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乃木坂46デイリーコラム第15回・金曜特集「命は美しい」

乃木坂46デイリーコラム 第15回・金曜楽曲特集 #03「命は美しい」

11thシングル「命は美しい」は、生きる意味とは何かといった根源的な問題を取り上げ、聴く者に深い洞察を求める作品である。

歌詞は全体として、何のために生きるのかを考え悩むのではなく、命の尊さ、美しさを素直に感じ、今の一瞬一瞬を大切に生きていこうと説いている。命は花のように儚く、そして美しい。その美しさに気づけば、全ての悲しみは消えていく。だからこそ理屈で考えがちな日常から一歩離れ、「生きている」ことそれ自体への感謝の気持ちを思い出そうというダイレクトなメッセージを届ける。

MVは全体を通して、暗闇の中に白い木の枝が照らし出される背景が用いられ、寒空の広がる冬をイメージさせるものである。白い羽根や赤い花は命の儚さを、メンバーが流す黒い涙と白い涙は命の陰陽の対比を表現しているのだろうか。ダンスはこれまでの乃木坂46の曲の中で最もダイナミックであると言っても過言ではない。序盤で見せる体を一気に伏せる動きや、生命の鼓動を感じさせる動き、中盤での両手を前で合わせ肘を張って回す動きなど、他の曲では見られない斬新な振り付けが目立つ。フォーメーションの切り替わりも早く、見ていて全く飽きることがない。メンバーは全員が終始真剣な表情を貫いており、神秘的な雰囲気を作り出している。

曲は終始二短調で進んでいく。低音域から始まり徐々に音域を上げていくが、サビでは一気に最高音に達する箇所があり、歌い手の技量が要求される。伴奏ではピアノが効果的に用いられ、特に序奏、サビ前、後奏のサウンドは秀逸だ。また、終盤で長い間奏を置き、曲があたかも終わるような雰囲気を作ってから再びサビを持ってくるあたりは見事な構成である。

哲学的な内容を神秘的な世界観で表現したこの曲は、我々を強烈に引き込むパワーを持っている。五感を存分に使ってじっくり堪能したい。

https://www.youtube.com/watch?v=_zBPAdwspfA

筆者プロフィール

ななみん教授助手歴773年
医師とチェリストによる異色のコンビが、乃木坂46メンバーや彼女たちの物語を研究・分析。全国の乃木坂46ファンの皆様との情報の発受信はもとより、Nogizaka Journalを訪れる全ての皆様に、乃木坂46についてより深く知っていただくお手伝いが出来ればと思います。

COMMENT

  • Comments ( 7 )
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  1. 西武ドームで初めて観たこの曲を私は忘れない。
    スニーカーも印象的(笑い)
    その後にアップされたMVは何度観ても素晴らしく飽きることがない。

    ただ、ダンスが激しくて生歌は今だに披露できていないのが残念。
    いつか、ダンスなしの生歌も面白いかも?

  2. なるほど‼
    リズムのことは、よくわからないけど、いい曲です

  3. 乃木坂の楽曲はよく作り込まれてるから
    音楽を掘り下げた話が出来る
    アイドルでオケだけでも聴けるのは
    乃木坂ぐらいじゃないかな

  4. 振付が好き♪
    フリコピするとめちゃ楽しい。

  5. ダンスやMVはこれまでと一線を画しているうえに、
    この楽曲の期間に乃木坂46はかなり腕を磨くことができた。

    おそらくファン以上にメンバーにとって記念碑的な曲となるだろう。

    この楽曲の仕上がりには9th、10th以上に乃木坂46になじんでいた松井玲奈が
    大きな役割を果たしているように推察される。

  6. この曲のTVでのライブで一番すきだったのはMUSIC DRAGON、そして2番目はMUSIC JAPANかな。このダンスは後ろ前に側面をなめるように撮影するとダンスの迫力がものすごい。このダンスで注目はフロントじゃなくて後列や二列目のまいまい。まいまいは「その先の出口」でもそうだったけどダンスがうまいね。本当にうまくなった。あの高い身長で肩幅も広いからダイナミックなダンスになる。そして前列だと松井玲奈。

    おそらく3RDバースデーライブでこの曲を披露するときはろってぃーが松井のアンダーになるんだろうけどやはり松井なんだよな。位置としては白石麻衣の後ろで踊ることになるんだけど一切表情に油断がないんだよね。秋元康にはバースデーライブだけでも松井玲奈の飛び入りを許可してもらいたい。この曲だけでいいから。

  7. まったく同感です。
    この曲だけでいいですから、松井玲奈さまにご参加いただきたく存じます。
    観たら泣くかもしれません。

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