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“刹那さ(切なさ)”と”共感”…「気づいたら片想い」から垣間見れる連動性

マカオバンジーに挑戦した乃木坂46の西野七瀬
ハートのドライバー』より西野七瀬

2014年3月の下旬である現在、乃木坂46の各メンバーは8thシングル「気づいたら片想い」のキャンペーン期間としてテレビ番組、イベントに出演しています。

そんな中で、3月16日の「乃木坂って、どこ?」(テレビ東京系)で放送された8thシングルヒット祈願完結編で今作のセンターである西野七瀬さんがマカオタワーからのバンジージャンプを見事成し遂げ、話題となりました。

西野さんの勇気と覚悟は、「乃木坂って、どこ?」の1stシングルキャンペーン企画で道行く人にティッシュを配れずに泣き出してしまったことや、「NOGIBINGO!2」(日本テレビ)の初回で”バラエティーが苦手”というエピソードを話している最中に涙が溢れ出てきたシーンなど、西野さんの繊細な部分を知っているファンはもちろん、バンジージャンプ直前、テロップで”パニック状態”・”感情が崩壊”と出るほど大泣きしている姿を見せた上でのジャンプで視聴者の心を揺さぶったのでした。

メンバー、ミュージックビデオ、表題曲「気づいたら片想い」、現在進行中のキャンペーン……今公開されている情報を見たり、聞いたりしていると個人的に明確に言葉に出来ない心地良い気持ちになります。

僕が新曲のポイントとして上げるのが「連動性」。今作では細かな点と点が線で繋がっているのではないでしょうか。そこで僕が感じた4つの「点」を紹介したいと思います。

まず1つ目の点はセンター、西野七瀬さん。前述したように番組等で度々すぐに泣き出してしまったり、ネガティブな性格を表してきました。しかし、それに対してマイナスなイメージを抱く人は少なく、むしろ過剰でも偽りでもない等身大の振る舞いに”共感”を抱きます。また、その繊細な性格からかどこか”刹那さ”を感じます。

そこで出てくるのが2つ目の点であるミュージックビデオ。「気づいたら片想い」のミュージックビデオではその”刹那さ”を全面に押し出した物語となっていて、中でも公開中のミュージックビデオの7:00~7:06辺りで西野さんの表情が照明で見えづらくなってしまうシーンは、もう少しで消えてしまう”刹那”さを映し出したシーンとして特に心を揺さぶられました。このように”刹那さ”は物語の内容だけでなく照明や映像の映し方といった演出面でも表現されています。しかも、西野さんとタンポポの関係を除けば、前作「バレッタ」のような非日常的な物語ではなく、メンバー同士が何気ない会話をしていたり、戯れ合ったりしているシーンなど、日常を感じさせるシーンはファンにとって”共感”を抱く要素ではないでしょうか。

3つ目は表題曲である「気づいたら片想い」です。「気づいたら片想い」のメロディーはどことなく”刹那さ”を感じ、またタイトル通り歌詞は女性目線の片想いを綴っていて、乃木坂46をまだよく認知していない女性たちからの”共感”を促しています。

そして4つ目はキャンペーン。乃木坂46の象徴の一つはデビュー前から放送している冠番組「乃木坂って、どこ?」といえます。この番組でのキャンペーン企画はデビューシングルから毎回続いている恒例企画として、メンバーは時に笑顔で、時に体を張ってキャンペーンを行っていて、前述した通り西野さんの行動は多くの”共感”を生みました。しかも西野さんの挑戦はセンターを務めるということへの覚悟の強さを示す形となっており、さらに強い”共感”となったのではないでしょうか。

このように”刹那さ(切なさ)”と”共感”を強調してきましたが、これがメンバー(特に西野さん)、ミュージックビデオ、「気づいたら片想い」、キャンペーンに部分的に含まれており、作品に「連動性」を生み出しています。

