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アンダーライブ セカンド・シーズン(10月8日)~乃木坂46に負けそうになった日~

 本記事は「乃木坂46 アンダーライブ セカンド・シーズン」10月8日公演のレポート、というよりも例のごとく、特に印象に残ったことについて書いたものになります。まだ公演を観ていない方にはネタバレになる箇所もありますので、気にする方は特に閲覧に注意してください。

異色溢れる4人のセンター

 既に発表されている通り、惜しくも怪我で「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」でセンターを務める井上小百合を欠いてしまっているのが現状だが、メンバーが入れ替わりでセンターを務める中で、大きなインパクトを残した者もいた。

 8、9枚目でアンダーのセンターを全うした伊藤万理華は前評判通り、「ここにいる理由」や「気づいたら片想い」ではしなやかで優雅なダンスを見せつけ、存在感を示していたし、中元日芽香は「ガールズルール」で抜群のアイドル性や力強い歌声とダンスでメンバーをリードしていた。しかし、それ以上に圧巻だったのは「制服のマネキン」でセンターを担当した川村真洋だ。その圧倒的なダンスに視線を奪われ、気づけば川村ばかり目で追ってしまっていた。見る者の視線を有無を言わさず釘付けにしてしまう川村の姿は間違いなく本公演のハイライトのひとつだったといえるだろう。さらに、アンコールの「何度目の青空か?」ではソロの歌唱パートも担当し、短いながらも高い歌唱力の片鱗を見せつけた。

 そして、この「アンダーライブ セカンド・シーズン」のキーパーソンである伊藤寧々。センターを務める「涙がまだ悲しみだった頃」では客席を彩っていたサイリウムの色がガラリと変わる。伊藤寧々やふたりの研究生の卒業は、インパクトが大き過ぎて様々な思いが未だに渦巻いていると思う。しかし、この光景を見ることができるのは、ファンの根底にある気持ちがひとつであり、何より伊藤寧々というアイドルの人徳があってこそなのではないだろうか。

序盤のセットリスト

 本公演のセットリストの山場はいきなりやってきた。10thシングルのアンダー楽曲、「あの日 僕は咄嗟に嘘をついた」を皮切りに、「ここにいる理由」、激しいダンスパートを経て「狼に口笛を」、「制服のマネキン」と続いた。ダンスナンバーを中心に、クールな楽曲を序盤から畳み掛けるように披露する。文字通り「攻める」かのような構成とメンバーの姿勢に度肝を抜かれるしかなかった。「序盤は魅せるクール路線で攻めて川村真洋で決める」とメンバーが考えてのセットリストならば、アンダーライブはまだまだ進化し続けていくと確かな手応えがあった。

「仏の永さん」はどこへ向かうのか

 MCで存在感を発揮したのは、「スペシャル公演」の抽選でメインを務めた永島聖羅だった。当選したファンの推しメンを聞いて一言申すのは、どこか「イジリ」のように見えたし、ファンの推しメンが自分でなければ「ぼやいて」みたりするのだが、永島のキャラクター故か、結果としてきちんとファンの心を掴んでいるかのような不思議な空気感を帯びていた。好みの問題はあるとは思うが、全く予想しないところからのブレイクスルーの可能性を感じさせるものであった。

 なお、この日の個人MC(各公演メンバー1人で3分間ほどつなぐ試み)は大和里菜が担当し、自身のあだ名について語った。従来通りの「やまとまと」を続けることになり、「大和里菜あだ名問題」は一応の決着を見た形となった。

乃木坂46に負けそうになった日

 この日のセットリストを考えると、メンバー達は本気でファンに「参りました」を言わせる気なのではないかと思わされる。序盤から煽りに煽られ、慣れていない大声を出して喉を痛め、ライブ中にむせ、後先考えずにサイリウムを振り回した結果、日頃の運動不足がたたって帰り道の段階で筋肉痛になる始末。あと少しで「参りました」の声が出そうになってしまった。

