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乃木坂46「16人のプリンシパル deux」@東京公演5/3レポート

5月3日に東京・赤坂ACTシアターで行われた乃木坂46の定期公演「16人のプリンシパル deux」を観に行ってきました。今回はそのレポートをお届けしたいと思います。

なお、この記事では本公演のネタバレを含みますので、閲覧は自己判断でお願いします。

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▲赤坂ACTシアター前

開場前には、会場周辺で生写真を広げているファンが多く見られました。今回の公演パンフレットを手にする人も。写真ではわかりにくいですが、会場横の階段まで折り返して並んでいるのがグッズ列です。

開場

予定時間をやや過ぎてから開場。チケットの確認を済ませて先へ進むと、昨年の第一弾公演「16人のプリンシパル」同様、審査セットを貰います。今回は鉛筆、投票ID、審査方法説明、舞台概要の4つになっていました。

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▲審査セット(写真は終演後に鉛筆を回収した後)

 
セットを受け取って進むと、目の前にプリンシパル恒例の巨大ボードが登場。今日は初日公演なので、まだ何も記入されていません。前回と変わった点は、配役の相関図ができていること、前は縦に並んだ順位表の上に主役(アリス)を演じたメンバーの写真を貼るスペースがありましたが、今回は配役表になっており、それぞれの公演で主要キャストを演じたメンバーの写真が飾られます。

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▲「16人のプリンシパル deux」のボード

 
ロビー1階に降りる階段へ向かうと、階段の上から下まで、関係者から贈られた花が飾られていました。

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▲乃木坂46に贈られた花

今回の公演に贈っていた方は、以下の通り。(敬称略)
バナナマン、ベッキー、AKB48、株式会社AKS代表取締役 窪田康志、ハウス食品株式会社代表取締役社長 浦上博史、株式会社ギャンビット代表取締役社長 久保忠佳、フジテレビジョン「バチバチエレキテる」(白石麻衣宛)、フジテレビジョン「うまズキッ!」(白石麻衣宛)、NHK Eテレ「Rの法則」(若月佑美宛)、テレビ愛知株式会社、「乃木坂って、どこ?」、株式会社ケイマックス、文化放送「乃木坂46の『の』」、FM NACK5(斉藤優里宛)、朝日新聞デジタル「乃木坂とまなぶ」編集部、光文社「FLASH編集部・エンタテインメント編集部」、集英社「週刊プレイボーイ」編集部、B.L.T編集部、Ray編集部(白石麻衣宛)、株式会社シーエー・モバイル代表取締役社長 外川穣、dwango.jp、モノセンス株式会社。以上22点。

ファンから贈られた花は、階段の下、1階通路の2箇所に分けて飾られていました。Nogizaka Journalから贈ったものは通路にありました。

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フローリスト・カノシェさんにお願いしました

 
会場内のグッズ販売は1階のACTカフェ奥で行われていて、開演が近くなってもメインの階段とは別の階段の上のほうまで並んでいました。全員が開演までに買えたか分かりませんが、余裕を持ってお越しいただくことをお勧めします。

1幕「オーディション」

舞台に、魔女のような出で立ちの女・ムーンシャドー(柿丸美智恵さん)、謎の人物・ローズパープル(演出の江本純子さん。先生と呼ばれる)の2人が登場。ローズパープル(以下、ローズ)が何かを落として、ムーンシャドー(以下、シャドー)がそれを拾う(演出?)。その後、ローズは客席を通ってどこかに消えていく。舞台といい、この2人といい、某仮面か何かでしょうか?

舞台の両側からメンバーが登場。おそらく全員が、今回発売された推しメンマフラータオルを身に着けていました。間もなく声だしを始め、最後に伊藤万理華が前に出てきてローズに挨拶。それを冷めた目で見るメンバー。舞台後方に公演名が映し出される。

シャドーが名札を配布。「全員付けたわね!」と急かすシャドー、川村真洋が「付けたよ!」とアピールするように首にかけた名札を両手で前に出す。名札をつけたことを確認すると、全員でウォーミングアップへ。腹筋、背筋、腕立てと、感情を出しながら行っていく。

続いてダンス審査を開始。昨年のプリンシパルでは、出演メンバーが3つのグループにわかれて1組ずつダンス、他の2組は端で待機という形でしたが、今回は他の2組もメインのグループの横で簡単に踊るように変更されています。続いて「人はなぜ走るのか?」に合わせて、全員で踊る。「いい汗をかきましたね」とシャドー。休憩で水分補給を促される。

