Nogizaka Journal

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乃木坂散歩道・第152回「ファミコン風にやってみたDeux」

 才能に惹かれるというのは、誰にでも起こり得る心の動きだと思います。アイドルにも人を魅了する才能があり、その才能に惹かれた人たちがファンになるのです。

 ちょっと視線を変えてみると、そのファンの中にも才能を持つ人がいることに気づかされました。

 乃木坂46のイベントに数多く足を運び、情報を求めてネットサーフィンを楽しむうちに、乃木坂ファンの方々の『才能』にも出会いました。例えば個別握手会で開かれるメンバーの生誕祭は、お祝いのメッセージカード集め、レーンの装飾に始まり、企画力、デザイン力という才能にあふれているのです。
 そして、僕が出会ったYouTube上の『才能』が、今回二度目の紹介になります、『ファミコン風にやってみた』です。

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「ファミコン風との出会い」

 YouTubeというメディアは面白い表現の場だと思います。何でもない日常風景やおもしろ動画を撮影して投稿する人がいたり、ピアノやギター等の楽器を使って投稿者自ら演奏した様々な楽曲が日々アップされています。中には非常に高い技術を持った方もいて、その表現力に驚かされます。

 乃木坂46の楽曲も様々な手法で表現されていて、それらを探して楽しんでいます。そんな中、偶然見つけたのが、べっしーさんの「乃木坂46『○○』をファミコン風にやってみた」でした。
 この時の感動をどうしても皆さんにお伝えしたく書いた記事が、「乃木坂散歩道・第108回「ファミコン風にやってみた」です。もしも、『ファミコン風』を御存知なかった方は、前記事も御参照ください。特に『シャキイズム』は必聴です!

「ファミコン風の良さ」

 『ファミコン風』の良さを一言で表現すると、『ノスタルジー』です。ファミコン音源という『昭和』を代表する技術を用いて現在の楽曲を表現する、その結果が『ノスタルジー』なんだと思います。同じ8ビットの世界で表現されているゲームボーイにも通じるものがあるかもしれません。

 前回から新たに発表された楽曲も、まさにその『ノスタルジー』満載の楽曲たちです。以下に紹介させていただきます。

「他の星から」

 この楽曲を敢えてゲームに例えて表現すると、『ブロック崩し』です。
 なんといっても秀逸なのはイントロ。音源は確かに『昭和』ですが、べっしーさんの技術でここまで魅せられる楽曲に変化しました。イントロの『ブロック崩し音』が1分18秒過ぎからサビのメロディーと融合します。確かに楽曲は「他の星から」なのですが、全くイメージが異なるものになっています。

「孤独兄弟」

 この楽曲を敢えてゲームに例えて表現すると、『魔界村』です。
 悲愴感漂うオープニング(イントロ)は、あの高難易度の魔界村を前にするプレーヤーの心境に通じます。
 べっしーさんは、この楽曲は白石麻衣さんと橋本奈々未さんのオリジナルバージョンではなく、川村真洋さんと中田花奈さんのアンダーライブバージョンでもなく、伊藤寧々さんと伊藤万理華さんの『伊藤兄弟』をファミコン化したと表現しています。

「おじゃまサマー」

 「夏のFree&Easy」に収録された秋元真夏さんの個人PV「秋元真夏のおじゃまサマー」から。

 この楽曲を敢えてゲームに例えて表現すると、『マッピー』です。
 気の抜けた、リラックスした感じが上手く表現されています。ところで、『マッピー』って知っていますか?

「生まれたままで」

 今回の最新作。
 原曲の前途洋々としたイメージではなく、「あの頃は良かったよな」という、まさに『ノスタルジー』を感じます。
 この曲を敢えてゲームに例えて表現すると……、あまりいいのが思い浮かばなかったのですが、『ワルキューレの冒険』なんてどうかと思いました。ベットに寝てレベルアップした時のあの音楽は、記憶に残る名曲でした。

「夏のFree&Easy」

 この楽曲を敢えてゲームに例えて表現すると……。正直、ゲームではあまりいいものが思いつきませんでした。『バルーンファイト』、『パルテナの鏡』、『スターフォース』、惜しいんだけどちょっとズレてる。
 僕が思いついたのは、ゲーム中にファミコンのカセットを叩いて、ゲームがフリーズした時の音に似てるなと思ってしまいました。それを思いついてしまうと、もう他にしっくりくるものが無いのです。

「Overture」

 これ、名作です!
 この楽曲を敢えてゲームに例えて表現すると、『グラディウス』です。ゲームとしても、ゲーム音楽としても名作だった『グラディウス』。乃木坂の「Overture」という名作とファミコン黎明期の名作『グラディウス』の、名作×名作というコラボレーションです。

 そして、誰も分らなくても、僕は敢えてここで言いたい!
 『上上下下左右左右BA』
 これで最強!

総括

 今回の記事を書くために、ファミコン音楽を片っ端から聴きまくりました。そして気付いたことは、ゲームの「Overture」(オープニングファンファーレ)には名作が多いです。例えば、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』、『ドラゴンクエスト』など。一瞬聴いただけで耳に残ります。8ビットという限られた音の中で表現するには、音色に頼るのではなく、メロディーで聴かせなければいけないのだと思います。

 べっしーさんによって乃木坂の楽曲たちがファミコン音源で表現されているわけですが、単純な音の組合せで作り上げられるからこそ見えてくる、楽曲そのものの魅力というものを再発見させていただいた、そんな風に感じています。

 さて、この記事には実は続きがあります。ちょっと悲しいお話なのですが、お付き合いください。
 明日公開の乃木坂散歩道・第154回「このタオルで涙を拭こう…」に続く。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 2 )
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  1. 明日が気になるー!!なに!?ヒント教えてください!!

  2. 「上上下下左右左右BA」!

    大学のサークルの部室で「グラディウス」に興じた僕にはわかる、わかるぞ。
    でもよかった、Bが二つじゃなくて(←こらこら 笑)。

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