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「乃木坂をよむ!」〜15thシングル選抜発表考察《乃木坂46の魅力と未来への願い》〜

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乃木坂46、15thシングルの選抜メンバーが発表された。ここ最近選抜が固定されていたなかで、2ndアルバム『それぞれの椅子』を挟んでの発表となったわけだが、結果として選抜・アンダー間で2名ずつの入れ替えと新たなセンターが誕生することとなった。アルバムの後ということで変化の時期としては絶好のタイミングであったと同時に、良くも悪くも固定化された選抜メンバーが本当に動くのかという疑念もあった今回、運営は久しぶりに少なくない変化を加えてきた。

選抜・アンダー間の変化

その変化の一つとして、アンダーメンバーから中元日芽香と北野日奈子の2人が2年~2年半ぶりに選抜復帰を果たしている。

中元は文字通り“待望”の選抜復帰と言えるのではないだろうか。ダンス・歌唱パフォーマンスの高さやそのキャラクターの魅力は元より、中心メンバーとして臨んだアンダーライブや『らじらー!SUNDAY』(NHKラジオ第1)での経験を通して更に成長した。個別握手会でもついにアンダーメンバーにして30部を完売させるなど、その待ち望まれ方やファンの熱量は一昨年の衛藤美彩のそれを思い出させる。

一方の北野日奈子は2015年下半期から徐々に勢いをつけていた。苦手としていたダンスは驚くほどに向上され、不器用ながらブログを毎日コツコツと更新する姿は多くの人の目に留まっていた。『乃木坂46の「の」』(文化放送)では2期生初のMCとなり、ファッション誌『Zipper』の専属モデルの座も勝ち取っている。彼女のひたむきな姿勢と底抜けの笑顔は多くの人を魅了している。

毎年、乃木坂46では成人式を迎えるメンバーを推していく傾向があり、今年は「中3組」と呼ばれる生田絵梨花、斎藤ちはる、中元日芽香と、2期生の堀未央奈と北野日奈子がそれにあたる。過去に多くのメンバーに選抜を経験させるための初選抜枠が「思い出選抜」などと言われていた。その「思い出選抜」も無くなった13thシングル『今、話したい誰かがいる』では、2期生初参加となった7thシングル『バレッタ』以降で、初めて2期生が1人も選抜されず、14thシングル『ハルジオンが咲く頃』では楽曲のストーリーとして必要だった堀未央奈を選抜の枠を16人から17人に増やして入れるなどしていた。つまり、今回の選抜メンバーは選抜が固定化されて以降、初めて小さくない変化があったシングルだと言える。それくらいの期待と信頼が中元、北野の2人にはかかっているということだろう。

一方で、今回選抜落ちすることとなった伊藤万理華と井上小百合の二人。この1年でアンダーライブの功労者として選抜で活動していた二人だが、中元と北野が力をつけてきたこともあり、今回は本人たちにとっても悔しい結果となった。正直なところ、同じ時期に選抜復帰した齋藤飛鳥に比べればあと少しだけ足りないところがあったのかもしれない(それは実力的な面かもしれないし、相対的な若さと期待値の面かもしれないが)。ただ伊藤はアートの面、井上は演技の面で一定の成果と評価を得ており、今回は選抜の座を譲ることになったが、アンダーであろうと彼女たちの評価が落ちることはないだろうし、環境が変わろうとも自分のフィールドで力を発揮し続けられるだけの経験をこの1年でできているはずで、むしろここから何をしてくれるのか楽しみでならない。ライブ活動の場を全国へと広げ、「表現力」をテーマにする新たなアンダーライブで二人の表現者はどのような違いを見せてくれるのだろうか。

2人の福神復帰

今回は十福神にも変化があった。まずは桜井玲香が12thシングル『太陽ノック』以来の福神復帰。この時期に彼女が変わった意味は正直まだ読めないところだが、もう一歩伸び悩んでいるところでの福神復帰となる。ポンコツキャプテンとは言われるものの、歌もダンスも演技も高いクオリティーでこなせる実力の持ち主であるのは間違いないから器用貧乏にだけはならないでほしいものだ。

そして、松村沙友理が10thシングル『何度目の青空か?』以来の十福神復帰となった。一連の騒動以降、3列目が続いていた彼女だが、ついに再び福神に戻ってきた。3列目になって以降1年間ほどは元気のない期間が続いていたが、ここ最近は天真爛漫なキャラが復活し、冴えたトークを披露したり、「さゆりんご軍団」「さゆりんごマジョリティー」など自分から話題を生み出している。元々グループのなかでもタレント性が高いだけに、彼女の活躍がグループの更なる躍進につながるだろう。

3番・センター、齋藤飛鳥

そして、今回の選抜発表の一番のトピックはやはり齋藤飛鳥のセンター抜擢だろう。1stアルバム『透明な色』が発売されて以降、女性ファッション誌『CUTiE』の専属モデルに起用されたり、ファッションブランド「ANNA SUI」のイメージモデルに選ばれたり、メディアで取り上げられることも特に多くなった。驚くべき小顔や、一般的なアイドルとは一線を画する陰のある姿、泣き虫であり毒舌でもあり甘えん坊でもあり大人っぽい考え方の持ち主でもある。その細い腕からは想像もできないドラムプレイや、アイドルオタク中田花奈に「初期のころからただ一人完成されていた」と言わせたダンスなど、その魅力は語りきれず、「坂道シリーズ」第二弾となる欅坂46のメンバーの多くが尊敬するメンバーに彼女をあげていたことも印象的だった。

