Nogizaka Journal

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乃木坂散歩道 第53回「甲子園、国立、普門館、そしてZepp」

zepptour2013

 8月22日、全国高校野球選手権大会の決勝戦が行われました。僕は野球経験者でもありませんし、野球ファンでもありません。でも、甲子園には何故か惹かれます。それは僕だけのことではなくて、多くの人が同じ思いでいます。甲子園には、日本人が美しいと思うものが集約されているからだと思うのです。

 甲子園は常に一発勝負です。地方予選から決勝に至るまで。どの試合においても、各校の選手(応援の選手も含めて)の高校生活をすべてかけた戦いになります。そこにはひたむきさ、純粋さ、情熱、絆、忍耐、自己犠牲、努力、感謝、笑顔、そして、汗と涙。日本人を魅了する要素がたっぷり詰まっています。
 大人達の作為によって、若い球児たちの姿が歪んで見えてしまう事があったとしても、彼らが積み重ねてきた努力が色褪せるという事はありません。ひたむきさ、純粋さを忘れてしまった大人には、彼らが眩しすぎて仕方がありません。

 彼らに不可欠なチームワークというものは、日常ではなかなか発揮できません。若いころには恥ずかしいとさえ思ってしまう事です。しかし、同じ姿や同じ目標など、共通したものを持ったときにチームワークが生まれます。

 甲子園には魔物が住んでいると言われます。今年もまさにそんな試合がありました。勝利を手中にしたかに思えたのに、あと一人だったのに。そこで負けてしまったチームを、上手くプレー出来なかった選手を、誰が非難するでしょう? 少なくとも、甲子園の『ファン』ならば、誰もするはずがありません。もちろん、チームワークを発揮して共に戦ってきたチームの選手も。手を抜いたわけでもない、ワザとでもない、それは誰もがわかることですから。

 
 8月21日から乃木坂46は3年目に入りました。高校生でいえば、『集大成』という言葉で表現される3年目です。丸2年やってきた彼女達の姿が、今回の『真夏の全国ツアー』という場で見ることが出来るわけです。全国の何万もの応募者の中から選ばれた彼女たちのZeppライブは、高校生で言う所の甲子園であり、国立であり、普門館であると思います。

 先日、札幌のライブが終わりました。いつものようにブログを見ていると、昼の公演に関して反省を書いているメンバーをちらほら見かけました。実際に見に行っていないので、詳細は分かりません。でも、ブログを読んでいて、中途半端な気持ちでライブに参加しているメンバーがいるとは思えません。それならば、上手くいかなかったことも含めて、それが今の乃木坂46だと思います。

 ライブもやはり一発勝負です。事前に収録されるテレビやCDとは違い、やり直しがききません。だからライブには緊張感があるし、今回のように上手くいかない事もあるでしょう。でも、それがライブの醍醐味だと思います。失敗も含めて、CDやMVといった、いいところだけを使った既製品とは違う乃木坂が見ることが出来るのがライブです。

 ブログから彼女達の懸命さが垣間見ることが出来ます。彼女達が犠牲にしてきているだろうものの大きさを考えた時、その姿が高校球児に重なって見えるのです。だから、僕はこれから観ることになるであろうZeppのライブを、甲子園を見るようなつもりで観てきたいと思います。彼女たちのパフォーマンスや笑顔の裏に隠された、努力、汗、涙、そういったものを感じてきたいと思います。

 皆さんはZeppライブ、どんなパフォーマンスを求めますか? 僕は敢えて一つ上げるなら、『生歌』を聴きたいかな。上手じゃなくてもいい、それがライブだと思うから。

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筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 2 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. ライブは文字通り生もの
    うまい下手じゃなくて
    心に伝わる歌声を味わいたいものじゃ

  2. ライブ、文字通り、生き物、生もの!
    加工食品とは違う、生の麺類のようなものだと思う!

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