「今日の××は衛藤美彩、川後陽菜!」というシャドーの指示でテーブルなどが用意され、メンバーに台本のような紙が配布されると、第156回「乃木坂歌劇団 ~迷宮の花園~」のオーディションが開始。初めに、シャドーによる登場人物の簡易紹介。入場時に配布された概要に書かれている設定にはないことを言っていることがあるので、開演前に一度目を通しておくといいでしょう。役のイメージを入れておくと審査の時にも役立ちます。
シャドーが舞台について説明しているときに、女優とは何たるか、「大切なのは、ほとばしるパッション!」のようなことをいくつか言って、その「パッション!」などのフレーズを、待機している生駒里奈、齋藤飛鳥が2人で感情を込めて復唱している姿(小声か口パクで)が印象的でした。「女優は生き様である!」。

審査の前に配役ごとの立候補者を発表。前回は順位に応じた役を演じる形でしたが、今回は立候補制となっています。その場で挙手するなどして立候補する形ではなく、開演前にメンバーが決めたものを公演で発表するようです。役と立候補者の一覧が舞台上のスクリーンと合わせて順に読み上げられます。

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▲スクリーンのイメージ図。4名の場合は2列になる。

今回の立候補者一覧。
1、野木緋咲子:衛藤美彩、橋本奈々未、樋口日奈
2、野木芙咲子:深川麻衣、松村沙友理、大和里菜
3、野木美咲子:秋元真夏、伊藤万理華、斉藤優里
4、いつみ:川村真洋、永島聖羅、中田花奈
5、今和洋子:桜井玲香、白石麻衣、畠中清羅、和田まあや
6、北嶋文目:中元日芽香、西野七瀬
7、栄:生田絵梨花
8、今和誠一:川後陽菜、斎藤ちはる、高山一実
9、明田川太郎:能條愛未、若月佑美
10、沢村小坊主:生駒里奈、伊藤寧々、井上小百合、齋藤飛鳥

会場は野木緋咲子の発表から盛り上がりました。ほかに桜井、白石と強豪同士がぶつかる中に畠中、和田のアンダー勢が挑む今和洋子の激戦区、北嶋文目役をめぐる中元、西野の一騎打ち、栄役の立候補が生田一人というラッキーハプニング。立候補者の発表だけで盛り上がるというのも、立候補制かつ観客投票でキャスティングというシステムを採用した乃木坂ならではの反応かもしれません。

なお、女中6人組には立候補できず、名前付きの10役に漏れたメンバーの中から総得票数の多い上位6名が選出されます。

演技審査は1番の野木緋咲子から順に、演じるメンバーは五十音順。自己紹介と意気込みを話した後、希望した役のセリフが1~2シーンあり、1回目は自由に、2回目はローズから様々な注文をつけられた上で再び同じシーンを演じる。ここは本公演でも見所の一つ。

緋咲子(ひさこ)役の審査は、ニュース番組でも紹介されていた、リハーサルで松村が演じていたシーン。屋敷で起こった事件を調べる明田川に対し、「あまり深入りしないほうがよろしいかと。底なしの沼に足を絡め取られてしまいますから」。衛藤は、2回目でその場に倒れこみセリフの後に声を漏らす演技を追加。橋本は「もっと絡め取られましょうか」という指示を受けて、足を極端にぐにゃぐにゃとしながら崩れる。樋口は「歌舞伎風に。見得をきって」と指示されたため、2回目は得意の歌舞伎風に演じていました。
この審査のときの相手・明田川役は、ちはる。相手はその場で指名されるため、その役のセリフを覚えていないメンバーも多かったのか(あるいはミスしないように)、台本を持ってやっていました。

芙咲子(ふさこ)役は、基本的に色気やセクシーさを強調。深川は「優雅に舞いましょう」という指示でダンスっぽく振りを付けて。松村はセクシーさを出しながらも一喝するところは一喝するというメリハリが良かったです。大和は、自己紹介のときに「尊敬する壇蜜さんのように」と話していたため、2回目の演技では「壇蜜さんを真似てやってみましょうか」と言われて、頭のバンダナを外して髪を右側に揃え、ささやくように、せめる演技。相手のいつみ役に伊藤万理華。

