Nogizaka Journal

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乃木坂散歩道・第98回「聖域なき構造改革」

 次回の「乃木坂って、どこ?」で8thシングル選抜発表です。発表を終えた後なので、このタイミングであれば、選抜に関して幾つかの提言をしたとしても全く影響はありません。今だからこそ、選抜に関する一つの提言をさせていただきたいと思います。センターは誰なのか? 八福神は? バックエイトは? そんな議論もファンとしては楽しいのですが、ちょっと視点を変えて考えてみましょう。

「聖域なき構造改革」

 タイトルは「聖域なき構造改革」。10代の人にはあまり馴染みのない言葉かもしれません。僕はあまり政治には詳しくありませんが、響きで覚えている言葉「聖域なき構造改革」。小泉内閣が掲げた、公共サービスの民営化を提唱した時のキャッチフレーズです。

 この『聖域』というのは、何らかの理由によって、手がつけられない物事や場所を指します。決して犯してはならない、犯されることのない安全地帯とでも言いましょうか。

 乃木坂46の選抜にも、この『聖域』があります。「ぐるぐるカーテン」から「バレッタ」まで、デビューしてからすべてのシングルで選抜に選ばれている8人のメンバーです。選抜に選ばれ続けるということは、必ず理由があるわけで、そう簡単に選抜から外されるとは思えません。しかし、ここで敢えて提言したいと思います、『すべてのメンバーがアンダーを経験するべきである』と。

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〝外で燦燦とふりそそぐ陽を浴び続ける子たちと、内に差し込む陽だけを浴びる子たちの行く先は〟

 『人は挫折から多くを学ぶ』というのは使い古されている言葉ですが、長い歴史から導き出された、間違いのない事実でもあります。挫折、失敗、後悔、迷い、葛藤……、この様なマイナスの事柄から”しか”学べないことが沢山あります。それはどうしてなんでしょう? これらに共通してあること、それは『新しい世界が見える』ということです。ちょっと言い換えると、ポジションやメンタルにおける立ち位置が変わることで、今まで気付かなかったこと、気付けなかったこと、目に映らなかったことが見えてくるということです。

 皆さんは仕事で大失敗をした経験がありますか? 僕はあります。一生で一度あるかないかの大失敗です。その時、本当に『目の前が真っ暗』になりました。しばらくの間、世の中がビックリするくらいグレーに見えました。でも、それでも立ち止まってはいられません。もがき苦しみました。
 今、落ち着いて振り返ってみれば、その時に得られたものは、これからの自分にとって、とてもとても大事なもので、忘れてはいけないものだと思っています。仕事場の机の一番目立つ所に、その時の情報の一部を張り付けて、自分への戒めとしています。

 仕事での経験は、人生における人間形成の大きな要素の一つです。人生という長い目で見た時に、彼女達にとって、必要な経験になるはずです。
 乃木坂メンバーは、一生『乃木坂46』という枠から出ることは出来ません。たとえ卒業し、別の形で活動していくメンバーも、引退して一般人になるメンバーも、何かあれば必ず『元』乃木坂46の〇〇さん、として扱われるでしょう。まして人気のあるメンバーなら尚更です。それならば、『乃木坂という枠』の中で、精一杯色々な世界を見せてあげることが、彼女達の人間形成、将来の活躍につながると思うのです。

 乃木坂46には大きく分けて2つの世界があります。『選抜』と『アンダー』です。まだ活動を始めて2年半、シングルにして8枚、選抜常連メンバーにとって、アンダーは『新しい世界』を見ることが出来る得難い機会であることは間違いないと思います。
 自分が出演していない番組(「乃木坂って、どこ?」等)を見たり、自分が参加していない表題曲のMVを見た時に彼女達の心の中に広がる感情。それはもちろんマイナスの感情もあるでしょうけれども、幾多の困難を乗り越えてきた彼女たちなら、そこから彼女達の未来につながる、そして、彼女達の支えとなる決意みたいなものが生まれると、僕は信じています。

