乃木坂散歩道 第37回「大きな視点・誰かの為に」

 最近、風疹の大流行が問題になっていることを皆さんご存知でしょうか? 風疹という病気そのものは、さほど重篤な病気ではありません。しかし、妊娠初期の妊婦が感染すると、50%程度の確率で重い先天異常を持った赤ちゃんが生まれるそうです。そんな風疹が最近流行して、実際に赤ちゃんに影響が出ているとのことです。
 風疹は予防接種でかなり抑えることが出来ます。それなら何故、風疹の予防接種が義務化されていないのでしょうか? そんなことに疑問を持ったので調べてみることにしました。

 以前は予防接種が義務化されていた時代がありました。しかし、1994年に予防接種法が改正されて、義務から“推奨”に変わってしまいました。いくつか理由があって、日本が豊かになり(栄養の面など)、日本人の病気への抵抗力が増したこと、伝染性感染症の脅威という記憶が薄れたこと、そして、ワクチンの副作用で重い後遺症や死亡例が出てしまったこと等が挙げられます。
 ワクチンの副作用による悲しい出来事は訴訟へとつながり、国の責任という結論が出されました。その為、ワクチン接種を国の責任で施行するのではなく、個人の責任での施行へと転換がはかられたのです。

 ワクチンを打っても、打たなくても、不幸な出来事は起こりうるのです。今の事態だけに目を向けて、「風疹ワクチンを義務化すべきだ」と言ってしまうのは早計のようです。今、この問題を語る上で必要とされているのは、『大きな視点』だと思うのです。どちらを選んでも不幸なことは起こりうるという事実を受け止めた上で、バランス感覚をもって物事を決めてゆく。あるいは、どちらの不幸も起こさない新たな道を見つけ出す。そんな『大きな視点』が求められています。

 ぴょん

 「乃木坂46に二期生はまだ早い」、これが僕の考えです。アンダーメンバーの魅力を引き出して、ファンに伝えることの方が先じゃないか? ずっとそんな風に思っていました。『乃木坂って、どこ?』で二期生を見るよりも、アンダーメンバーの方が観たいと思っていました。まだ選抜に入っていないメンバーがいる中で、もしも、二期生が選抜に入る様なことがあったら……。
 でも、この考えを『大きな視点』で見たらどうなんでしょう? もしかしたら、今の僕にはわからない理由で、二期生は乃木坂に必要不可欠な存在なのかもしれません。二期生の存在がアンダーメンバーのプラスになることだってあるかもしれません。組織が大きくなることで、活動の場が広がるかもしれません。
 『大きな視点』で乃木坂を見ることで、今までとは違った景色が見えてくる、そんな気がしませんか? 僕は自分の考えを少し反省しているところです。

 ぴょん

 風疹自体は重篤な病気ではありません。罹ったことに気が付かないこともあるそうです。ワクチンを打つ事は、自分自身の為ではありません。他の『誰かの為』です。
 選抜メンバーの頑張りは色々な形となって結果に直結します。アンダーメンバーの頑張りは表舞台に出ないことが多いかもしれません。それでも、アンダーメンバーの頑張りは必要です。彼女達自身の為だけではなく、乃木坂の為です。選抜というシステムは切磋琢磨が前提条件です。切磋琢磨のない選抜は存在価値がありません。
 結果として表には出ない頑張り、とても辛く、虚しいものかもしれません。でも、それは自分の未来の為だけではなく、『誰かの為』でもあり、その滅私の行為は透き通って輝いています。アンダーメンバーは乃木坂46の土台。アンダー無くして乃木坂はあり得ない。『誰かの為』に頑張れるメンバーがいるグループだから、乃木坂46というグループは輝いて見えるのです。
  
  
 注)「ぴょん」は川村真洋さんがブログで話題転換時に使う言葉です。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENTS

  1. 現状二期生の必要性はわからない、というか入ってしまったものは享受してプラスにしていかねばという考えなのでは?
    それに乃木坂に限らず陽の目を見ないメンバーがいるなんて常だし、そういう世界でどういう決断を下すのかも本人次第
    もちろん色んな可能性を模索してサポートできる環境を作ってあげて欲しいと思うけど

  2. これは傲慢な考え
    6枚もシングル出しても選抜にもしてもらえなくて泣いてるメンバーがどれだけいると思ってる
    選抜メンバー推しだからこんなことが言えるんじゃないか?
    この状態じゃアンダーは一生乃木坂のために選抜メンバーを輝かせるための養分になれと言ってるようなもの
    頑張ったところで選抜にもなれない養分扱いかよ
    前に綺麗事だなんだと言ってたがこれこそ綺麗事だろ
    どうせたった一人が報われた報われたとこでまた美談に仕立てるんだろ

  3. もしもの話だけど、専用劇場とまでいかなくても、定期公演を行う事になった場合、メディア活動で抜けるメンバーが居る事を考えると、二期生は必要。自分はここに期待してました。
    ちょっと論点はそれますが、今の苦行的なプリンシバル公演を行い48Gの周辺をヒラヒラ..というあり方より、やはり劇場があるグループの形が健全に思われます。
    夢のような事を言わせてもらえば、乃木坂も劇場公演か、それに準じた定期公演を行い、人数も増やしてAKB48のライバルと言って無理が無いような堂々たるグループに育って貰いたいです
    差別化や独自性は公演内容などでいくらでも打ち出せる筈ですし。
    ずいぶん見当外れを書いたかもしれませんが、
    時間をかけて機が熟すのを待つことは大切だとおもいます

  4. 「ここから這い上がってこないようではダメだ」
    というのは上に立つ者のおごりでもありますからね。

    チャレンジの機会と努力の成果を披露する舞台がプリンシパルだけでは不十分です。あまりにも求められる資質が限定的すぎる。
    そして生駒のように握手会人気の数字では表せない資質を持つメンバーもいる。
    ある程度の正当性は否定しませんが、「ゴリ推し」批判というルサンチマンによって肥大化した、歪んだ現象に立ち向かえる哲学が運営サイドに欠けているようにも見えます。

    セールス以外の要因で運営サイドに働きかける力のひとつとして、運営サイドが想定している「アイドルオタク」や「ファン」の定義を崩していくことも有効かもしれないと思いました。

  5. 誰かのために頑張れるところは乃木坂のいいところだと思います。
    しかし、頑張りが報われていない娘がいる現状だからアンダーメンバーは不安になると思います。報われる日は来るのかと
    現に、卒業してしまったメンバーがいますし・・・

    運営さんには、もっとメンバーのことを考えてほしいです。

  6. 相変わらず良識ある意見で素晴らしいと思いますが
    個人的には大きな目で見てこそ二期は時期尚早に思います
    メンバーの負担ばかり心配してたけど
    あれで先を不安に思うばかりに「もう疲れた」
    と心折れたファンも何人か見ました
    メンバー以上にファンに負担をかけたようです
    もし大きな目線での戦略あるなら
    運営は説明すべきでしたよ
    いや今からでもすべきです
    それをしないのは怠慢です

  7. 普遍的な価値観としては適当だと思うが
    大所帯になればなるほどそういう意識も薄れやすい気がする

  8. 今までのような場を作る努力が足りない状態で
    2期生投入しても意味ないのではと思ってます

    運営さん 今仕事しないでいつやるんですか? って言いたいですね  

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