美咲子(みさこ)役は、狂気の三女。秋元は「絶対に負けません」と意気込む。この役の審査は、死んだ家長を舐めて「金魚の味がしますの」と狂う。もう一つは、死んだ家長を「私が握りつぶしてしまいましたわ」と、こちらも狂気を出す場面。この役では、最初に用意していた人型の小道具を使用。「もし選ばれたら、本番では荒れ狂います」と意気込んだ万理華には、「セリフを『いいいいいい』とか『きいいいいい』だけで表現しましょう」と難易度の高い注文。優里には「いけるとこまでいっちゃって」と大胆な指示。

いつみ役は、とにかく苛々している。「ひゃっこい麦茶が飲みたいの!」というセリフ。大阪出身の川村には「河内弁全開でいきましょう」と指示が出され、キツイ演技を披露。ところが、相手役の高山がおかしな挙動で注目を集めてしまう。永島には「お祭りのように楽しい感じで。箱も使ってみましょうか」という指示。中田にも同じように箱馬を使う指示が出され、「けだるそうに渋く」と言われるも徐々に指示からずれてくる。後の2人は和田が相手役をしていましたが、2人に出された指示をなぜか和田が自分の演技に組み込んでしまい、思わぬ笑いも。

洋子役の審査は、お金に興味なんかないというシーン。桜井は「(洋子は)夏の女なので、もっと夏の感じをアピールして」という指示に対し、伸びやかながらどこか春っぽい爽やかさ。さらに自分から「サマー」と言ってしまう。白石には棒を日傘に見立てて使うように指示が出される。ローズと「あ、もう少しやりたかったですか?」、白石「大丈夫です」というやり取りも。続いて、金属バットに見立ててと指示が出された畠中は、もうヤンキーにしか見えない。最後に棒を舞台に打つ。和田には「そのまま棒として和田さんらしく使って」と言われ、シャドーの居るテーブルまで相手を詰めて「ちょん」とおどけた使い方をしてみせる。
この審査での相手・北嶋役は若月が務めた。

北嶋役の審査は、洋子とのシーン。洋子に「お金に興味ないの?」と詰め寄るも、「興味ないわ」と真っ向から価値観を否定されてうろたえる。中元、西野ともに「強風が吹いていることを表現して」の指示。風があるから大声を出さないと聞き取りづらいというアドバイスを受けて、相手役の西野(中元)、深川(西野)は「えっ?」と聞き返したりした。

栄役の審査は、明田川に一連の事件について問われるシーン。「殺されたと断定なさるのですか?」「むごいな、と」といったセリフ。シャドーの指示では、相手役を務めた衛藤をせめた。

誠一役の審査は、明田川に会うシーンで、影から見ていた誠一が明田川に声をかける。川後への指示は真面目な明田川。ちはるへの指示は「ラテンダンス」で、本人も微妙なそれを踊りながら明田川に対面する。高山への指示は「歌」。セリフがラップ調になったり、最後だけ変なテンションで笑いを誘う。相手役を中元。

明田川役の審査は、栄とのシーンで「あんなに高いところにある電球が切れたらどうするんですか?」と問う。能條、若月とも「セリフのあとに決めポーズをしよう」という指示が出され、能條はなぜかビルダーのポーズ。若月は加えて「スターっぽく」という指示もあったが、セリフを忘れて、相手役を演じた井上に教えてもらう場面も。焦ったのか、決めポーズをとることも忘れて指摘されていた。

沢村役の審査は、明田川に「わかった! この屋敷がこんなに熱いのは、天井にたくさん電球があるからだ」のようなセリフを言う。ローズからの指示は、生駒は「元気に」、寧々は「泣きながら演じよう。号泣しよう」、井上は「わかったんだけど言いたくなさそうに。悔しがって」、飛鳥には「わかった喜びを足踏みで表現しよう」。相手役は大和が務めた。
大和が泣き崩れる寧々に寄る姿が挙動不審で笑いになる。井上は「ちくしょう!」のような小言を吐き捨てながら、舞台上手まで行ったりと広く使っていた。飛鳥はセリフのあとに不自然にダダダダダと足踏みをしたため、笑いが起こる。

演技審査はこれで終了。最後に「人はなぜ走るのか?」をもう一度踊って最後のアピール。先生は「もっとアピールしなさい」「全員を見てあげて」とメンバー、観客を煽る。挨拶をして一幕は終了。

今回良かったのは、立候補制になったことはもちろん、全員参加のダンスや、演技審査の相手役をメンバーが務めるなど、アピールの機会が増えていたこと。気になったのは、シャドーとローズが演技審査の相手役を発表するのを忘れていることが多かった点。(これは裏方の指示待ち?)

