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秋元真夏~ドSの神に愛されたアイドル~

akimoto-blog140820秋元真夏のブログ「黒石さんおめでとう(∩^ω^∩)278」より ©乃木坂46LLC

 秋元真夏は神に愛されたアイドルだ。しかし、彼女を愛したのは普通の神ではない。これでもかという程の過酷な試練を投げかける、いわばドSの神であった。

最初にして最大の試練

 オーディション後、秋元が乃木坂46のメンバーとして表舞台に立ったのは、結成から一年が経った秋、学業優先から復帰した時のこと。4thシングル「制服のマネキン」の選抜メンバーに選ばれ、さらに八福神に抜擢されるというものだった。今でこそ、2期生の堀未央奈のセンターや生駒里奈と松井玲奈の交換留学など、大きな動きを経験してきた乃木坂46であるが、当時はまだそういった人選は行われておらず、実績のないメンバーがすぐさま福神に選ばれるというのは「異例」そのものであった。

 メンバー全員が選抜の舞台を目指している訳だから、すぐさまこの現実を受け入れるというのは無理のある話。神が秋元に与えた最初の試練であり、最大の試練であった。

秋元真夏の才能

 その後、秋元が驚異的なスピードでメンバー、ファンに受け入れられる存在になっていったのは多くのファンが知るところであるが、そのきっかけのひとつとなったのは、やはり『乃木坂って、どこ?』のシングルヒット祈願で行われた2回の過酷な滝行とスカイダイビングだろう。

 しかし、これは単にムチャぶり企画で体を張ったことが評価されたという話ではない。乃木坂46において、秋元だけが持ち合わせている、「アイドルとしての素質」を存分に発揮した結果であり、この素質こそが秋元真夏をして、秋元真夏たらしめているのだ。

 それは自身が最初に置かれた境遇でも、今までに築き上げたキャラクターでもない。秋元真夏の「顔」そのものである。秋元を含め、乃木坂46は、メンバー全員のルックスが驚異的に優れているというのは今さら説明する必要のない事実だと思う。そんな美少女たちが、過酷さのあまり涙を流しながら極寒の滝に打たれたり、高度4000mから飛び降りたりする姿を想像してみて欲しい。つい手に汗を握ってしまい、「楽しむ」どころではなくなってしまうのではないだろうか。そんな中で、秋元だけは、いけないとわかっていながらも唯一「笑えてしまう」、天性の泣き顔を持っている。美少女率100%の乃木坂46であるからこそ、秋元真夏というアイドルのどこか親しみを覚えるルックスと、イキイキと豊かに変化する表情が一層際立つのだ。

 優れた分析力を持つ秋元のことだ、おそらく復帰作のヒット祈願であった1回目の滝行を終えた時点で、いじられキャラの可能性と適性を感じ取ったのだろう。握手会での服装や、必殺技「ずっきゅん」でさえも、周囲のニーズを読んだ秋元なりの自己プロデュースの一環なのではないだろうか。それゆえに、時にメンバーから激しくツッコミを受けることもある。普通の女の子であれば落ち込んでしまいかねない程の激しいツッコミだ。しかし、秋元は場の空気を淀ませることなど一切なく、自分とツッコミを入れたメンバー双方を「おいしく」することができるのだ。

 近頃、『乃木坂って、どこ?』でよく見かける白石麻衣扮する「黒石さん」こそ、その真骨頂だ。黒石さんのドスの効いた声と鬼気迫る表情は、盛大な茶番だとわかっていても思わず震え上がるほどのド迫力である。これは、やはり秋元以外では受けきれないだろう。逆に言えば、秋元が相手だからこそ、白石も本気で「黒石さん」になれるのだ。

次のドSストーリーへ

 秋元真夏の復帰サプライズから始まった試練の物語は、今年2月に横浜アリーナで行われた『乃木坂46 2ND YEAR BIRTHDAY LIVE』で最高の結末を迎え、秋元個人にとっても、乃木坂46全体にとっても大きな実りとなった。その才能、たゆまぬ努力、高い知性、そしてタフな精神を総動員して勝ち取った結果だ。きっと、次なる物語でも神は予想だにしない試練を秋元に課すのだろう。しかし、物語の結末は見えている。秋元真夏の勝利だ。その次も、きっとその次も秋元は試練を乗り越え勝利を納めるだろう。神が本当にいるのだとしたら、戦う相手を間違えたと言わざるを得ない。あるいは、秋元真夏は、神が興じるだけの才を見出されたアイドルなのかもしれない。

筆者プロフィール

助六
音楽が大好きでバンドを組んだりしています。乃木坂は楽曲も大好きです。今のところ「他の星から」が一番です。ファン歴はそこまで長くないですが、皆さんと一緒に楽しめる記事を書けたらと思っています。

COMMENT

  • Comments ( 5 )
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  1. 一度言っておきたかったんだけど
    助六さんの記事が一番好きだな

    読みやすいし乃木坂愛に溢れてる
    ホントどれ読んでも面白い

    それこそ才を感じます

  2. 「黒石さん」は真夏プロデュースなのかもしれないよね。
    あるいは中田氏らとの協議の結果生まれたコンビネーション芸か。

    • そんな真夏さんと黒石さんの誕生日が同じってのも
      何か偶然とは思えないものを感じますね(笑)

  3. 天性のアイドルなんだろうね、この子は。時より、天才バカボンのパパのようなキャラと思うことがある。何事も「これでいいのだ」と笑って万事解決させる雰囲気感があるかな。表情も似てるしねwww。いい意味でね。

  4. ルックス以外は認めざるを得ない

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