乃木坂46デイリーコラム 第10回・金曜楽曲特集 #02「何度目の青空か?」
今や乃木坂46の代表曲の一つにも数えられる「何度目の青空か?」は、自由と希望を高らかに歌い上げた青春ソングである。
歌詞は全体を通してメッセージ性が強く、青春は今しかない、今できることを始めようという、まだ若く未来あるメンバーたちにも向けられたような内容を歌っている。冒頭では蛇口から流れていく水を時間に例え、水を出しっ放しにするが如く時間を無駄にしてはいないかと問いかける。そして何度目の青空かを数えることもなく何となく過ごしてきた自分を戒め、生き方や目標を考え行動しようと訴えかけているのだ。
MVでは学校が舞台となっており、この曲が青春をテーマにした曲であることを裏付ける。ストーリーは新たに共学となった学校に男子学生が一人しかいないという設定で、序盤で男子学生の同性の友人が「最高じゃん」と述べた通り、世の男子にとっては羨ましい限りのシチュエーションだ。しかし、男子学生はその理想とは真逆の状況にあり、序盤はクラスに溶け込めず、心地悪い描写が続く。その後、ちょっとした出来事をきっかけに打ち解けていく様子がコミカルに描かれる。
楽曲は、最初は変ロ短調から入り、サビでその平行調変ニ長調から二度上げた変ホ長調に切り替わるという、和声学的にも効果的な手法が取られている。最後はPOPの王道サビ転調(半音上げのケースが多いが、この楽曲では変ホ長調からヘ長調へ全音上げ)を用いクライマックスを迎えるが、この転調も自然であり、後奏では序奏の反復を用いるといった工夫も凝らされている。
この曲は生田絵梨花が初センターを務めたが、今年の「乃木坂46 真夏の全国ツアー2015」では生田のピアノとオーケストラの伴奏によるステージが披露され、大きな反響を呼んだ。特にピアノの即興的な序奏は鮮やかで、神秘的な雰囲気を作り上げている。
前作の9thシングル「夏のFree&Easy」が爽やかな恋愛ソングであったのとは打って変わり、メッセージ性の強いシリアスな楽曲を持ってきたのは非常に印象的であった。比喩を用いた詩のような歌詞と、転調を効果的に使うメロディーが見事に融合した大曲と言えよう。
(文・ななみん教授助手歴773年)
https://www.youtube.com/watch?v=5OlxVvGCpdc
平日に更新していく連載企画「乃木坂46デイリーコラム」では、メンバーの魅力を筆者の分析で綴るほか、「もしもメンバーと飲むなら」「もしも乃木坂46でオーケストラを編成したら」など空想をテーマにした水曜特集、乃木坂46の楽曲を取り上げる金曜特集をお届けします。
生田以外のメンバーでもハマると思いますよ。
井上が代役した際は、生田を上回る気品が見えたという評価もありますし。
この楽曲は確かに良いんですが、いかにも「君の名は希望」に近づけた曲という印象。
壮大に見せかけた演出、押し付けがましく聞こえる歌詞。センターを強調しないとだめな振り付け。
紅白を意識したのもあるでしょうけど、気合いが空回りした結果、評価は「君の名は希望」を大きく下回ったのは当然かと。
この曲に関しては生田センターという前提で秋元氏が書いて作った気がします。それくらい生田しかハマりえないと思います。名曲。
いい曲なんだけど、、、。
如何にもいい曲作りましたよ、って押し付けられている感じがする。
私だけだろうか、、、。
いい曲は素直に受け入れればいいのではないでしょうか。
斜に構える必要はないと思います。
いい曲です