投票

投開票を含めた幕間の休憩時間は20分程度。舞台上のスクリーンに配役ごとの立候補者も流れますが、時間が短いため、誰が何の役をやっていたか、その中で誰が良かったかなど、あまり悩んでいると間に合わない可能性があります。オーディションを見ながら、ある程度は決めておいたほうがいいですね。

投票は、携帯で専用のページにアクセスして配役ごとに選択し、入場時にもらった審査セットにある投票IDを入力して投票。同じメンバーを複数の役に選択することはできず、投票するメンバーを選択していない役がある場合もエラーになる仕様。ちなみに、メンバーが立候補していない役に投票することも可能です。

配役への投票を完了すると、前回の「本日のヒロイン」に替わる「敢闘賞」のメンバーを一人選択する画面に移ります。配役への投票数が同じだった場合はこちらの票数が多いメンバーが選出されるので、ここも真剣に考えてください。
電波の入りが悪いなどで繋がりにくい場合は一度ロビーに出る必要があります。何らかの事情で携帯からの投票ができない人は、投票用紙の配役表にマーク、認証IDを記入して会場内にあるボックスに投函することで投票完了です。

オーディションの感想

ここからは実際にオーディションを見て、投票したときの感想を書いていきます。滅多に見られない生のステージで好きなメンバーが見たいというファンもいると思いますが、せっかくのこういう舞台なので演技の上手さ、役への理解度など考えて投票しました。

野木緋咲子役は即決で衛藤美彩に投票。橋本も樋口も悪くありませんでしたが、衛藤が抜けていたため。
野木芙咲子役は2人で迷った末に松村沙友理に投票。大和が予想以上に良かったため悩んだ末の選択。
野木美咲子役も即決で伊藤万理華。割れるとすれば優里かな?
いつみ役は川村真洋に投票。対抗は永島。
今和洋子役は畠中清羅に投票。上手いという意味でなら桜井、白石の選択が無難だけれど、オーディションを見て役に合うのは飄々としていてあっさり感がある畠中だなと思ったので。
北嶋文目役は中元日芽香に投票。西野も思ったより良かったので相手によっては投票していたかも。
栄役は立候補が生田絵梨花のみだったため生田に投票しましたが、オーディションの時点では微妙に感じたため、明田川役の審査のときに相手役(栄)で好演した井上でもいいなと思いました。井上に投票しなかった理由は後述。
今和誠一役は斎藤ちはるに投票。高山は笑いを取っていましたが、それと役とは別の話。「爽やか過ぎる、ミントのような」役のイメージには合っていない。
明田川太郎役は能條愛未に投票。これもビルダーポーズによる笑いとは関係なく、演技だけを見て決定。若月のミスはマイナスには見ていません。
沢村小坊主役は悩んだ末に井上小百合に投票。井上は前述の通り栄役に投票したいと思ったものの、沢村役に立候補したほかの3人がこの役というのも違和感があったため、本人の希望に沿って。

投票したメンバーと簡単な理由はこのような感じです。悩むところは本当に悩んだので、残り2分とギリギリの投票になりました。念を押しますが、メンバーの好き嫌い(そもそも嫌いはありませんが、演技関係なく誰が見たいかなど)、役柄にそぐわない笑い、ちょっとしたミスなどは投票の判断に加えていません。あえて言うなら、加点方式で決定。

開票

集計が終わるとメンバーが舞台上に集まって、配役ごとの選出メンバーが発表されます。発表時にはその役の立候補者が前に出てくる。

野木緋咲子役は衛藤美彩。いきなりアンダーメンバーが選ばれたことで会場が沸く。野木芙咲子役は松村沙友理、野木美咲子役は伊藤万理華、今和洋子役は白石麻衣。北嶋文目役は中元日芽香、これにも会場が沸き、中元自身驚いたように手で顔を押さえていました。栄役は唯一立候補した生田絵梨花。今和誠一役は高山一実、明田川太郎役は能條愛未、沢村小坊主役は生駒里奈に決定しました。

初めから衛藤の名前が呼ばれて盛り上がったのは、おそらく自分を含めた多くの観客が、今回の投票動向が人気先行なら橋本だろうなと思っていて、この舞台がどうなるかを見据える大事な発表に注目していたためだろうと思います。

