以前、10月に横浜で開催された乃木坂46の握手会で、メンバーに歌をうたってもらったファンがいるとして話題になったことがある。(「乃木坂46中元日芽香が握手会でソロコンサート」)
乃木坂ジャーナルは早速そのファンに連絡を取り、今回の出来事について話を伺わせてもらうことにした。
インタビュー=Nogizaka Journal
―――まず、乃木坂46に興味をもったきっかけについて教えて下さい。
da-i-su-ki 興味を持ったのは昨年11月に偶然CMを見て、テレビ東京で「乃木坂って、どこ?」という番組がやっていることを知ったとき。それから毎週録画して視聴し始めました。
―――選抜メンバーが入れ替わって出演していた頃ですね。
da-i-su-ki 乃木坂46のメンバーは33人いるけど、テレビに出ているのは選抜と呼ばれる人たちだけで、それ以外の子が動いているところを見られるのはオフィシャルサイトの動画ページだけ。っていうところで、他にテレビに出ていない子を見られる機会はないものかと思い始めました。選抜の子に興味がないわけではないですが。
―――当時は「乃木坂って、ここ!」(※1)もなかったので本当に機会がありませんでしたね。
―――中元日芽香を最初に見たのは?
da-i-su-ki 今年の2月11日に、ツイッターから「ぐるぐるカーテン」の販促でメンバーがティッシュ配りをしているという報せがあって。ちょうど横浜で開催されているCP+(カメラおよび関連機器のコンシューマー向け展示会)に行こうとしていたから、神奈川エリアで活動しているAチームの情報を追いかけてラゾーナ川崎、桜木町駅に出向いて、そこで初めて、ひめたん(中元日芽香)を見たわけです。
※Aチーム 永島聖羅、柏幸奈、伊藤万理華、中元日芽香、樋口日奈
―――その時から推しメンに?
da-i-su-ki いえ、そこで活動していた5人とも可愛くて、何で選抜になれないんだろうって思ったくらいです。その時はそれ以上の感想はなく、目当てだったCP+に行きました。3月によみうりランドで開催された全国握手会でも、握手に行ったのは七福神のメンバーだけ。そもそも自分は握手が苦手で、話すのも得意じゃないんです。その日の握手ではヲタザク(※2)のネタとして好きな色を聞いて回りました。
Zepp Tokyoでやったチャリティーライブはせっかく全員揃ったイベントだったのに、床がフラットな造りだから顔もあまり見えなくて、乃木どこで頻繁に声を聞いたことのあるメンバーくらいしか今話してるメンバーが誰だったかわからなくて残念だったことを覚えています。
―――ではいつ頃から気になっていたんでしょう。
da-i-su-ki 5月末に放送されていた「アグレッシブですけど、何か?」(広島ホームテレビ))を観て、ようやくひめたんに興味を持ちました。
―――広島県出身ということで和田まあやと出演していた番組ですね。
da-i-su-ki 自分も広島出身だから。ほんの数分の出演だったけど、それを何度も観て、声や仕草を覚えたりした。それから調べて、アクターズスクール広島出身ということも知って、動画サイトで歌ってる姿を見て、いつか歌ってるとこを見たいなって思い始めたんです。
―――実現までに5ヵ月かかりました。
da-i-su-ki 東京でやった「おいでシャンプー」の全国握手会にはひめたんは不参加で、参加した大阪での握手会も遠くてほとんど見えず。その後のZepp、めざましライブ、プリンシパルは行けませんでした。全握じゃ見れないだろうなぁと思いつつ、全握くらいしか歌ってるとこ見れないし、というジレンマに陥ってしまいました。
―――どこかで転機があったわけですよね?
da-i-su-ki 9月にAKB48の「1830m」というアルバムの抽選写メ会に行ったとき、その部の受付締切り前になると握手券の複数枚出しの制限が解除になって、どっさり出して話している光景を見かけました。公式ライバルだし、乃木坂46も似た手法でやってるんじゃないか? と思って調べると、一度の握手では上限5枚って情報しか見つからない。だめだったら5枚出しして、歌のさわりだけ歌ってもらうのでもいいやと。そもそも、ブログで「リクエストしてくれたら歌うよ」(中元)と言っていても本当に歌ってもらえるものなんだろうかと。実際に歌ってもらった人なんているのか気になって、ネットで聞いた次第です。
―――突然の100枚購入宣言に大騒ぎでした。
da-i-su-ki 100枚宣言したのは、これで売り切れ表示が出たらいいなと思って。でも売切れなかったから後で50枚追加。衣装が変わったときのために4部も10枚押さえておきました。5部を多く買ったのは、5部のほうが過疎るって聞いて、たくさん買える可能性が高かったからです。
―――当日の心境はどうでしたか?