 シンプルなライブながらも、少なくとも私にはそう感じさせるだけの気迫と工夫があった。しかし、そうであるならば、私のような貧弱な人間だけでなく、様々なアイドルを見てきた歴戦の強者たちにも「参りました」と言わせなければ「勝利」とは言えないだろう。いずれにせよ、「アンダーライブ セカンド・シーズン」はまだ始まったばかり。過酷なスケジュールではあるが、なるべく「最善」の形で終わるように祈りつつ、今後の展開を楽しみにしていきたい。

筆者プロフィール

助六
音楽が大好きでバンドを組んだりしています。乃木坂は楽曲も大好きです。今のところ「他の星から」が一番です。ファン歴はそこまで長くないですが、皆さんと一緒に楽しめる記事を書けたらと思っています。

COMMENT

  • Comments ( 9 )
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  1. こんばんは、私も8日の公演に参加しました
    ろってぃーの「何度目の青空か?」の歌い出しのソロパート、
    気負い過ぎたのか歌詞ド忘れして途中から「ららら~」になってましたねw
    本当に生歌で勝負してるんだなぁということが確認出来て良かったです

    あと、まりっかの最近の成長ぶりには目を見張ります
    センターさゆにゃんのリタイアで自分が引っ張らないと!という自覚が
    そうさせてるのかも知れませんが
    華麗さ華やかさという点で他のメンバーより頭一つ抜けてる印象です
    アンダーメンバーは確実にレベルアップしてますよね
    最終日にもう一回観ることが出来るので今から楽しみです
    願わくばこれ以上リタイアするメンバーが出ませんように!

  2. アンダーライブ、明日行きます!
    メンバーさんとガチンコ勝負してきますね!
    負けねーぞ!

  3. 私も昨日8日行きました。
    残念ながらさゆにゃん率いるアンダーは見られませんでしたが、逆にこの日の姿はたった1回限りのものかもと思って見ていました。記事にある通り、まりっかとろってぃーが引っ張ったステージ。フォ―メーションも変わっていたはずなのにしっかり対応しているところは(立ち位置間違えた?とかバラバラなったりとかもあったけど)状況の変化に対応するライブ力が上がっている証拠なんでしょう。もう一回行けるのでその時はさゆにゃんが復帰した姿をぜひ見たい(もちろんれなちも)。
    「何度目の青空か?」のろってぃーは確かに残念でした。急遽(代役の代役?)とは言え、チャンスの順番はいつ回ってくるかわからないのだから、そのチャンスをしっかり掴まないと上へは上がれない(歌に踊りにも能力があるからこそ厳しくいかないと)。

    心配なのはねねころ。両膝にしっかりテーピング巻いて(本人はブログでは大丈夫だと書いているけどどうみても大丈夫じゃない)頑張ってたけど、一日も欠けることなく何とか最後まで頑張れることを祈りたい。一日一日「これで最後」のファンが必ずいるはずだし。

  4. 8日参戦しました。
    38度の高熱にうなされながらも、ここで行かなきゃいつ行くんだってことで大声出し続けました!!
    おかげさまで昨日今日と声がハスキーですがw
    後悔はありません、スペシャル公演も当たりましたしww

  5. 5日昼公演と8日公演に行って来ました。

    メンバーの思いの詰まった良いパフォーマンスに
    満足して帰って来ました。
    8日公演を観て5日の未完成部分に目が行きました。

    良くまとまって来たのは反省点を次に活かす努力を
    メンバーが続けている事の証し

    私も助六さん同様に途中からろってい~のパフォー
    マンスに目を奪われてずっと追っている自分に気づ
    かされた一人です。
    そしてパフォーマンス中には常に笑顔を絶やさない
    プロ意識に感銘を覚えました。

    皆さん口にされている通りアンダーは選抜から漏れて
    しまった二軍などではなくライブ選抜の名に恥じない
    パフォーマンス集団に成長している事を実感できた
    事が最大の収穫です!

