乃木坂46の斎藤ちはると相楽伊織が20日、静岡・富士市文化会館ロゼシアター大ホールで行われた「乃木坂46 アンダーライブ全国ツアー2018~中部シリーズ〜」静岡公演にて、グループから卒業することを発表した。
この日の夜公演は15日からスタートしたライブツアーの大千秋楽。他の公演同様、アンコール4曲目の『乃木坂の詩』で終演かに思われたが、座長の鈴木絢音よりメンバーから話があることが告げられると、会場の空気が一変した。
先にマイクを取った1期生の斎藤は、グループ卒業を自ら報告すると、約7年半の活動全てが「充実していた」と振り返り、ファンやメンバー、スタッフ、家族への感謝を涙ながらに述べた。今後については、乃木坂46として活動する中で見つけた一つの夢に向かって、第2の人生を「私らしく前向きに頑張りたい」とした。ステージ上手で既に涙していた2期生の相楽も周囲への感謝を述べ、昨年20歳を迎えたことで改めて将来について考えた時に「乃木坂を離れてまた一からやりたいことがある」と卒業に至った理由を説明。今後も芸能活動を続ける予定で、「またいつか皆さんの目に映れるように頑張ります」と意気込んだ。
その様子を見守っていた他のメンバーたちは、顔をくしゃくしゃにして涙する者、客席に背を向けて涙を見せまいとする者、静かに聞き入る者などさまざま。2人が卒業発表を終えると、観客からは「ありがとう」「頑張れ」などの声援が送られた。鈴木から2人へのエールを込めた言葉を挟み、アンコール最後の『羽根の記憶』がスタートすると、メンバーたちが2人をステージ中央へ連れ出し、囲むようにしてパフォーマンスを行った。ダブルアンコールの『ハウス!』では、メンバーたちが2人に向かって「大好き!」と叫ぶ姿も。ステージからはける際には2人が最後まで残り、それぞれ「ありがとうございました」と挨拶した。
終演後、乃木坂46公式サイトにて、改めて2人のグループ卒業がアナウンスされた。活動期間は最新の20thシングル「シンクロニシティ」までとなり、7月16日(月・祝)に千葉・幕張メッセで開催される同作の個別握手会が最後の活動になる予定。また、2人揃って公式ブログを更新し、こちらでも自身の卒業を報告している。
グループからの卒業は、今月脱退した生駒里奈に続き今年4人目。2期生メンバーは過去3人が脱退しているが、いずれも当時研究生(非正規メンバー)だったため、活動史上は“活動辞退”の扱いとなっており、2期生では相楽が最初の卒業メンバーとなった。
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