乃木坂46、神宮球場&秩父宮ラグビー場のシンクロライブ完走 3日間で18万人動員

新曲『ジコチューで行こう!』を初披露した選抜メンバー(写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ)

 乃木坂46が7月6日から8日までの3日間にわたり、「乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~」を開催した。今年の東京公演は5年連続5回目となる明治神宮野球場に加え、隣接する秩父宮ラグビー場も会場となり、同一アーティストの単独ライブとしては史上初の2会場同時併催に挑戦。それぞれ見切れ席、ステージバック席も開放されるほどの盛況ぶりで、昨年11月に東京ドームで開催した「乃木坂46 真夏の全国ツアー2017 FINAL!」を上回る各日6万人、3日間で合計18万人を動員した。

 2年ぶりに全国ツアーに組み込まれた今年の「BIRTHDAY LIVE」は、従来の“全曲披露”というテーマから、2会場同時併催の“シンクロニシティ・ライブ”へと内容を一新。メンバーが会場を行き来して異なる構成で進行する中、あるタイミングで同じ楽曲を同時に披露するという、前代未聞のライブを繰り広げた。

 最終日、炎天下で開演を迎えた両会場には、乃木坂46にゆかりのある東京メトロ千代田線の車両を模した、メンバーたちを乗せた精巧な電車型トロッコが登場。オープニングSEの『OVERTURE』が終わるとメンバーが車窓から顔をのぞかせ、明治神宮野球場はアンダーメンバーによる『自惚れビーチ』、秩父宮ラグビー場では選抜メンバーによる『裸足でSummer』というアッパーなサマーチューンからライブがスタートした。

 それぞれ5曲を披露したところで両会場が中継で繋がり、秩父宮ラグビー場にいる白石麻衣から「神宮のみんな盛り上がってますか!」と投げかけられると、明治神宮野球場の中田花奈が「みんな盛り上がってるよね!」と会場を煽った。別会場の歓声を聞いた桜井玲香が「なんか神宮のみんなの声聞いてたらそっち行きたくなっちゃった!」と言うと、中田も「私たちも秩父宮ラグビー場に行きたい!」と同調し、メンバーたちは『走れ!Bicycle』を歌いながら移動を開始。自転車やカートに乗ったり、特設通路を走ったりと大忙しの中、会場間に設置されたボードに全員がサインする様子も中継された。移動を終えて『制服のマネキン』や『命は美しい』など3曲を両会場シンクロ披露すると、再び会場別のセットリストを展開した。

 選抜メンバーがやって来た明治神宮野球場では、白石が「行くぞ!神宮!」と会場を煽り、幾多のライブで地鳴りのような「まいやん」コールを轟かせてきた『ガールズルール』で会場のボルテージが一段と上がった。その後はユニットパートや、アンダーパート、3期生パートを展開し、グループの多層化した魅力を存分に発揮した。再び選抜メンバーが明治神宮野球場に戻ってきた後半戦は、シングルヒット曲を連発。両会場で『シンクロニシティ』が始まると、観客のペンライトの色が明治神宮野球場は赤、秩父宮ラグビー場は青で統一され、終盤にはそれらが混ざり合うようにグループカラーの紫一色に染まり、両会場がシンクロする様子を捉えた空撮映像も映し出された。明治神宮野球場での『裸足でSummer』、秩父宮ラグビー場での『アンダー』のパフォーマンス時には、毎年恒例の460発の花火も上がり、両会場で異なるムードを演出した。本編ラストはオーケストラを迎えて『君の名は希望』をシンクロ披露し、会場の感動は最高潮に達した。そして、桜井が「迎えの電車が来たので私たちこれに乗って帰ります!」と別れを告げて電車に乗り込み、本編は幕を閉じた。

 観客がアンコールを求めて「乃木坂!」「46!」と繰り返していると、両会場におどろおどろしい映像が上映され、齋藤飛鳥ほか多くのメンバーが参加する乃木坂46の新プロジェクト『ザンビプロジェクト』の始動が発表。詳細は謎に包まれているが、同時にプロジェクトの公式Twitter(@zambi_project)と公式Instagram(@zambi_project)が立ち上がり、会場で上映された映像も一部公開されている。

新曲『三角の空き地』を初披露したアンダーメンバー(写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ)

 映像は会場外で待機しているメンバーに切り替わり、アンコールの会場抽選を行った結果、明治神宮野球場には中田花奈率いる新アンダーメンバー、秩父宮ラグビー場には齋藤飛鳥率いる新選抜メンバーと別れてスタート。『ロマンスのスタート』と『転がった鐘を鳴らせ!』をシンクロ披露すると、明治神宮野球場では21stシングルに収録される最新アンダー楽曲『三角の空き地』、秩父宮ラグビー場では同シングルの表題曲『ジコチューで行こう!』を初披露し、観客は大歓声で喜びを伝えた。また、今回が卒業前最後のライブとなる相楽伊織と斎藤ちはるが、マイクを通さず「みなさん本当にありがとうございましたー!」と涙ながらに感謝の気持ちを伝えると、観客もそれに応えるように声援を送った。

 2日目公演までのドキュメント映像を織り交ぜたエンドロールが流れ、ライブはこれで終演。かと思われたが、明治神宮野球場にはバックヤードにいる齋藤飛鳥らが映し出され、「お前ら、これで終わりだと思っただろ! こっちにも来ちゃいました!」と新選抜メンバーがサプライズ登場。同じ頃、秩父宮ラグビー場にも中田花奈ら新アンダーメンバーが入れ替わりで登場し、それぞれの新曲を別会場でも披露。最後はシンクロパフォーマンスということで、ライブでは鉄板のキラーチューン『ハウス!』『おいでシャンプー』を披露しステージを後にした。当然、会場の興奮が冷める気配はなく、止まない歓声を受けてダブルアンコールへ突入。夏ということで『ガールズルール』を再び披露し、3日間のライブを最高潮の盛り上がりで締めくくった。

