Nogizaka Journal

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乃木坂散歩道 第28回「プリンシパル 立ち向かう者たち」

 今日紹介する公演は「16人のプリンシパル deux」。

 配役を観客が決めるという、斬新で先鋭的な公演です。

 毎回の公演で選抜されるという緊張感に、

 乃木坂46のメンバーが挑んでいます。(乃木坂浪漫風)

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 今回のレポートは5月5日17時からの公演です。自身は2回目の参加になります。2回目の参加だからこそ見えてくるところもあります。そういうところも含めてレポートさせていただきます。それと、今回のレポートでの切り口は「対決」にしようと決めていました。複数回参加するファンもいらっしゃると思います。というか、それが前提の企画の立て方です(例えば2期生の発表の方法など)。複数回参加して楽しめるのか? 「対決」という見所は、複数回参加を促すためにはどうしても必要なものだと思うのです。

 今回のプリンシパルは立候補制です。ただ、この立候補制、詳細は公開されていません。事前に誰が立候補しているか知ることが出来るのか? 例えば「高山さんの立候補した役は回避しよう」なんてことが出来るのか?
 どうやら、そういった調節はしてない様に見受けられます。全員同時、あるいは、他のメンバーの情報は与えられない立候補制に思います。公演を実際に見てみて、「ガチ」だなって感じました。

 さて、ガチでの立候補制となると、楽しみ方がいろいろ出て来ます。例えば、この日の昼公演での生田さんと白石さんの対決は、見応えがあったことでしょう。人気、実力ともにある二人です。こんな風に実力があるメンバー同志の対決は、お互いに高めあっていくのではないか? また、白石さん、橋本さん、松村さんの対決(御三家対決)、白石さんと生駒さんの対決(新旧センター対決)など、そういう対戦カードも実現可能なわけです。もっと言えば、伊藤ちゃんず対決、チームN対決、前プリンシパルでのアリス経験者対決などなど。
 また、生田さん、白石さんといった人気+実力派のメンバーと同じ役に立候補することになったメンバーがどんな風に立ち向かっていくか? そして、15公演終えるまでに、彼女達二人を打ち破る存在は出てくるのか? そんなことに注目して、プリンシパルを見るのも面白さがあると思いました。
  
 それでは、本題に移りましょう。

 まず、特記すべき事項、それは高山一実さんです。高山さんは、観ている観客の心をつかむ力が非常に強いです。そういうキャラが出来上がっているからという理由ではなく、ちゃんと、演技に一工夫を加えています。それが、見事にはまるんです。そして、アドリブの面白さも抜群です。声は若干聞き取りづらい部分もあるのですが、それを補って余りある魅力があります。彼女が舞台に立つだけで、雰囲気が変わります。他のメンバーからしてみれば、競合したくないメンバーの一人でしょう。
 今回そんな彼女と競合したのは、川後陽菜さん、中田花奈さん、松村沙友理さんでした。川後さんは「天の声」からの無茶ぶりを上手く自分に取り込んで、ぶりっ子キャラで会場を沸かせました。中田さんは、以前は滑舌に弱点がありましたが、この公演では全くそれを感じさせません。それと、彼女のダンスは特徴的で(一工夫あって)好きです。ただ、今回はダンスの見せ場は少ないんですよね。松村さんは関西人らしい頭の回転の速さが魅力で、「天の声」への対応力が強みだと思うのですが、今回は、彼女が演じる前に高山さんがすべて持っていってしまっているという、苦しい展開でした。ただ、高山さんに正面からぶつかっていけるのは松村さんだけだと思うので、高山さんと二人での一騎打ちを観てみたいとも思いました。

 この公演で一番熱かったのは、今和洋子役での5人の競合でした。秋元真夏さん、桜井玲香さん、白石麻衣さん、深川麻衣さん、和田まあやさんの5人です。同日の13時からの公演では和田さんがキャスティングされました。正直な話、白石さんが強いのかなって思っていました。人気という面だけではなくて、演技としても実力があると感じていましたので。桜井さんも今回の公演では、色々な役で好演して、強豪の一角でした。深川さんも決して見劣りしない演技でしたし、今和洋子は素の深川さんに一番近い役な気がします。そんな中での秋元さんの選出に、今日一番会場がどよめきました。彼女の自己紹介に強い決意が見受けられ、それが、演技にうまく活かされていました。その辺りが観客の心をつかんだのかなって思います。

 
 少し分析してみると、投票において、自分の推しメンにいれるファンは多いと思います。どうしても贔屓目に見てしまいますから。会場でもそういう声は聞かれました。が、それ以外の役に関しては、ファンとしてもガチで「演技」で決めているように感じます。それゆえ、握手会の人気順になりにくい傾向があるのではないかと、自分のファン以外の票をどれだけ集められるかが当落の決め手になるのではないかと、そう分析します。
 演技のアピールタイムは、1~2分のわずかな時間です。そして、「天の声」という不確定要素も大きいです。必勝法が無い、勝利の方程式が無い、ガイドラインが無い、まさに混沌とした息をのむ対決だからこそ、観るファンの心が動かされます。

 今頃言っても仕方がない事かもしれませんが、少なくとも、観るのが2回目でも楽しめました。公演毎に立候補者も変わり、メンバーの演技も変わるので、何度でも楽しめる公演ではないかと思います。この公演の見所は、第2幕ではなく、第1幕のオーディションです。2幕は頑張った人への御褒美。そういう見方もできるのかもしれません。

 追記:今日紹介の2期生は「乃木ヲタ」だそうです。握手会、ライブ等に出没していたそうです。そんな彼女の自己紹介は乃木坂浪漫風に始まりました。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

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  1. 私も夜公演行って来ました!
    真夏が選ばれて大泣きした時にはこちらもうるっとした。

    天の声の無茶振りがだんだんエスカレートしてるのが気になりますw

  2. 2公演目から幕間にメンバーのコメントが生で流れるのですが、
    誰に立候補するのか、朝来て投票するみたいなことを言っていました。
    (誰だったかは忘れました。)
    調整は無いといった口ぶりだったと思います。
    今まで全公演行っているので、かなりうろ覚えではありますが。

  3. 初めのうちはみんな緊張していたから余裕なくて定型だったんだよ
    初日なんかエライ感じだったよ
    2日目以降は慣れもあるからああなんたんでしょ
    気になるのは疲れとダラダラ感
    1幕目は役に選ばれていないから頑張ろうって娘ばかりだからなのかもしれないが
    2幕目は選ばれた達成感で終わってしまっているのか、日を追うごとに疲れが溜まってきているのかそんな感じがした
    他の観客の方はどう思っているのかな?

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