Nogizaka Journal

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乃木坂散歩道・第207回「乃木坂46の曲を、今、誰かのために」

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熊本フリー写真無料写真の「キロクマ」様より

 2011年3月11日。当時、僕の母と祖母は岩手県大槌町に住んでいました。津波の被害が凄まじく、なかなか安否がわかりませんでした。北関東に住んでいた僕は大きな被害こそなかったものの、一人で勝手に不安になり、一人で勝手にイライラし、一人で勝手に悲劇のヒーローになっていた日々のことを、今、思い出しました。

 母親の安否がわかり、ガソリンと灯油を車一杯に搭載して岩手に向かったあの日。今と比べて、一つだけ足りないものがありました。それは乃木坂の歌。

 あの日、もし乃木坂の歌を聴けたなら、どんなに心強かっただろう。今、僕にとって乃木坂46の歌は生活の彩り以上に、心の支えにもなっています。日頃何気なく眺めているSNSでも、会社や学校での疲れを癒やしたり、「明日も頑張ろう!」と活力にしたりする人は少なくありません。僕達が大好きな乃木坂の曲、今こそ、今だからこそ!

「何もできずにそばにいる」

 『どうせ』、自分一人が何かをしたところで……。確かに、僕の力だけでは何もできません。そんな時にこの曲は心に浸みてくるのです。

「ごめんね そんなことしか言えない
泣いてる君のそばにいるだけで…
痛みのすべてを取ってあげたいけど
神様 どうすればいいの?」

「ごめんね そんなことしか言えない
おろおろ君を抱きしめるだけで…
役に立たないもどかしい自分
それでも 力になりたい」

「頑張れ 頑張れ 僕は祈る」

「その先の出口」

 今、もし被災地から、このサイトを観てくれている方がいるとするならば、それは乃木坂ファンか、何かの巡り合わせでたどり着いた人のはず。そんな、あなたに聴いて欲しい曲です。あなたに勇気を与える曲です。

「暗闇の向こうには
ねえ何が待ってるの?」

「この場所に残された
その意味を知りたくて」

「外側の誰か
僕に気づいてくれるだろう
何の根拠も無かったけれど
なんとかなる」

「生きるとは勇気
きっと出口があるはず」

「13日の金曜日」
「そんなバカな・・・」

 笑顔は心に余裕を与えます。笑顔は心に希望を与えます。辛くても、悲しくても、いつか必ず笑顔が必要になります。そんな時に見て下さい。忘れかけた笑顔が取り戻せますように。


 


 乃木坂の楽曲には力があります。今までも、僕達に勇気と希望を与えてくれました。さあ今度は、誰かのために。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 2 )
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  1. 今回の震災について、どのような言葉を綴ればいいのか分からずコメント出来ませんでした。
    ただただニュースを見ては愕然とする毎日で、 何も出来ずにいる自分がもどかしいです。
    自分の出来る範囲で募金することしか今は考えられないです。

    乃木坂の楽曲が被災地の方々の誰かの心に響くことを信じています。乃木坂の楽曲にはその力があるはずです。

  2. okabeさんのコラム読ませていただいております。乃木坂の曲はあまり存じておりませんが、今回のコラムで「私のために 誰かのために」を改めて聞き直しました。okabeさんが「私のために歌ってくれた胸にしみるあの日の歌~」を御自分に重ねて、何かをされたい思いを表現しているが、では何を?と葛藤されているのでは、と思います。被災地の方に「一人じゃないんだ 必ず誰かいる~」okabeさんの声が届くと良いですね。

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