この「連動性」とは、どんな作品を作る上でも重要です。例えば僕が活動の軸としているファッションの世界は、服だけでは成り立つことが出来ません。服を作るデザイナー、アイテムの組み合わせを提案するスタイリスト、服を着るモデル、それを見せる空間、、、それらが連動して初めてファッションは成り立つのです。だからこそ、僕は連動性に敏感であり、特に今回の8thシングルではそれが際立って示されていると強く感じました。

お話が長く、拙いものとなってしまいましたが、今後も「気づいたら片想い」を基盤に進む活動に注目しつつ、これからもこのような連動性のある作品を生み出すのかという点に着目し、乃木坂46を見ていきたいと思います。

「気づいたら片想い」MV

https://www.youtube.com/watch?v=0hKhqaJNuWU

筆者プロフィール

MACABRE
ファッションが大好きで、個人のコレクション制作、プレスのお仕事、ディレクションなどをしています。
現代アートなど、言葉にできないモヤモヤした現象・表現も好きです。
乃木坂46 x ファッション を表現として探求しています。
Twitterでファッションについての質問や取り上げて欲しいメンバーを募集しています。是非お声掛けしてください。
ファン歴は短いですが、皆様と記事やコラボを通して乃木坂46の活動を楽しみたいと思います。

COMMENT

  • Comments ( 13 )
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  1. 今作の活動、私もなんとなく心地好さを感じていました。
    おっしゃる通り随所に共通したテーマを配することで、ファンはもちろん歌い手であるメンバーでさえも、優しい雰囲気に包み込まれているような心地好さを感じます。
    なにより嬉しいのは、表題曲・MVが西野さんの色にぴったり合っていることです。
    センターと楽曲の連動性、乃木坂にアーティストとしての飛躍を期待している身としては大変に喜ばしいことです。

  2. 今回のバンジーを早く(5分位?)飛んだのも良かったのでは?
    尺に余裕が出来たから過去の映像を挟み込む事が出来た気がする

  3. 更に特典DVDの4人にスポット映像、そして次回の乃木どこで「西野七瀬とは?」特集、表題曲のセンター西野をしっかり打ち出してる。
    連動性ではないが、今回の楽曲は3度繰り返す歌詞が多い。どうだと言わんばかりだわ。好きだけどね。
    ・気づいたら片想い ラスト「気づいたら」×3回、
    ・孤独兄弟 サビに「孤独に」×3回、
    ・ダンケシェーン 「ダンケシェーン」×3回、
    ・ロマンスのスタート ラスト「ロマンスの」×3回
    ・吐息のメソッド 冒頭「ABC」×3、ワンツースリー(掛け声)

    • >更に特典DVDの4人にスポット映像、そして次回の乃木
      どこで「西野七瀬とは?」特集、表題曲のセンター西野
      をしっかり打ち出してる。

      なーちゃん好きな人には嬉しいだろうけど普通、もしくはイマイチと思う人には苦痛でしかないね。特にDVDのやつと乃木どこの特集は被ってるし、2度も見せつけられてもね

      • 今回は西野というセンターらしくないメンバをセンターにしたことによる企画だと思ってます
        なのでセンターにふさわしいメンバがセンターになったときはこのような企画はやらない可能性があるのではないかと思ってます
        本来ならそうゆうのも楽しんでみるものだとは思うんですけど
        同じメンバにスポットをあてすぎによる不快感を示すのはわかります
        買い物企画のときでも同じメンバが出てきましたからね マカオロケにもでてきておいて買い物企画でもでるのはいい加減にしろよって思いましたし…

      • 下手な演出はアンチを増やすだけですよ。
        窪田康志氏だからなぁ。「西野七瀬とは?」は有料で見たい人だけ見ればいい。(わたしは有料でも見ますけど、なぁちゃん推しだから)ファンが増えることより、変な演出でアンチが増えるのが嫌だ。