 選抜常連メンバーがアンダーになることは、表題曲にとってみれば大きなマイナス要因でしょう。グループの顔とするべく重用してきた『聖域』を失った選抜は『魅せる力』をいくらか失うわけですから。それでも、『すべてのメンバーがアンダーを経験するべきである』という考えは揺らぎません。

『積極的アンダー選抜』を

 選抜発表、僕は嫌いなイベントではありません。時に選抜発表はメンバーの感情の縮図となります。そこには、僕達が知り得なかった思いが垣間見える瞬間があり、必ず仕掛けられるサプライズにファンともども驚かされることが多くありました。
 そのサプライズもそろそろネタが尽きてくるでしょう。『すべてのメンバーがアンダーを経験するべきである』は彼女達の未来のための提言です。ずっと選抜だった○○がアンダーになった、というファンを驚かせるためのサプライズが目的になってはいけません。そのような使い方がされないことを切に祈ります。

 選抜常連からアンダーへ、『積極的アンダー選抜』とでも名付けましょうか。『新しい世界』を見せることによって、グループ、個人のさらなる飛躍となることを僕は期待します。

 最後に、もう一つだけ。逆もまた真なり。選抜未経験者にも『新しい世界』を早く見て欲しいと思います。
 『順番が回ってきた』ではなく、自分の力で掴み取れ! 

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 18 )
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  1. 正直これだけ握手売上に差が出るとね…
    選抜自体が褒賞的なところもあるだろうし…
    いっその事人気メン7~8人でユニット作ってCD売上対決でもすれば良いのにね…

  2. 選抜常連とアンダー入れ替えるって事情通もそんなこと匂わせてたんだよなぁ

  3. 『順番が回ってきた』ではなく、自分の力で掴み取れ! 

    この一文できれいごとと判るワナ
    無理なモノは無理 掴み取れなかった俺は結局壊れた
    希望的観測は人を壊す

    • それは乃木坂に当てはまらない

      不公正があった場合
      ファンはメンバーを支えることができる

      • >ファンはメンバーを支えることができる

        この時点でお花畑でしょう
        西野さん並みにひなちまさんやまあやさんを
        支えられるの?
        感情論では生きていけない

  4. 7thで井上さんと星野さんがアンダーになったんだから8thで
    選抜常連の人がアンダーになってもおかしくないと思う。というか
    そうなって欲しい。

    • 井上・中田の選抜落ちは色々な世代を選抜に入れたい運営の構想で94年組を絞り込んだ結果選抜落ちした様な気がするんだよね…
      星野は只々当然の結果って感じだけど(遅すぎたけど)

  5. 「全員がアンダーを経験するべき」というのは極論が過ぎると思いますが、しかし「個々の努力の成果を発表する機会は全員が得るべき」だという観点からすれば必要なことは明白な気もしますが…。

    やはり大所帯になればなるほど劇場公演の場数は必要でしょうね。

    • 私も極論が過ぎると思いました。
      そのメンバーに対する評価を一切無視することになりますし、選抜制度そのものの意味が無くなると思います。
      アンダーを経験することで得るものも大きいというのは良くわかりますが、
      「今回は○○がアンダーの番か」というのは馬鹿げていると思います。

  6. この記事は釣りかな?

    敢えて名前は出さないけど、聖域と化しているのはごく少数のメンバー。例えばまいやんやななみんは上手くいっているのでわざわざいじる必要がない。仕事で反省や改善もしているでしょう。
    それを敢えてアンダーへ、挫折しろ!、というなら少し悪意を感じるけど。

    • あんたのほうがよっぽど釣りに見えるが誤読が過ぎるだけか?
      筆者は立ち位地が変わることでプラスになると言ってるだけで挫折しろなんて言ってない
      上手くいってるから選抜になれるわけじゃないように逆も然り
      その時点であんたの主張はおかしい