女中6人組は10役に漏れたメンバーの中から、投票数が多い上位6人から順に女中1、女中2と選ばれます。今回の女中は、西野七瀬、若月佑美、桜井玲香、深川麻衣、井上小百合、橋本奈々未。

このあと、舞台の準備のためもう一度休憩。

この開票で良かった点は、周りのメンバーが選ばれたメンバーを祝福する姿が見られたこと。重い時間ではありますが、前回のような“重苦しさ”や悲壮感というのは感じられませんでした。呼ばれなかったことに驚いたような顔をするメンバーや、悔しそうにするメンバーもいました。

2幕「乃木坂歌劇団~迷宮の花園~」開演

上演前の影アナは明田川役の能條。本日の舞台のキャストを改めて発表。

印象的なシーンをかいつまんで紹介します。あくまで参考程度に。

屋敷の場面、野木緋咲子(衛藤)、野木芙咲子(松村)、いつみ(永島)、今和洋子(白石)、北嶋文目(中元)が集まっている。ここで物語が始まる。

「制服のマネキン」をテーマ曲にしたオープニングの演出がとにかくかっこいい。中央を少し開けて左右に降りてきた2つのスクリーンに、本日のキャスト紹介。その間に、その役を演じるメンバーが出てきてポーズ。この圧巻の演出に会場が盛り上がる。インパクトがあったこともありますが、思うにこれが最高の見所だったようにも感じます。

海辺の場面、スーツ姿にトランクを持つ能條の姿、生駒の少年ぽさが様になっている。

屋敷の場面、遺産の相続問題で一悶着。ここで女中が一人ずつ登場。背中には番号が振ってある。

外の場面、ここでも遺産をめぐる話。下手には謎のアイス屋。強風によってあるハプニング?が起こり、笑いが起きる。この後、歌が始まり、ある人物が歌いながら客席を通る場面も。舞台上では事件が発生。

屋敷の場面、噂のラブシーンがここらしい。舞台のセットを使った演出が面白い。この場面では、ある2人が生演奏?に合わせてある楽曲を歌う。

明田川が、一連の事件について話を聞く場面。女中が出てきて後ろで掃除を始める。

屋敷の場面、ある楽曲に合わせた演出。ある人物が女優について熱く語る。予想外の結末。

2期生のお披露目

ミニライブの準備中に、緞帳の前に桜井が登場。「ここまでは舞台を観ていただきましたが、最後はアイドルの(いつもの?)乃木坂46も観ていって下さい」。そして2期生のお披露目へ。

初めてお披露目されたのは、グループ最年少の渡辺みり愛(みりあ)、中学2年生の13歳。自己紹介では、「みいちゃんって呼んで下さい」「冷麺のしこしこした感じが好きです。こっそり握手会に持ってきてください」「すごく甘えん坊でメンバーにも甘えてます。優しい言葉をかけると甘えちゃうので気をつけてください」「ヒット曲を出せるようなアイドルになりたいと思います」など。ハキハキしていて、すごくアイドルアイドルしてる印象。

上演時間の関係もあってか、自己PRは1分でと言われていましたが、何度か観客に反応していたこともあって、やや時間をオーバーしていたような気も。それも初々しさの表れということで。

桜井は「ごめんね、真ん中に来てって言い忘れちゃった」と、上手側にいた渡辺を連れてくる。ほかには「こんな私にも尊敬してもらえる後輩ができて幸せです」「(渡辺に、)二期生も会ったばかりなのに、もう甘えてるの?」「初めてなのに堂々と話していて」など。手首に何か書いてあるのか、時間のことを指していたのか、時計を見るような仕草も。

ミニライブ

セットリスト
0.overture
1.君の名は希望
2.シャキイズム

ライブは出演メンバー全員が参加。不参加の星野のポジションには齋藤飛鳥。

終演後

ロビーにあったボードに今回のキャストが掲示されていました。

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相関図は公演毎に変わるため、その日のキャストが掲示されたボードはその日に行った人しか見られません。

入り口付近では鉛筆の回収をしていますので、返却を忘れずに。
会場を出たのが19時40分過ぎ。公演は休憩時間を含めて2時間半以上あったようです。

感想

率直に言って満足できる公演でした。舞台だけに焦点を当ててプロのそれと比べたら、それは物足りなく感じるかもしれませんが、出演メンバー1人ひとりにアピールの場があり、観客側もしっかり見て舞台のキャスティングに参加できることを考えると、また違った面白みがあるのかなと。それに舞台出演者は選ばれただけあって、目に余るほど酷い出来だ、という人もそういなかったので。