        • モバイルサイトで有料サービスありますよね。
          有料サービスをもっと有効につかって自分がみたいメンバをもっとみれるものを用意してくれたら良いと思いませんか?
          「西野七瀬とは?」こそ有料サービスで見れるようにしたらいいのにって思うんですよね。
          結局乃木どこは一部のメンバしかみれないからもったいないことをずーっとしてきてるんですよね。
          俺は西野推しですから嬉しい気持ちもありますが
          他のメンバも見たいという気持ちもあるので言ってること分かります。
          どのメンバもファンが増えるのは喜ばしいですが、アンチは増えてほしくないと俺も思います。

  4. 正直バンジージャンプをそこまで美談で語られると
    こっちが少しこっぱずかしくなる
    ああいうのはお笑いで終わらせるものでしょ

    • 6thのヒット祈願討論会で設楽が振ってたからな~

    • あのバンジージャンプが共感?わたしはなぁちゃんが可哀そうで泣けた。もし、親だったらあんな恐怖をあじわせた番組のディレクターを許さないだろうな。せめて泣いている時に休憩をいれてあげて欲しかった。追い詰められて飛ぶのではなく。
      生駒ちゃんがブログで「なぁちゃんがあんな怖い思いをするのであればっ!私が飛べばよかった。。。 と胸が痛くなりました。。。」むしろこっちのほうが共感した。

      • 休憩はさんだらよけい怖くなって飛べなくなったんじゃないかな
        本人がブログであのままたってたらもう飛べなくなるって語ってたしね

        生駒ちゃんがかわりに飛べばよかったってブログで言ってたけど滝行すらやらないで逃げた子(水に恐怖もってるメンバは他にもいたしそのメンバは滝行やったからね)がマカオなんて高いところから飛べるわけないのに言われてもな~って逆に思いましたけどね できもしないことを軽々しく言われても共感できず…

        • 最初からバンジー西野だったらせめてらりんをケアのため連れて行って欲しかった。キャプテンの時のように真夏さんを飛べない時の為に準備させていればなぁちゃんも精神的に追い込まれなかったのでは?(真夏さんだからOKじゃなくて嫌なら日村さんが飛べばいいと思う)
          泣き虫がここまで!的な演出はいらないよ。

          • ケアは他のメンバでもできるでしょ
            らりんだけが仲が良いメンバではないですからね
            飛べるメンバを用意するのは万が一リタイアを考えたときに準備しておいてもいいとは思いますが、それは万が一のときですね
            飛べるメンバがいるという安心感でリタイアされたら元も子もないですからね
            精神的に追い込まれてるのを見て辛いから見たくないかたも
            おられますが、俺は逆にあそこまで追い詰められてきちんとこなした西野は偉いですし仕事をきちんとこなしたところは
            見たいと思いました。
            震えながら泣いてる姿を見て「リタイアせずにがんばって」という思いで応援してたので(後泣いてるところを見てかわいいな~って思ってましたので)、精神的に追い込むなとかいう子供みたいな話をされても「う~ん」としかいいようがない。
            逆に怪我病気以外の理由で逃げるメンバは何をやってんだかって思うんですよね。

            あと日村さんが飛べばいいとか言ってますが
            バナナマンさんはMCですが今回の仕事は乃木坂8thシングル発売に関する仕事で、バナナマンさんは無関係です
            無関係な人間に飛べばいいとか「あまりにも馬鹿すぎ」ます
            自分が応援しているアイドルのかわいそうな姿を見て
            追い込まないでほしいという気持ちは分かりますが
            乃木坂の仕事なのに他人に仕事してもらうなんて
            絶対ありえないですよね
            今回の仕事かわいそうだからAKBにやってもらいますか?
            かわいそうだから他に泣かずにやれるメンバにやってもらいますか? ちゃんちゃらおかしすぎますよ

            >泣き虫がここまで!的な演出はいらないよ。
            毎回今回のような企画は不要だとは思います。

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