乃木坂46において、舞台と言えば「16人のプリンシパル」です。今年5月に開催された「16人のプリンシパル deux」東京公演には何度も足を運び、本当に素晴らしい『表現』を見せていただきました。
その当時から『プリンシパルのその先』を見てみたいなと思っていました。一つの役柄を徹底的に演じ切る、その時の彼女達の表現力は、想像以上のものなんじゃないか? そんな風に予感を持っていました。
今回、若月佑美さんの舞台、それも本格的な舞台があるということで、『プリンシパルのその先』が観られるのではないかという期待を持って、六本木にある俳優座劇場に足を運びました。
さて、実際に何を見ることが出来たか? 無理矢理、プリンシパルに例えるなら「栄」vs「いつみ」外伝、というのが最も近いでしょうか。若月さんは21歳の女子大生、大分県出身で潔癖症、メガネ、地味系の『松本希美』役。共演の福田彩乃さんはケバくて、破天荒で、人のものを取るのが好きな『橘ラナ』役です。この二人が、所属する芸能事務所から与えられた「2LDK」という空間に同居するという設定です。
ストーリー中、オーディションが現在進行形で進んでいて、二人のうち、どちらかがそのオーディションに受かるという状況。そんな微妙な緊張感の中、二人の精神状況は極限を迎え、そして……。誰にでもある、心の奥底にすむ狂気が解放されてしまう。
どちらかがオーディションに受かれば、 どちらかが落ちる。なんか、デジャヴですよね……。どうしても乃木坂ファンという視点で見てしまうので、当時の、そして現在の彼女達にも狂気があるのだろうかと、少し寒くなる思いでした。
さて、少し話を変えて、若月さんの魅力って何でしょう? 僕は『多様性』じゃないかと思っています。知的で才能ある一面を持っていながら、お茶目でいたずらっこだったり、大人の色気を持ちつつ、幼い様にも見える。「16人のプリンシパル deux」では、男役でも女役でも、彼女は見事に演じ切っていました。
今回の舞台でも、その魅力が充分感じられました。ちょっと融通の利かない優等生キャラ・松本希美が、橘ラナとぶつかり合う中で『狂気』を表に出していく。乃木坂46の中でこれだけ振れ幅の広い役を演じられるのは、沢山の引き出しを持つ若月さんしかいないだろうと思いました。
共演の福田さんについてちょっと触れます。どうしても若月さん側からこの舞台を見てしまう中で、福田さんは『強敵』でした。観客を惹きつける話術が半端ない! 随所で見せる、得意のモノマネもあって、存在感が圧倒的でした。ピンでやってきている人はやっぱり凄いですね。
最後に、僕も含め多くの皆さんが舞台鑑賞に不慣れなため、アンコール(?)のやり方がわからず、出演者二人に気を遣わせてしまったのが申し訳ないです。拍手し続けないといけないんですね。スタンディングオベーションもしてあげられませんでした。今後、またあるであろう乃木坂46の舞台の時には、気を付けたいです。
そんなわけで若月さんの『プリンシパルのその先』にあたる舞台『2LDK』を観てきました。乃木坂の選抜というシステムに縛られず、彼女達が表現し得るものを、存分に表現できる場。たまには、そういう解き放たれた彼女達を観るのも、悪くないです。
『プリンシパルのその先』、今回観ることが出来たのは『解放』でした。乃木坂からの『解放』、心の中の叫びの『解放』、そして能力の『解放』。次に続く乃木メンは誰でしょうね? そして僕達に何を見せてくれるでしょうね?
余談です。この公演には乃木メンも応援に来ていました。僕が見かけたのは、衛藤美彩さん、川後陽菜さん、深川麻衣さんです。プライベートな乃木メンを見たの初めてですが、オーラがあり過ぎてビックリでした。
凄いセリフ量でしたね。
夜の部に行ったんですが、夜はスタンディングオベーションなってましたね。
また、近くにいたようですな。
いや代々木では向かいでしたが。みさ先輩マスクしてても強烈にみさ先輩でしたね。
あまりヲタ視点でのみ私見を書き過ぎるのもどうかと。
勤め帰りの社会人が多い、夜の部は、観劇マナーも割合きちんとしていましたよ。若月の発声練習で出てきても、まだヲタ話している学生連中はいましたが。(もうあの時点から舞台は事実上始まってます!)
スタンディングオベーションやドレスコードなど、最低限の作法ぐらいは予めわきまえておきましょうね。
僕は行けなかったので単純にレポ助かります。
彼女は舞台向きだと思うので主演舞台でどう輝くか
観たかった。
推しメンではないけど、こうやって個性を出して自分のポジションをメンバー確立していくのは見てて嬉しいものですね^^