MUSIC FAIRが口パク廃止を決定。きくちP「フツーに歌えることが絶対条件」


「きくちPの音組収録日記」

 フジテレビの音楽番組「MUSIC FAIR」の製作部は先月6日の会議で、番組での口パクを廃止することを全会一致で決定していたことが5日、わかった。

 同局の音楽番組「僕らの音楽」「新堂本兄弟」では口パクが禁止されていることは周知の通りだが、今回「MUSIC FAIR」でも同様の決定がされた。

 『口パク』とは、テレビ収録やライブのパフォーマンスに事前収録したボーカル音源をメインで使用することで、最近ではアイドルに顕著に見られ、場合によってはアーティストでも口パクをすることがある。特に露出機会の多いAKB48を初めとする48グループに目立つ(毎回ではない)が、大人数のグループでは1人ひとりのマイク調整に手間がかかることから、番組側、あるいはグループ側の要望で口パクまたは被せになることが多いそうだ。

 この決定に関してプロデューサーのきくちPこと、きくち伸氏(51)は、自身のブログ「きくちPの音組収録日記」で「『多くの視聴者がカラオケや口パクでも一向に構わないと思っている事も、充分把握し』た上で『多くのゲストを擁する音楽番組としては、画期的な取り組み』に挑みます!」と宣言。生歌、生演奏にこだわるからこそ他局と差別化でき、伝わるものがあるという考えだ。また、きくち氏は「歌手であるからには、フツーに歌えることが絶対条件だと思うので。」とも付け加えている。

 ここで5日に同番組の収録に初参加した乃木坂46を話に入れて考えてみると、乃木坂46に対してきくち氏は「うたえてるのにびっくり! これからのお仕事がたのしみ。」「完全生歌生演奏!」「乃木坂46とは音組的な音楽ははじめてつくりましたけど、とってもおもしろかったです! まだまだいろいろできそうな。」「また、必ず!」と、ある意味で絶賛に近いコメント、それも再演を確信させる内容を話している。
 広義では48グループに含まれる乃木坂46が、48グループと差別化を図り、且つ特色を出していくなら将来的にもメリットを見出せる生歌路線がその一つだろう。今回のように誰かの目に留まれば、新人であるから数こそ少ないものの、チャンスを与えられる機会が必ずやってくるはずだ。

 今回の口パク禁止決定は乃木坂46にはむしろ追い風になると考えられる上、実力としてはまだ未熟なものの「生歌でいける」「グループとしても面白そう」とプロデューサーの目に留まった乃木坂46は今後、同局の「FNS歌謡祭」でのコラボ抜擢や「新堂本兄弟」出演など話が進展していくかもしれない。悲観することはなにもない。

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筆者プロフィール

管狐
乃木坂46に関する情報発信の場として、2012年に当サイトを開設・運営。ライターとしてはビジネス・エンタメ・スポーツを中心に寄稿も。ご依頼はコンタクトの専用フォームよりお問い合わせください。情報提供・取材案内もお待ちしております。

COMMENTS

  1. きくちPを支持します。
    「歌って踊るメンバー募集」のオーディションに応募した時点で
    それをするプロになる覚悟で来ているはず。
    顔が売れて雑誌やバラエティ番組に出るようになったからって、
    レッスン&トレーニングが疎かになっちゃうのが当たり前ってのはアイドルとはいえ
    「歌手」である以上アウトです。

  2. いいねー
    どんどんDONDONテレビにでてもらいたいねー

  3. 外タレってTVは基本口パクだけどそこはどうクリアするんだろう

  4. 差別化という意味では合ってるね
    AKBもSKEも生歌できるけど乃木坂のほうが被せか生歌の印象が強い

  5. ミュージックフェアは生歌の印象が強かった

  6. パフュも歌う時は歌うから大丈夫でしょ

    つか、どっかのグループみたいに音程外していいのなら
    何だってありだよな

  7. MF常連のPerfumeは今後出演できないということですか。

  8. 制作がどう思うかって(笑)
    シオノギの意向次第でしょ。一社提供なんだからシオノギが出せといえば
    出さざるを得ない。

  9. SKEはあれだけ激しいダンスを踊りながら
    生歌出来ますよ(上手くは無いけどw

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