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乃木坂散歩道 第41回「奈落にいた頃のあいつ」前編

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あまちゃんの荒巻太一

 NHKの朝の連続ドラマ「あまちゃん」を最近になって観始めました。乃木坂ファンとして、親近感を覚える舞台設定です。そのドラマの登場人物に秋元康さんをモチーフにしたと思われる人物(役名:荒巻太一)が登場します。その荒巻のセリフに「奈落にいた頃のあいつの方が面白い」というものがあります。『奈落』とはドラマに登場する劇場のステージ下にあるレッスン場のこと、「あいつ」とは、トップアイドルグループの中心人物を指しています。その言葉にすっごく共感してしまったんです。「あの頃が一番良かった」、そんな風に昔を思うことって、皆さんありませんか? 

 個人的な好みがかなり入ってしまいますが、例えば、B’zで一番好きな曲は? ⇒「LADY NAVIGATION」、Mr.Childrenで一番好きな曲は? ⇒「シーソーゲーム 〜勇敢な恋の歌〜」、嵐で一番好きな曲は? ⇒「感謝カンゲキ雨嵐」など、『初期の頃が好き』というファンって多いんじゃないかと思います。色々な要因があると思うのですが、その例として『未完成』、『混沌』というものがあるんじゃないかと思います。
 完成したものというのは美しいです。でも、完成してしまったものというのは、もう形が変わることがありません。だから、飽きてしまいます。例えば、プラモデルを作るのは熱中しますが、いざ出来てしまうと、飾るだけで、熱は冷めてしまいます。出来上がっていく過程に、現在、そして未来への期待、ワクワクとした感じがあって面白いんですね。

 話を戻して、「奈落にいた頃のあいつの方が面白い」という言葉には『未完成の魅力』、『混沌とした状況』が表現されているように思います。今のアイドルに求められているものではないでしょうか? 何から何まで完成されたアイドルは見ていたいとは思っても、『応援したい』とは思えないですよね。『応援したい』と思うのは、未完成な部分があるからこそです。『混沌とした状況』からは、何が飛び出すかわからないワクワク感、ドキドキ感が得られます。飽きを感じさせないために一番必要な要素です。

 
 乃木坂46の話へ移りましょう。乃木坂46は隠された魅力を沢山持った未完成なグループです。まだまだ、登り坂の途中です。では、混沌とした状況か? これは見方によると思います。6thシングルでアンダーから選抜メンバーに上がったのは斉藤優里さんと伊藤万理華さんの復帰組でした。斉藤さんは週1回のラジオのレギュラーとなったメンバーです。伊藤さんは5thシングルの個人PVで最も評価の高かったメンバーです。二人とも妥当な選出です。残りのメンバーは、選抜常連と言えるメンバーです。選抜メンバーという見方では混沌はありません。

 7thシングル選抜メンバーを考える時、アンダーから選抜入りさせたいメンバーは沢山います。その為には6th選抜から誰かを外さないといけません。今の選抜メンバーから、誰を外せばよいのでしょう? 外さなければいけないという視点で今の選抜メンバーを見ると、大変に厳しい。

 6thシングルではセンターが変わりました。そういう見方で見ると大きく変わったと捉えられました。しかし、初選抜メンバーなしということから、何も変わっていないという意見もあります。7thシングル選抜が今までの様に2~3人の入れ替えだけになったとき、そこに混沌はありません。気をつけなければいけないのは、混沌の無い状況では飽きがくるということです。とはいっても、前述したとおり、「誰を外せばいいのか?」という問いに僕は答えられません。この壁の突破口、皆さんはどう考えますか?

 長くなりましたので、続きは後編に。

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筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

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