      • 書き方が悪かったね。ごめんごめん。あまりムキにならないでください。「あんた」なんてちょっと怖いですよ~^^
        上手くいってるからというのは、運営が推した結果として上手くいっているからという事で、プロモーションが上手くいっているから敢えてアンダーの経験なんてさせるのは時間の無駄という事です。むしろもっと推して高いレベルの経験をさせた方が本人にも乃木坂にも良いのではという事です。皆が同じ経験をしたって同じ感じ方なんてする訳ないし、伸ばせるのはどんどん伸ばして乃木坂の知名度UPに貢献してもらった方がよい。それを敢えてアンダーにするって方がサプライズ目当てのあざとさがあっていやらしいなと思ったのです。
        挫折しろは書きすぎだったね。ごめんね~

  7. 全員アンダーを経験させるべき!
    これは同感

  8. その意見自体はまあ良いとは思うんだけど、乃木坂にはまだ早すぎるっていうのが個人的な感想かな。
    乃木坂46がAKB並に知名度があれば、そんな思い切ったこともできるんだろうけど、まだまだグループ全体の知名度を上げる必要があることを考えれば、乃木坂のコアとなるメンバーは絶対に外すことはできないと思う。
    未選抜を積極的に選抜に入れようというならば、2チームの選抜を作って、両A面シングルみたいなことも可能だけど、それも乃木坂の体力じゃまだまだ厳しいだろうしね。

  9. もう遅いと思う
    そういう優しさファンは去ったと思う
    白石なり下げたらふざけるなとただ怒りを買うだけ
    ただただ握手によるヒエラルキーに基づく選抜が望まれ、
    メンバーも上に上がる努力は釣りを覚えて金を稼ぐのみ

    衛藤、中元の起用は
    一つの祭りの要素あるのに結局いかせず
    掘センターにインパクト消された
    柏らも結局活かせなかった
    川後の面白さが注目され
    彼女はそういう意味ではチャンスを生かせたが
    その彼女が選抜後魅力をアピールするチャンスはなかった
    深川との関係性もフューチャーされず
    話題は新鮮さを失い、爆発すべき火薬はしけった
    かつての畠中もそう
    5thで極まった清純路線もそう
    レベル高い乃木坂アンダーという評判もそう
    アンダー不遇御三家とも言えた柏衛藤中元もそう
    二期生もそう
    使うべき時に使えず
    使う時には盛り上げることもせず
    今やそれらのことが語られることも減った

    時流を読めず、味方につけられないトップのもとでは
    すべての努力はひ弱なあがきにすぎず
    メンバーはただひたすら個人主義に走るしかない

  10. 『すべてのメンバーがアンダーを経験するべきである』

    わざわざ意図的にそんなことする必要はなく、
    既にメンバー個々が違った位置で違った体験をして、
    さらにそれぞれの場面で違った成功や挫折がある。

    なのに何故、経験の並列化みたいなことしなきゃいけないのか。
    『新しい世界』というのはそれぞれの個性が別々に体験していくことだから、この提案はとても不自然なことだと思う。

  11. 意図的に“与えられた”挫折からは何も生まれないと思う。
    逆に成功体験は与えられた場合でも次につながるけど

  12. 筆者の言わんとするところは良く理解できるが、視点が乃木坂内にとどまっていないだろうか?
    メンバーたちは、色々な背景がそれぞれあるとしても、皆「芸能界」を目指して加入してきたのだから、より上の世界を目指せる力があるのなら、意図的に下げるようなことをしてはいけないと思う。乃木坂村の外から見えるのは、やはり選抜・福神だけだろうし、滝を昇り続ける昇り続けられる魚をいけすに戻すような真似は、良くないと思う。
    ただし、乃木坂はアンダーが強力な稀有なグループなので、その魅力能力をさらに上のレベルにするためには、アンダーしか知らない子達に早期に違う景色を見せてあげる必要があるのは、間違いない。そして、アンダーや2期生が燻らなくて良いような施策が、必要な時期にきていると思う。

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