    当日鑑賞に来ていた選抜のメンバーはどんな思いで
    このライブを見ていたのか感想を聞かせて欲しいと
    思いました。

    残念なのはブルーシアターの音響の貧弱さでせっかく
    のメンバーの生歌が歪みっぽかったこと、一人一人の
    声が分離せずひとかたまりの音になってしまっていた
    事。ハウリングまでしてましたね
    元々がブルーマンの為の劇場なので“声”に関する設備の
    レベルが低いのかも知れないです。
    もう少し予算を掛けて上げて欲しいポイントですね

    すっかりアンダーライブファンになって帰って来ました!

  6. こんばんは

    私も8日のライブ参加しました。あろうことか5列目のセンター付近だったので「ここにいる理由」の時点で、鳥肌立ちまくりでした。長袖のブルゾンを着て行ったのを後悔しました(笑)

    楽天カード特典のアンダーライブから数えて3RD、掛け値なしで今回が1番ですね。あのダンスパフォーマンス、そして何より1曲目からの彼女たちの目力・・・・・・可愛いアイドルのという以上にどこか鬼気迫るものを感じました。
    あの内容では今回センターのはずの井上さんが負傷するのも無理ないかも・・・それほど激しく濃密な2時間だったと思います。

    12日に再度参戦するんですが、次回は半袖で行こうと思います。

  7. アンダーを愛してきてよかった。
    つくづくこの数日思う。

    鬼気迫るって、ほんとにそう。
    殺気立ってるわけではないのに、
    なんだろう?この圧力のようなパワーは。
    チームで何かに取り組むってこういうことなのかな?

    確かに細かい所、個人個人のスキルには
    まだ不満があるが、チームとしては文句なし。

    できれば僕嘘、生歌が聴きたい。

    それにしても、
    きのうのあすかやまりかが本当に奥歯に
    物が挟まったような恐縮したモノ言いが
    不憫でならなかった。

    乃木坂はひとつ、ってのを信じようと
    がんばってきたけどムリ。
    アンダーこそが乃木坂。

    グラビアばっかり撮ってても
    まりかのようなパフォーマンスは
    できっこない。

    別のとこにも書いたけど、
    5部制になってはじめて、たった1部でも
    完売した喜びをちゃんとモバメで伝える永さんが
    ぼくらが描く乃木坂の理想を体現している。

  8. 松村事件以降、とくに無傷の乃木坂46アンダーライブは貴重。これこそがアイドルの本来の姿であることを期待したい。
    もし松村が選抜から降ろされてアンダーになるような事態だけは困る。松村には今やその資格すらない。謹慎するのみ。

  9. 乃木坂のアンダーってのはすごいね。自分は9枚目のシングル全タイプ買ったけど一番繰り返し聞いたのは「ここにいる理由」だった。フロントはまりかと飛鳥、そして一回だけ選抜に入った川後とひなちまとまあや。でもあの5人の堂々としてること、すごいと思った。あんな歌とても選抜には歌えないって思った。西武ドームにも行ったけど楽しみにしてたのは
    「君の名は希望」と「バレッタ」と「生まれたままで」からのアンダー楽曲。自分は生まれたままでからアンダーは確実に変わったって思ってる。もちろんそれ以前でも13金とか名曲はあるけれど生まれたままでにはそれまでにない「選抜と同等の責任をとって乃木坂を支える」という覚悟がみえたような気がした。11枚目最後に呼ばれたまりかに設楽さんが言った「伊藤も乃木坂全体を見ていかないといけないもんな」という言葉は彼女がその言葉に震えることもたじろぐこともなく笑って「見ててください」って言える人間になったってわかってのことだと思ってる。

    3枚目の選抜の後、はじめてバナナマンは「選ばれた側」と「弾かれた側」を見た。それまでは選ばれた側がスタジオに入ってくるって方法だったからね。その時設楽さんと日村さんが弾かれた側にかけた言葉。あの言葉こそが出発点だったんだろうと思う。

    「前に前に行くしかないからね」

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