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乃木坂散歩道・第175回「推し事に迷い疲れているあなたにお勧めする映画『キサラギ』」

 僕達にとって『アイドル』って何なんだろう?

 僕達は『ドルヲタ』です。誇り高き『乃木ヲタ』です。でも、時々ちょっと迷うことがあります。
 乃木坂46ファーストアルバム収録の「僕がいる場所」を聴いて、あるファンがつぶやいた言葉です。

僕がファンを辞めた時、あの娘は悲しんでくれるだろうか?
あの娘を応援しているけど、この気持ち届いているの?
もっと言えば、僕の応援は、あの娘にとって必要なの?

 僕達がどれだけ一生懸命声援を送っても、例えば、大リーグ・ヤンキースの田中投手の来場に、メンバーの意識は大きく持って行かれます。有名人がライブに応援に来て、ヤフーで話題になって、そんなニュースを見ていて、自分自身の小ささに気が付きます。
 何千人のファンよりも、有名人一人の応援の方が価値がある。僕達は烏合の衆、有象無象と言ってしまうのはやや自虐的すぎか……。

 まあ、所詮『凡ヲタ』。だから、迷います。自分自身の存在意義を『ドルヲタ』に見出せないのです。

 そんな風に、自分の存在意義に迷っている人に見てもらいたい映画、それが「キサラギ」です。

「ハンドルネームで呼び合う関係」

kisaragi-site
映画『キサラギ』公式サイトより

 「キサラギ」は2007年に公開された、『アイドル』を題材とする映画です。そう聞くと、マイナーな映画をイメージしてしまうのは、僕にも偏見があるのかもしれません。

 ところが、この映画の制作スタッフ、キャスティングを知ると驚きます。監督は、ドラマ「古畑任三郎」「僕の生きる道」「WATER BOYS」「ストロベリーナイト」など多くの人気作に携わる佐藤祐市さん。脚本は映画「ALWAYS 三丁目の夕日」「探偵はBARにいる」、ドラマ「リーガル・ハイ」など、こちらもヒット作を手がける古沢良太さんです。ここに、小栗旬さん、小出恵介さん、ユースケ・サンタマリアさん、香川照之さん、塚地武雅さん(ドランクドラゴン)という豪華な出演陣です。中途半端な映画ではないことにここで気が付きます。

 この映画の中で、最も共感できるもの。それは、メインキャストの5人が『お互いをハンドルネームで呼び合う』関係です。「家元(いえもと)」、「オダ・ユウジ」、「スネーク」、「安男(やすお)」、「いちご娘。」。

 皆さんも身に覚えは有りませんか? 僕は大いにあります。最近になり握手会やライブ等のイベントで知り合った方々の本名を、僕は知りません。相手も知りません。お互いに、ネット上のハンドルネームで呼び合っています。

 確かに、本名を知らない仲では、真の友人とは言えないかもしれない。でも、共通の趣味という限定的な一面を介した付き合いでは、リアルの友人たちには決して言うことが出来ない自分の中身(嗜好)をさらけ出すことが出来ます。僕は彼らのことを、家族、恋人、友人、同僚、そういった中の一つとして、『仲間』と捉えています。乃木坂を共に愛する大切な仲間です。

「ストーリーは最高のミステリー」

 順番が前後してしまいましたが、この作品は、自殺したマイナーアイドル・如月ミキの一周忌に、ファンサイトを通じて集まった5人の男たちによって繰り広げられる密室推理劇です。ミキちゃんのライブ映像や雑誌のインタビューの切り抜きなど、思い出の品々を持ち寄って語り合い、明るい気持ちで追悼しようとしていたのですが、ある疑惑が持ち上がって……。

 最近のミステリーの流行りとして、ストーリーの軸を複数用意するという手法があります。ミステリーとしての『謎』という軸と、例えば『少年法』、『死刑廃止論』、『原発問題』など社会性のあるものを絡めて、ストーリーに重厚さを出すという手法です。

 「キサラギ」では、架空のアイドル『如月ミキ』の自殺の真相に迫るというミステリーに、『存在意義』というテーマが絡められたストーリーになっています。

 アイドルの『存在意義』とは? そして、そのアイドルを応援するファンの『存在意義』とは?

「心の拠り所」

 劇中で『職場でいじめにあう』というシーンが流れます。
 孤立している状況、誰にも助けは求められない。そんな苦しい状況でも、人は耐えなければいけません。そして、耐えられるのです、『心の拠り所』さえあれば。
 アイドルでもドルヲタでもみんな一緒です。『心の拠り所』がある人は強い!

