乃木坂46の新曲が発売される度、多くのCDショップで様々なPOP広告を見る機会が多くなりました。各店舗が趣向を凝らしている中で、1stアルバム『透明な色』の発売以来、一際エッジの効いたPOP広告を繰り出し、ファンの間で話題になっているのがHMV立川です。今回は同店のアイドルコーナーを担当している河野さんにお話を伺うことができました。
場所=HMV立川(東京都立川市曙町パークアベニュー2F)
―――まず、乃木坂46のPOP広告を制作しようと思った経緯について教えて下さい。
河野さん(以下、河野):乃木坂46に関しては結成当時から関心があり、『乃木坂って、どこ?』もほぼ初回から見ていました。本格的に興味を持ったのは10thシングル『何度目の青空か?』(2014年10月発売)の時です。元々映画コーナーを担当していたこともあり、大ファンの内田けんじ監督が撮影した『何度目の青空か?』のミュージックビデオを見て引き込まれました。ただ、その時は既にキャンペーンの時期が過ぎていたこともあり、1stアルバム『透明な色』(15年1月発売)が発売されると知った時には、「これはやるしかないな」と思いました。
―――乃木坂46にはたくさんのメンバーがいますが、なぜ中元日芽香さんを大々的に推しているのですか?
河野:まず、とても可愛いですね。それに何事にも一生懸命に取り組んでいる姿も印象的です。絶対に「良い子」です。それなのに、何でどこも推さないの? って思っているうちに、気づいたらウチが推していました。「推すしかない!!」と思って。『乃木坂って、どこ?』や『乃木坂工事中』はもちろんですが、『乃木坂って、ここ!』や、最近では『のぎ天』を熱心にチェックしています。
―――POP広告の反響はいかがでしたか。
河野:非常に大きかったです。掲出してすぐにファンの方が来てくださって、「立川がすごいことやってる」と面白がってくれましたね(笑) HMV内での乃木坂関連商品の売上も立川がトップ争いをするほどになりました。POP広告をきっかけに乃木坂46の売り場が拡大した程です。でも、売り上げに関することはもちろんですが、それよりも、わざわざHMV立川まで来て商品を買って下さる方が増えたこと、お客様に声を掛けて頂けることがCDショップに携わる人間として本当に嬉しいです。
―――なんと、今年1月には中元さんご本人が来店なさったことに気づかなかったということですが、その時のエピソードなどはありますか?
河野:実は、その時、私はバックヤードで『透明な色』のキャンペーン用のPOP広告(※1)を作っていたんです。中元さんが来店されたことはモバメ(モバイルメール、中元の場合「めーる」と呼ぶことが多い)で知りました。実際に対応したスタッフはアイドルのことをまったく知らなくて、ひめたんにも気づかなかったそうです。そうとは知らず、ひめたんの来店を後日知って大変悔しい思い(しにたい)をしました。でも、わざわざお店に来て、写真を撮って日記でも取り上げて頂けるなんて、本当に驚きました。
姫ご来店時のブログ
中元日芽香公式ブログ 2015年1月11日「ひめたん-OoO-その512」(同記事には店内で撮った写真も掲載)
HMV立川店さん
遊びに行ってきました!
ひめたんのポップ大きかった~
感動( ´•̥ω•̥` )♡
ありがとうございます!!
とっても丁寧に作っていただいて
愛のある、粋なデザインです
きゅんきゅん王国民なら
喜んでくれるはず!ひめは嬉しい!
みなさんも是非
遊びに行ってみてくださいね。
―――確かにファンの間でも大きな話題になりました。ユーモア溢れる「(しにたい)」の裏側にはそんなエピソードがあったんですね。POP広告を作るにあたってどんな所を工夫していますか?
河野:他店のPOPを見に行って研究します。その上で、「絶対にウチの店の方が推せる!」という確信の下でやっています。「推すなら徹底的に」です。映画も音楽もそうですが、どんなに良い作品だったとしても、埋もれていってしまうことも少なくないんです。とにかく目立たせて、お客様に売り場に立っていただくことを一番に考えています。
あとは、BABYMETALと乃木坂46が同時期にCDを出した時、こっそりひめたんのPOPを出していました。この時は、BABYMETALファンの方が「ひめたんいるね」と声を掛けてくれました。他にも中元姉妹がワンフレームに収まるようにさりげなく工夫していました。お客さんの中にはBABYMETALからひめたん(乃木坂)に、ひめたんからBABYMETALに興味を持つという方も少なくありません。私も二人共大好きで、応援しています。
業界も決して右肩上がりではありませんが、やっぱりCDショップが好きなんです。今は通販も盛んですが、接客や、実際に商品を手に取れること、店頭の展開、この辺りが我々の強みです。ウチの店で買って頂くからには、何か+αの楽しさを提供しようと心がけています。
―――熱意の裏に確かな戦略があるんですね。とにもかくにも中元さんを一番に推しているということですが、他のメンバーについてはどうですか。
河野:もちろん他のメンバーも好きです。個人とお店での推しでは少し異なる部分はありますが、(齋藤)飛鳥、(伊藤)万理華、ゆったん(斉藤優里)、ななみん(橋本奈々未)のモバメを取っていたり、中3組(※2)やさゆにゃん(井上小百合)など、ひめたんと仲良くしている子も注目していますよ。「推しは徹底的に」、ではあるんですが、結局みんな好きなんですよ。最近はメンバーのお誕生日をPOPやツイッターでお祝いしていますが、こちらもご好評頂いております。
―――中元さんが出演した舞台『じょしらく』も観に行かれたということですが、いかがでしたか?