ただ、今回彼女がセンターに登りつめることができたのは、彼女の才能だけによるものでなく、先に上げたような運営側の売り出し方や、ファンの盛り上げがあったからこそだ。そういう意味では他のセンター経験者の中だと西野七瀬に近いものがあるが、デビュー以来、常に選抜メンバーであり続ける西野とは異なり、つい1年前まで選抜とアンダーを行き来し、8thから10thシングルまではアンダーライブ創世記を支えたメンバーでもある。11thシングル『命は美しい』での選抜復帰以降、選抜でもしっかりと結果を残し、センターに抜擢されるまでになった彼女のプロセスは特筆すべきもので、この成功例を今後も作り出せるかは乃木坂46の未来にも関わることだと思う。

それにしても乃木坂46結成当初、和田まあやと同じくグループ最年少だった彼女がグループ最年長の深川麻衣の卒業ソングの次のシングルでセンターを務めているというのは、5年目を迎えたグループの歴史と成長をひしひしと感じさせる。明るい夏曲なんて似合わないと彼女は言うが、西野七瀬がそうであるように秋元康は彼女のような人物の当て書きでこそ力を発揮するように思う。若くして同世代にはないモノの見方ができる彼女がグループの先頭に立ったとき、見える世界は矛盾と不条理に満ちあふれていて、きっとそれにうんざりしたり気を病むことがあるだろう。それでも擦れずに齋藤飛鳥としての「センター」を、そして「センター楽曲」に命を吹き込んで欲しいと願うばかりだ。

今回の選抜発表は、何やらいつもとメンバーのコメントも司会のバナナマンとのやり取りもどこか違っていて、5年間の成長や変化を感じさせられた。そんななかで、中元日芽香が涙をこらえながら選抜としての決意を語る場面も、松村沙友理がその不安を正直にバナナマンに吐露する場面も、前回の選抜発表で正直に不安をぶつけた余り心配された星野みなみがあまりに無邪気に振る舞う場面も、たまにカッコイイ一言を決めちゃう高山一実も、大事なところではしっかりツボを押さえたコメントができる秋元真夏も、言葉に(できないのではなくて)しない西野七瀬の悔し涙も、どれもこれも乃木坂46の魅力なんだと感じることができた今回の選抜発表だったように思う。さて、新たな選抜メンバー・アンダーメンバーは、次にどんな新たな世界を私たちに見せてくれるのだろう。

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COMMENT

  • Comments ( 6 )
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  1. 北野と中元の選抜は当然の結果だと思います。北野の長期にわたるブログ継続は素晴らしかったし、アンダーの中でのキャラも際立っていた。選抜でも遠慮しないで思いっきり自分を表現して欲しい。中元はルックスが大人っぽい魅力が出てきたし、歌もさらに上手くなっている。ブログの表現力も高いし、文章もしっかりしている。齋藤飛は今後の期待を込めてのセンター抜擢かと見ています。
    ただ、個人的には万理華のような素晴らしい特技を持ったメンバーを乃木坂は大切にしないと駄目だと思います。あと、理由はあえて書きませんが、松村、桜井の福神起用と生駒の特別扱いは納得いきません。

  2. 飛鳥センター、北野、中元の選抜は納得できるし、
    中元はいきなり福神くらいのサプライズがあってもいいと思う
    それに新センターなら、フロントも新しい組み合わせが見たかった。
    お姉さんメンバーが支えるというよりは、飛鳥一人に責任を負わせているようにも見える。
    ここまでできるならもう少し大胆な選抜でもよかった気がする。
    あと多くの人が言っていると思うが松村の福神、生駒の選抜はやはり納得はできない。
    私も伊藤万理華は選抜の中でも異質な個性を持ってると思うので彼女を切ってまで、
    松村や生駒を残すのは納得できない

  3. 中元、北野の選抜入りは納得。
    特に、中元も変わったし有能。
    飛鳥のセンターは、時期的な問題だけで、早めの起用の感。
    理由は書かないが、
    福神入りの不満は、松村、高山。
    アンダー落ちの不満は、井上。

  4. 松村福神復帰、これだけは止めてほしかった
    彼女には3列目の見えないところでひっそりしてほしい
    さゆりんご軍団などとあたかも自分の親衛隊であるかのような目立ち方
    いっそアンダーで2期生の話題作り担当でもよかった

    • 同感ですおっしゃる通り。
      松村は運営の戦略で選抜生き残りはしょうがないとしても福神は無いでしょう。それに「さゆりんご軍団」って派閥なのか?変なグループ作っちゃまずいだろ、グループ作った方がアピールしやすいしメディアの取り上げ方が違うよな。雑誌にも「さゆりんご軍団」として出てるし完全に派閥やん。みんなグループの中で任意の仲の良いグループで止めておかないといけない。軍団として公言してはいけない、面白くないしなんかあれば軍団がとかいいそうで・・・今度の46時間TVでも軍団やん運営は派閥認めるのか?みんなそうは思わないのかな?

  5. この陣容でどうしていくか見てけば良いんだよ、グループのファンなら。
    (個人のファンがどう考えようが自由。)

    それにしても、アンチ生駒、アンチ松村のファンって、ホント粘着質で寒気する。
    ま、買わなきゃ良いだけだよ。応援する必要もない。

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