 乃木坂46はこの「6th YEAR BIRTHDAY LIVE」を皮切りに、福岡・福岡 ヤフオク!ドーム、大阪・ヤンマースタジアム長居、愛知・ナゴヤドーム、宮城・ひとめぼれスタジアム宮城をまわる初のドーム&スタジアムツアーをスタートさせる。初挑戦を続ける彼女たちが各地の新たな舞台でどんなライブを見せてくれるのか期待が高まる。

写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ

「乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~」明治神宮野球場セットリスト(7月8日)

影ナレ:斎藤ちはる、相楽伊織、渡辺みり愛、和田まあや

M00.OVERTURE
M01.自惚れビーチ
M02.13日の金曜日
M03.新しい世界
M04.風船は生きている
M05.アンダー
-MC-
M06.走れ!Bicycle
M07.ダンケシェーン
-ダンストラック-
M08.制服のマネキン
M09.命は美しい
M10.きっかけ
M11.ガールズルール
M12.あの教室
M13.僕が行かなきゃ誰が行くんだ?
M14.低体温のキス
M15.意外BREAK
M16.誰よりそばにいたい
M17.不等号
M18.シークレットグラフィティー
-MC-
M19.僕の衝動
M20.トキトキメキメキ
M21.三番目の風
-MC-
M22.インフルエンサー
M23.サヨナラの意味
M24.逃げ水
M25.シンクロニシティ
M26.太陽ノック
M27.夏のFree&Easy
M28.裸足でSummer
-MC-
M29.君の名は希望

-VTR&MC(『ザンビプロジェクト』)-
EN1.ロマンスのスタート
EN2.転がった鐘を鳴らせ!
EN3.三角の空き地
-MC-
EN4.乃木坂の詩
-VTR(エンドロール)-
EN5.ジコチューで行こう!
-MC-
EN6.ハウス!
EN7.おいでシャンプー
-MC-

WEN.ガールズルール

「乃木坂46 真夏の全国ツアー2018 ~6th YEAR BIRTHDAY LIVE~」秩父宮ラグビー場セットリスト(7月8日)

影ナレ:高山一実、山下美月

M00.OVERTURE
M01.裸足でSummer
M02.夏のFree&Easy
M03.太陽ノック
M04.逃げ水
M05.サヨナラの意味
-MC-
M06.走れ!Bicycle
M07.ダンケシェーン
-ダンストラック-
M08.制服のマネキン
M09.命は美しい
M10.不等号
M11.シークレットグラフィティー
M12.誰よりそばにいたい
M13.僕の衝動
M14.トキトキメキメキ
M15.三番目の風
-MC-
M16.インフルエンサー
M17.きっかけ
M18.ガールズルール
M19.あの教室
M20.僕が行かなきゃ誰が行くんだ?
M21.低体温のキス
M22.意外BREAK
M23.自惚れビーチ
-MC-
M24.新しい世界
M25.シンクロニシティ
M26.13日の金曜日
M27.風船は生きている
M28.アンダー
-MC-
M29.君の名は希望

-VTR&MC(『ザンビプロジェクト』)-
EN1.ロマンスのスタート
EN2.転がった鐘を鳴らせ!
EN3.ジコチューで行こう!
-MC-
EN4.乃木坂の詩
-VTR(エンドロール)-
EN5.三角の空き地
-MC-
EN6.ハウス!
EN7.おいでシャンプー
-MC-

WEN.ガールズルール

「乃木坂46 真夏の全国ツアー2018」日程

2018年7月6日(金)、7日(土)、8日(日)
東京・明治神宮野球場 秩父宮ラグビー場

2018年7月21日(土)、22日(日)
福岡・福岡 ヤフオク!ドーム

2018年8月4日(土)、5日(日)
大阪・ヤンマースタジアム長居

2018年8月26日(日)、27日(月)
愛知・ナゴヤドーム

2018年9月1日(土)、2日(日)
宮城・ひとめぼれスタジアム宮城

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筆者プロフィール

管狐
乃木坂46に関する情報発信の場として、2012年に当サイトを開設・運営。ライターとしてはビジネス・エンタメ・スポーツを中心に寄稿も。ご依頼はコンタクトの専用フォームよりお問い合わせください。情報提供・取材案内もお待ちしております。

COMMENTS

  1. 神宮、秩父宮の両会場2日間参加してきました。新しい実験的取り組みとしては評価します
    2会場をいかに一つにという色々な工夫は大変だったと思います。
    ただ映画に例えると同じ作品だと思って観ていたのに、隣の部屋で観てきたヤツに感想を聞くと実は全く違う作品だった事に気づくという何かやるせない想いは複雑・・
    自分の推しを観に行ったのに自分側にはほとんど来なかったり、全くずれたタイミングの隣会場の歓声はどうしても集中がそがれますし、音の重なりを防ぐ為か1塁側の音声は絞ってありいつもの音の迫力が無い。やはり一つのイベントに行ったのに2会場でそれぞれ異なる出し物を観させられるのは違うんじゃないかという思いを持たざるを得ませんでした。会場の観客の感想もシンクロさせて欲しかったですね。

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