河野:チーム「ご」の、能條(愛未)さんが落語を担当した回を見に行きました。素晴らしかったです。北野(日奈子)さんも可愛らしくて良かったです。
―――中元さんの演技はいかがでしたか。
河野:最高っす!文句ないっす!
―――熱い想いが伝わってきますね。確かに素晴らしい演技でした。インタビューも終わりが近づいて参りましたが、ファンの方へメッセージなどあればお願いします。
河野:乃木坂46に関して、日本一の売り場を作ろうと本気で考えています。ひめたんセンターという推し方は多分ここしかないので、ひめきゅん(※3)、ひいては乃木坂46の聖地になっていけたらと。機会がありましたら是非店舗の方にいらして下さい。あと、みんなでひめたんのことを応援したいです(笑)
※1 「『透明な色』のキャンペーン用のPOP広告」
1stアルバム発売にあたり、「10福チェーン初売り合戦」が開催。事前に各チェーンの応援メンバーを決めるイベントが行われ、HMVの担当は生田絵梨花、川村真洋、寺田蘭世、畠中清羅(卒業)の4人に決定した。
※2 「中3組」
生田絵梨花、斎藤ちはる、中元日芽香の同い年・仲良し3人組のこと。乃木坂46結成当時に全員が中学3年生だったことから、略して「中3組」に。
※3 「ひめきゅん」
中元日芽香(ひめたん)ファンの総称。「ひめたんにきゅんきゅんしている」ことが由来。中元はファンのことを「ひめきゅんさん」と呼ぶ。
新星堂吉祥寺アトレ店も素晴らしい気合の入れようなのでぜひ取材してもらいたいです。
実物大のメンバーのポップや全メンバーへのコメントなど乃木坂への愛を感じます。
すごいです
行ける機会があったらいきたいですね
都民どころか関東民ですら無い九州人の私も、HMV立川と新星堂アトレ吉祥寺のTwitterはフォローさせてもらってます。
ショップのアツいプッシュ、嬉しいですね。
この夏の神宮遠征時には、乃木神社参拝と同様、聖地巡礼のコースに組み込むつもりです。笑
HMV立川のひめたんMステ出演コメントには、あの“(××××)”第2弾があるのでお見逃しなく!(ツィッタ―の画像でも(生きていてよかった)の上の方に写ってはいるけど)
コメ主です。
ここでの宣言通り、2店舗+SHIBUYA TSUTAYAさん(橋本奈々未『やさしい棘』展開により)を神宮千秋楽の日の午前から回ってきました。
中央線で立川・吉祥寺の2店舗、吉祥寺から京王井の頭線で渋谷、そして渋谷→乃木神社→神宮は徒歩で東京散歩を満喫しました。
残念ながらHMVの「ひめたんパレード」のpopは什器の裏に隠れてしまってましたが…それでもかなり楽しませてもらいました。
しかも行った翌日には、新星堂さんが13th選抜に対する熱い思いをぶつけたpopをtwitterにアップしていて、乃木坂工事中での選抜発表オンエアからわずか2日でのその仕事の速さ・愛情の深さに感心するばかりでした…(31日の店舗にはわざわざ「神宮参戦のため担当不在」の文字も。笑)
全ツ広島参戦時に立ち寄った「フタバ図書アルティアルパーク北棟店」さんも含めて、この夏の最高の思い出の1ページになりました。自身も販売業に従事している身として、たくさん勉強させてもらいました。人にモノを薦めるには、自分がそれを愛することからですよね。
店舗の入れ替わりも激しい昨今、あそこにまだhmvがあることにホッコリ。
学生時代を思い出します。
あの頃が乃木坂全盛期だったら、きっとなけなしのバイト代で遠征したりしたんだろうなぁ 笑