11月に発売された乃木坂46・高山一実の小説家デビュー作『トラペジウム』(KADOKAWA)が、4刷で累計発行部数8万4,000部に到達した。発売からわずか10日で初版の4倍超という大ヒットを記録している。
本作は、アイドルを目指す高校1年生の女の子・東ゆうの10年間を描いた青春小説。著者の高山が、読者へ伝えたいメッセージを随所にしのばせた「手紙」というコンセプトのもと、雑誌「ダ・ヴィンチ」(KADOKAWA)で2016年より2年以上にわたって連載された。単行本化にあたり大幅な加筆修正がなされ、著者の想いを反映すべく、「仮フランス装」という封筒のように表紙が折り畳まれた特殊な装丁と、「天アンカット」という雑然とした用紙カットをあえて残した、製本に時間のかかる造本設計を採用している。
単行本化を待ち望んでいた人も多く、Amazon売れ筋ランキング日本文学部門(2018/11/29調べ)、オリコン文芸書ランキング(11月26日~12月2日)に加え、多数の書店ランキングで次々に1位を獲得。異例の発売前重版1万部を実施したものの、驚異的な売れ行きに配本が追いつかず、Twitterでは「トラペジウム ない」が検索候補にあがる事態となっていた。ついに本日12月21日(金)以降に、増刷分が店頭に並び始める見込みだ。
今回の重版にあたっては年末というタイミングもあり、表紙に使用された用紙の在庫をすべて使い切るという状況に。営業担当者が「本当はもっと刷りたいが、年内の生産力ではこれが限界」と嘆くほど、想定外はもとより限界レベルの重版対応となった。
こうした反響を受け、WEBサイト「ダ・ヴィンチニュース」では、乃木坂46の西野七瀬と齋藤飛鳥、欅坂46の長濱ねるという現役アイドル3名が、それぞれの視点から『トラペジウム』について語り、つづった読書感想文を公開。発売中の「ダ・ヴィンチ」1月号では、それらを含めた『トラペジウム』特集が組まれている。
(写真提供:KADOKAWA)
高山一実(たかやま・かずみ)
1994年2月8日生まれ、千葉県南房総市出身。2011年8月、乃木坂46第一期メンバーオーディションに合格。16年4月より雑誌『ダ・ヴィンチ』にて小説『トラペジウム』の連載を開始。同年9月、ファースト写真集『高山一実写真集 恋かもしれない』(学研プラス)を刊行。本書が小説デビュー作となる。
本日発売の『ダ・ヴィンチ』2019年1月号は高山一実さん初小説『トラペジウム』特集!
— ダ・ヴィンチ編集部 (@davinci_editor) December 6, 2018
高山さんがアイドルとして作品に込めた思いを語るロングインタビューに加え、西野七瀬さん、齋藤飛鳥さん、長濱ねるさんによる「読書感想文」も一挙掲載!#高山一実 #トラペジウム #西野七瀬 #齋藤飛鳥 #長濱ねる pic.twitter.com/aCqRiCLtz8
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