da-i-su-ki 本当に歌ってもらえるかなぁって、心配でした。一応ネットでも歌のことを聞いてみたら、事前にひめたんに確認しておいたほうがいいよ、とアドバイスをもらって。4部で5枚出しして「ブログを真に受けて5部を150枚買いました。まとめ出ししたら歌ってくれる?」って訊いてみたら、「えっ、ほんとに!? うん、うん、歌うよ~。そんなにあったら、お話もたくさん出来るね」(中元)って。
―――その5部で晒し者にされたと聞きました(笑)。
da-i-su-ki 『5部は19時30分に受付締切りです』ってアナウンスがあって30分に行ったら、まだまとめ出しはできないって言われて、でも並んじゃったから、1枚出してひめたんに「また来ます」とだけ告げてループ。『締め切りまーす!』って宣言があって149枚出ししようとしたら『あなたは最後!』って係の人に言われてループしてる人たちの横に立たされて。それで晒し者? って。
―――きちんと説明してもらえずに困ってしまったと。
da-i-su-ki 実際、困りましたから。それで、ようやく自分の番になって、ひめたんが「何歌おうか? 時間は、どれくらい?」って係の人に時間を訊いてくれて『12分です』(係)と。「じゃあ、ぐるぐるカーテン・狼に口笛を・涙がまだ悲しみだった頃のメドレーでいい?」(中元)と聞かれたから、お願いしますと。てっきり、ちょっと離れたところから見てるのかなと思ったら、つないだ手はそのままで生歌を聴かせてくれました。
―――最高のシチュエーションじゃないですか。
da-i-su-ki 『(近い!近すぎる! 周囲の騒音なんて全く耳に入らないくらいダイレクトに、ひめたんの歌声が!呼吸音が!)』って。 握った両手も、ただ握ってるだけじゃなくて、リズムに合わせてユラユラしたりしてもうドッキドキ。歌い終わって、まだ6分あったので「何か聴きたい曲、ありますか?」ってひめたんが聞いてくれたから、『心の薬』(2nd c/w)をお願いしました。ハーフサイズを歌ってくれて、嬉しくって涙が出そうだった。さすがに目の前で30過ぎのおっさんが泣くのを見せて、どん引きされるのは悲しいから我慢しましたけど。
―――聞いてるだけで羨ましくなってきます。
da-i-su-ki あと4分。ここまでずっと握手したまま。嬉しすぎて、緊張しすぎて、なぜか、もうこの場から逃げ出したい衝動に駆られました。ひめたんから「じゃあ、最後に、ぐるぐるカーテンのダンス、踊っていい?」って訊いてくれて、あの黒×ピンクのワンピースでぐるカーを踊ってもらいました。まだ少し時間が残ってたけど、興奮と緊張で苦しくなっちゃって、早めに切り上げちゃいました。でも、ほんとに、うれしくて楽しかったです。
―――こちらまで興奮が伝わってきました。これで一つ目標が達成されましたが、今後また歌ってもらおうという気持ちや予定はありますか?
da-i-su-ki 歌ってもらえたらいいですね。まだ行けるかわかりませんが、4thシングルの個握券は確保しました。あのとき、あの150枚が無くても、過疎ってる感じではなかったから、仮に今回参加出来なくて自分が買った分が無くても過疎にはならないと思いますよ。
―――今回の出来事に影響されて、同じように歌をうたってもらおうと思っているファンの方もいるかもしれません。そういった方へ一言お願いします。
da-i-su-ki あんなに素晴らしい時間は、そうそうないので、歌ってもらえるか訊いてみては如何でしょうか。
―――最後に中元日芽香の今後について一言お願いします。
da-i-su-ki ホールでのライブを期待しています。ホールであれば、遠くても見えないなんてことはないから。
※1「乃木坂って、ここ!」…アンダーメンバーが選抜入りのために経験を積む登竜門的番組。乃木坂46公式サイトで期間限定配信される。2012年2月スタート。
※2ヲタザク…ガンプラの製作法の一種で、アイドルの衣装や嗜好に合わせた塗装をすること。
おお、よくこの方と連絡とれましたね!良記事☆