「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」の模様(撮影:上山陽介/写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ)
欅坂46がデビュー2周年を記念した「欅坂46 2nd YEAR ANNIVERSARY LIVE」を4月6日から8日まで3日間にわたって東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナにて開催し、計2万4千人の観客を動員した。
当初予定されていた1月30日~2月1日の日本武道館公演がけやき坂46(ひらがなけやき)公演に振替となり、“漢字欅”としては昨夏の全国ツアー以来の主催公演となった同ライブ。待ち焦がれた観客が大合唱する『Overture』に迎えられて登場したメンバーは全員が赤のMA-1を身にまとい、グループ初の出荷ミリオンを達成した最新シングル『ガラスを割れ!』でライブをスタート。平手友梨奈不在のセンターポジションを、今泉佑唯と小林由依が務めた。サビ中盤では火柱が立ち上がり、メッセージ性の強い歌詞と力強いダンスで世界観に引き込んだ。続く2曲目では雷を連想させる照明演出で『避雷針』へと繋がっていき、『君をもう探さない』、『もう森へ帰ろうか?』と4曲続けてパフォーマンスを繰り広げた。
MCを挟んで、グループ内ユニット「156(イチコロ)」「青空とMARRY」「五人囃子」「ゆいちゃんず」らが登場するブロックへ。『再生する細胞』のイントロが流れると今泉佑唯がセンターステージに姿を現し、観客が灯した青色のペンライトの光に囲まれながら、自身のソロ曲を堂々と歌い上げた。長濱ねるのソロ曲『100年待てば』では、うさぎのキャラクター2匹と共にセンターステージに向かって歩く長濱の先に、虹やユニコーンなどのバルーンが上がり、可愛らしいステージを演出。そこへ尾関梨香、小池美波が合流し、“欅坂46史上もっとも可愛らしい楽曲”として長濱と3名で歌う『バスルームトラベル』を歌い踊った。この1年で新たなユニットやソロが増え、一層厚みを増していく欅坂46の魅力を、ひいてはメンバー個々の魅力を感じさせるブロックとなった。
『危なっかしい計画』では恒例のタオル回しも(写真提供:ソニー・ミュージックレーベルズ)
ライブ後半戦では、ダンストラックに乗せた迫力あるパフォーマンスを観客が食い入るように見つめる中、続けて渡邉理佐センターで『月曜日の朝、スカートを切られた』、土生瑞穂センターで『エキセントリック』を披露。再びシリアスな世界観が会場を包み込み、坂道AKB第2弾楽曲『国境のない時代』も欅坂46としてライブ初披露した。そうした空気を瞬く間に打ち払うような『危なっかしい計画』の爽快感に観客も湧き上がり、菅井友香と織田奈那の掛け声に合わせてタオルを振り回した。そのまま小林由依センターの『風に吹かれても』へと流れ、満面の笑みで楽しげに歌うメンバーに合わせて観客も「That’s the way!」と声をあげた。本編最後を飾ったのは、『不協和音』。今回はキャプテンの菅井友香がセンターを務め、鬼気迫る表情で「僕は嫌だ!」と絶叫。髪が振り乱れるのもいとわない渾身のダンスと歌唱で貫禄のステージを締めくくった。
アンコールは3日間それぞれで異なるセットリストを展開。千秋楽となった8日の公演では、小池美波センターの『二人セゾン』でステージに再登場し、続けて鈴本美愉センターでデビュー曲『サイレントマジョリティー』を披露した。MCでは、菅井が「改めて欅坂46は幸せなグループです。悔しい時もありましたが、そんな時は皆さんが勇気や自信をくれました。本当に感謝しています。今日はてち(平手)や愛佳(志田)が欠席しちゃったけど、私たちが成長することで、安心して戻ってこられる居場所を今は作りたいです。初心を忘れずにもっと成長したいと思います。3年目を迎えたわけですけど、私たちを信じてください。これからも応援よろしくお願いします!」とファンへの感謝の気持ちと決意を述べた。アンコールラストの『太陽は見上げる人を選ばない』を終えても鳴り止まないアンコールに応えて、ダブルアンコールでは『ガラスを割れ!』を再びパフォーマンスした。
本公演は記録的な快進撃を続ける欅坂46にとって、緩急自在のパフォーマンスや、オリジナルとは異なるセンターで繰り広げられる圧巻のステージなど、2年間で培ってきた確かな実力を示すものとなった。大きくスケールアップしてデビュー3年目を迎えた彼女たちの一挙手一投足から目が離せない。
日程:2018年4月6日(金)~8日(日)
(開場:15:00 / 開演:16:30)
会場:東京・武蔵野の森総合スポーツプラザ メインアリーナ
出演:石森虹花、今泉佑唯、上村莉菜、尾関梨香、織田奈那、小池美波、小林由依、齋藤冬優花、佐藤詩織、菅井友香、鈴本美愉、長沢菜々香、長濱ねる、土生瑞穂、原田葵、守屋茜、米谷奈々未、渡辺梨加、渡邉理佐
※平手友梨奈、志田愛佳は欠席。
■セットリスト
M1 ガラスを割れ!(センター:今泉佑唯、小林由依)
M2 避雷針(センター:渡邉理佐)
M3 君をもう探さない(センター:菅井友香)
M4 もう森へ帰ろうか?(センター:今泉佑唯、小林由依)
――MC1――
M5 バレエと少年(156)
M6 波打ち際を走らないか?(青空とMARRY)
M7 AM1:27(小林由依・鈴本美愉・小池美波・原田葵)
M8 再生する細胞(今泉佑唯)
M9 結局、じゃあねしか言えない(五人囃子)
M10 100年待てば(長濱ねる)
M11 バスルームトラベル(長濱ねる・尾関梨香・小池美波)
――MC2――
M12 1行だけのエアメール(ゆいちゃんず)
M13 ゼンマイ仕掛けの夢(ゆいちゃんず)
M14 月曜日の朝、スカートを切られた(センター:渡邉理佐)
M15 エキセントリック(センター:土生瑞穂)
――MC3――
M16 国境のない時代
M17 東京タワーはどこから見える?
M18 危なっかしい計画(センター:菅井友香)
M19 風に吹かれても(センター:小林由依)
M20 不協和音(センター:菅井友香)
――アンコール――
※後述
<4月6日(金)アンコール>
EN1 サイレントマジョリティー(センター:鈴本美愉)
EN2 世界には愛しかない(センター:守屋茜)
――MC4――
EN3 太陽は見上げる人を選ばない(センター:菅井友香)
<4月7日(土)アンコール>
EN1 世界には愛しかない
EN2 二人セゾン(センター:小池美波)
――MC4――
EN3 太陽は見上げる人を選ばない
<4月8日(日)アンコール>
EN1 二人セゾン
EN2 サイレントマジョリティー
――MC4――
EN3 太陽は見上げる人を選ばない
WEN ガラスを割れ!
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