 皆さんもそんな経験はありませんか? 職場や学校で辛い事、落ち込む事があって、そんな時に読んだブログやモバメで心がちょっと明るくなったり、メンバーが頑張る姿を見て、自分自身にも活が入ったり、メンバーの笑顔で自分も笑顔になれたり。それが『心の拠り所』。

 僕達にとって『心の拠り所』は乃木坂メンバーです。

 だから、僕は『最初の問い』に答えます。

僕達にとって『アイドル』とは、『心の拠り所』である。

 『心の拠り所』は、何もアイドルに限った話ではありません。スポーツ選手、アーティストなど、『応援』が存在する所にも『心の拠り所』があることに気が付きます。そして、そんな大袈裟じゃなくても、日々の生活の小さな幸せが『心の拠り所』だって良い。
 とにかく、『心の拠り所』があれば、人は強く生きて行ける。そのことに気付かせてくれる、「キサラギ」はそんな映画なのです。

 この映画を最後まで見た時、僕は失礼ながら、大変失礼ながら、『秋元真夏』さんが頭に浮かびました。真夏さん推しには是非見ていただきたい。詳しくは書きませんが、真夏さん推しなら絶対ニヤリとしてしまうと思うのです。

「最後に」

 ただカワイイから追いかける。アイドルを応援するスタンスとしては、それぐらい単純な方がちょうどいいのかもしれません。ところが、ライブ、「16人のプリンシパル」、握手会に参加し、『アイドル』にガチではまってしまった時、

 「自分は一体、何をしているんだろう?」

 自分の行動の意味を考えてしまう瞬間がありました。

 そんな時に映画「キサラギ」と出会い、自分の『乃木ヲタとしての存在意義』の可能性を教えてもらいました。気持ちがスッキリとして、『これからも応援を続けよう』、そんな気持ちの再確認が出来ました。

 もし、自分の推し事に迷ってしまった時、疑問に思った時、疲れてしまった時、映画「キサラギ」を観てください。きっと、あなたの救いになると確信しています。

『乃木ヲタ』とは乃木坂46を『心の拠り所』にした集団であり、仲間である。

https://www.youtube.com/watch?v=_L5m6VhiQu4

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COMMENT

  • Comments ( 10 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 数年前、もちろん乃木坂にはまる以前にDVD借りて観たことあるんですがストーリーを
    思い出せない(笑)。当時もグラドルとか深田恭子とかゆる〜く好きではあったけど
    現場に足を運ぶようになった今観ると何かしら自分の中に残るものが見えてくるのかなあ。

  2. なんでしょうか、この記事は・・・。

    「乃木坂」ってキーワードをちりばめただけで単に自分のシュミを披露しているだけではありませんか?

    それでしたら凡庸ですが私は北野監督作品「Dolls」をお勧めしますね。

    深田恭子さん演ずるアイドルに、のめり込みすぎた挙げ句のファンの末路を疑似体験していただきたいですね。

  3. こういう記事もいいね
    今度見てみようと思いました

  4. この映画は公開時を含め、2度見ています。内容はうっすらとしか覚えていませんが、アイドル本人がまったく登場しない中で展開されるヲタの一周忌ミーティングでしたか?この映画と乃木坂ヲタ、着眼点に驚かされました。すみません、もう一度見直してみます。

  5. キサラギは私も映画館で観たほど好きな作品です。私と同じような思いを持った人が居たとはという気持ちで不思議です笑
    拠り所なんです。
    このコラムはいつも好きで拝見しております。
    これからも更新を期待しております^ ^

  6. blogにコメントすれば弾かれ、
    モバメより755を優先しているかのような推しメンを疑い、
    地方住みのため関東地方に偏ったイベントには遠征できず(※体力的な問題もあって)、
    果たして自分は推しメンに何ができるんだろうと、
    推し事に“絶賛”迷い中なので、
    騙されたつもりで映画を拝見させていただきます。

  7. 私は握手会などにも参加していますが、今でも文中にあるようなただカワイイから追いかけているだけファンで、好きになった時からその気持ちは変わっていないので自分は何をしているんだろう?などと考えたことはないです…。

    おそらく大抵のファンはアイドルを一番初めに好きになった時はそういう単純な思いからだと思います。
    そんな時はそのアイドルを好きになるきっかけになった頃の曲を聴いてみてはどうでしょうか(^^)初心にかえるように。

  8. 昔、TVで放送していたのを、途中から観ました。
    あの時は、アイドルに指原さんのイメージが強かった気がします。
    真夏さんだと思って観てみるのも、乃木オタなら、面白いですね(^-^)v
    甘夏さんの意見には、共感しました。
    3rd birthdayliveを現場で観てから、なんだろう

  9. By ロシアンブルー

    先日れなちがモバメでおすすめ映画教えて、と言ったから『キサラギ』をオススメしますとコメントしてきたばかりです。この映画は五回以上観ました。おもしろいですよね。

  10. 「キサラギ」を“ニヤリとしながら”拝見させていただきました。
    迷いがスッキリと無くなったわけではありませんが、Okabeさんが言おうとした意味は、

    「単なる一ファンでもいいんだよ、彼女にはちゃんと思いが伝わってるから」
    (※そういう想いをちゃんと受け止めてくれるのが彼女なんだから)

    ということだと思いますので、これからも推し事を続けられそうです。

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