コーデ(仮)Vol.3 ~松村沙友理編~

本コラム第3回で取り上げるのは、「乃木坂って、どこ?」第94回(2013年7月28日放送)の企画『裏方さんから見たメンバーは?乃木坂スタッフランキング』で発表された、私服がイマイチなメンバーランキングで不名誉な1位を獲得してしまった松村沙友理さんです。オンエアでは「時々パジャマみたいな恰好で来る」、「全体的にボヤけた服が多い」、「田舎くさい恰好で靴もボロボロ」と酷評されていました。

当時と現在では状況も変わってきているのですが、番組の印象から、未だに「松村沙友理の私服はダサい」という先入観を拭えていない方も多いのではないでしょうか。

いろんな意味で「もったいない!」松村沙友理の私服

松村沙友理の私服、earth music&ecologyのワンピース
出典:2014年3月20日のブログ『ベッドでゴロゴロっ(o・・o)

しかし、松村さんはセンスがないわけではないと思います。このearth music&ecologyのワンピースに大きなネックレスなどは可愛いし、似合っていました。決して背伸びして高価なモノを身につけるわけではなく、21歳の女性が違和感なく着られる範囲内でバランスの取れたコーディネートをしていると思います。

ただ、松村さんはいろんな意味で「もったいない」です。というのも、もっともっと似合う服がたくさんあるのに、自分の身の丈やキャラクター像に合った服ばかりを着るという保守的な傾向にあります。

松村沙友理の私服、ベージュニットのワンピース
出典:2014年1月19日のブログ『まだ半袖は寒いっ(o・・o)

例えば、このコーディネート(写真2枚目参照、スリッパは借り物)。確かに松村さんらしく緩いニットワンピで少し肩を出して、女性らしさも出ていてとても可愛いと思います。ただ、松村さんの得意のスタイリングである「緩さ」と「フリフリ」感だけではどうしても甘い要素が強くて、自身が放つキャラクター像の粋を出ません。

それはそれでいいのかもしれませんが、松村さんはいろんな雰囲気を出せる方でまだまだ多くの可能性を秘めていると思います。つい忘れがちになってしまいますが、松村さんは「乃木坂46の壇蜜を目指す」など、以前から乃木坂46のセクシー担当(本人は大人びたイメージという意味で言っているのだと思います)という「13歳のりんご姫」とは正反対のキャラクターをも自称していて、雑誌のグラビア等ではその一面がクローズアップされることも少なくありません。つまり、それだけの振り幅を持っている松村さんは、本来、いろんな服を着てもそれに自分を合わせることが出来るということです。だからこそ、保守的な姿勢をもったいないなと感じてしまいます。

松村沙友理の可能性を広げる3つのスタイリング

コーディネートにもうちょっと「辛い」要素を入れてみたり、いつもとは違ったゆったりとした形の服を取り入れたらもっとよく見えるし、「あっ、さゆりんはこういう服も着るんだ」という新しい一面を出せます。

良い例を一つご紹介します。5月1日から始まった「VANQUISH」のコラボプロジェクト「VANQUISH VENUS」第10弾モデルに松村さんが抜擢された際に公開されたルックは、いつもの可愛らしい松村さんとは違い、モノクロ写真で格好良い、まさに「VENUS」なイメージをファンに植え付けました。こういう幅広く着こなせることが出来る人だと思います。例えば次のようなスタイリングも似合うと思います。

1つ目はモデルの水原希子さんとアメリカの人気ブランド「OPENING CEREMONY」のコラボレーションルックです。この服は上下共に黒を基調としていて好みが分かれると思いますが、こういう全身黒基調のモード系と言われるようなスタイリングも似合うと思います。ただこの写真そのままのアイテムとなるとちょっと値も張るので、古着屋などを巡ってこれと似たようなモノを探すといいと思います。このような、モードっぽいけどどこか可愛らしいスタイリングをしても松村さんなら着こなせると思います。

2つ目は「ASEEDONCLOUD」(アシードンクラウド)というブランドの服なのですが、このブランドの服は配色、形ともにとても綺麗です。あるファッションwebサイトでは「玄人好みの服」と評されたほど素晴らしい服を提供してくれています。このようなどこか懐かしさもありながらしっかりしたコーディネートも松村さんの今までのイメージにはないので、是非着ている姿を見てみたいなと思います。ただ、このブランドは服を作ること・それを顧客に直接手に取って見てもらった上で買ってもらい、愛着してもらうことに拘りを持つ”職人”ブランドなのであまりお目にかかる機会がないのが残念ですが、都内セレクトショップで購入することが出来ます。

両極端と言えるほど振り幅のある2つのスタイリングですが、こういう雰囲気の服を纏っても松村さんであれば似合います。

総括

今回紹介してきたように、松村さんは自分の得意のスタイリングに自分を当てはめることが上手なので、これからはいろんなスタイリングにチャレンジしてもいいんじゃないかなと思います。松村さんは「13歳のりんご姫」というキャラクターを確立していて、新たな可能性を探る余裕もありますから。

確かにこのままお仕事を続けていれば、「VANQUISH VENUS」以外にもファッション誌やファッションショー、広告のイメージキャラクターに選ばれる可能性はありますが、服は日常の生活を彩るアイテムの一つです。新しい服や今まで着たことがないような服にチャレンジすると気分転換にもなりますし、日々の生活に良い変化を与えてくれる可能性があります。大げさな話かもしれないですが、服にはそれだけの力があるのです。それを多くの人にわかって頂けたら嬉しいです。

筆者プロフィール

MACABRE
ファッションが大好きで、個人のコレクション制作、プレスのお仕事、ディレクションなどをしています。
現代アートなど、言葉にできないモヤモヤした現象・表現も好きです。
乃木坂46 x ファッション を表現として探求しています。
Twitterでファッションについての質問や取り上げて欲しいメンバーを募集しています。是非お声掛けしてください。
ファン歴は短いですが、皆様と記事やコラボを通して乃木坂46の活動を楽しみたいと思います。

COMMENT

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. いつも楽しみの読まさせていただいています。

    アイドルという見られてナンボの職業に
    ついている彼女達が、
    どういうファッションをチョイスするかというのは
    いかに自分がどう見られているか、どう見せたいのか
    分かっているか、というのを表す一種の指標だと思ってます。

    そういう意味ではこのコーナーは非常に興味深いですね。
    特にさゆりんごへの指摘は彼女の性格も反映されていて
    非常に面白かったです。

    これからも楽しみにしております。

  2. まっちゅんは、もし就職試験を受けたら廻りのみんながリクルートスーツなのに一人だけピンクのスーツで臨みそう。

    クールな可愛らしさを自分で選べるようになったらいいなと思います。

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