演技審査では、役柄にあまり関係のない指示を出されることも多々あり、演技の内容に関係なく、面白いかどうか(あるいは機転が利くか)で投票する人たちの票を呼び込める要素もありました。今回、相手2人が強かったこともあって結果にはつながりませんでしたが、樋口の歌舞伎がその例。自分のようにそれを投票には結び付けない人に対しても、即興芝居のエンターテインメントとして成立するのでありといえばあり。

舞台は面白かったものの、ストーリーにやや不満が残りました。シャドーかローズが「見所は女優としての開花」のようなことを言っていたからとしてしまえばそれまでなんですが、ストーリーを楽しめるかというと微妙と言わざるを得ません。断片的に面白い部分はいくつもあるんですけどね。脚本の喜安浩平さん曰く「台本は随分脚色されているから、先刻呟いた通り、私が書いた部分を見つけるのは大変だろう」ということだそうです。
メンバーだけで回していかなければならないのが理由かもしれませんし、なるべく多くの役に見所をつくって、かつ時間内に納めようという判断で今回の内容になったのかもしれません。というのも、今回の舞台では主役という主役が存在しません。強いて挙げるのであれば、明田川と犯人になるのでしょうが、どの役にも見所が用意されています。女中6人組も、昨年のプリンシパルで女中にあたるトランプ役の比ではないほど出番があります。登場しては小言を漏らしたり、「やった、スポットが当たってる」などのアドリブ(?)も。この舞台ではさりげない一言で笑いを誘う場面が多いですから、この女中たちも大切な役になります。

今回、一公演目のキャストは概ねハマり役と言ってよかったです。おそらく、最初だから自分の一番やりたい役、自信のある役で挑戦してきたでしょうし。審査の時点では微妙に感じた生田と高山も2幕ではハマっていました。ただ、結果論でこのメンバーで良かったねではなくて、審査の時点でそう思わせていればより良いので、そこが一つ惜しいところ。

あとは見所として、楽曲披露時に舞台の壁にある絵画(?)の裏側に楽器隊が控えていて、演奏時にはそのシルエットが浮かびます。登場人物のセリフからそれに関連した楽曲が始まったり、演奏をバックに劇が進んだりと、演出の面で大きな役割を果たしていました。レアな“あの歌”が聴けたことも、個人的には嬉しかったですね。

半分メモ書きのようなものですが、以上が東京公演初日のレポートになります。これ以降の東京公演への参加予定はないのですが、大阪公演へ行った時に、成長したメンバーによる舞台が見られたらなと思います。そのときにでも、またしっかりしたレポートを。

長々と読んでいただき、どうもありがとうございました。

筆者プロフィール

管狐
乃木坂46に関する情報発信の場として、2012年に当サイトを開設・運営。ライターとしてはビジネス・エンタメ・スポーツを中心に寄稿も。ご依頼はコンタクトの専用フォームよりお問い合わせください。情報提供・取材案内もお待ちしております。

COMMENT

  • Comments ( 11 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 実際に見てみないとわからないところもあるなー

  2. AKB関係者からも関心持たれているんだ!
    あとファン一同の花束はどこでやってたんだろう!
    こういうのには一ファンは参加できないな!

  3. 橋本を破って衛藤が長女に選ばれたとこが一番感動した
    プリンシパルの最初の投票結果が福神フロント撃破w

    高山のアフレコ、中元のストライク
    演劇のMVPはどちらかですね

  4. 初日に伺えたけどアンダーが出られたことが嬉しくて・・・
    聖羅さんが選ばれて泣いたのは恥ずかしかったけど

    ただ今日も行ったんだけどちょっとこなれた感じがして
    緊張感が無いというか何か違ってた娘が結構いたのが気になった

    • 自分も初日を見に行きました。

      初日はらりんだけ投票してなかったが、見誤ってた。

      あのぶっ飛んだ演技で緊張を解きほぐして、メンバーも力を発揮することができたと思う。

      らりんは今日も良かった、声が聞き取り易い。
      舞台女優に向いてる。

  5. シャドーって誰がやってるか分かるんですか?

  6. 投票理由がいいですね
    せいたんに教えてあげたい

  7. 行けないので、関連記事を楽しみにしてます。
    ところで、第156回って何の回数なんですか?
    ネタバレにならなかったら教えてください。

  8. (≧∇≦)行きたいわ~
    乃木坂46さんに花を( ´∀`)つ§

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