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乃木坂散歩道・第127回「16人のプリンシパルtrois 13公演目メモ」

 ネタバレ注意!

 この記事は6月8日夜の部、第13公演目に関して書きます。初日から5公演目、9、11、12公演目の記事は以下を御参照ください。
 乃木坂散歩道・第119回「16人のプリンシパルtrois初日メモ」
 乃木坂散歩道・第120回「16人のプリンシパルtrois 2公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第121回「16人のプリンシパルtrois 3公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第122回「16人のプリンシパルtrois 4公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第123回「16人のプリンシパルtrois 5公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第124回「16人のプリンシパルtrois 9公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第125回「16人のプリンシパルtrois 11公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第126回「16人のプリンシパルtrois 12公演目メモ」

「来年のプリンシパル」

 気の早い話ですが、来年のプリンシパル、皆さんはどんな感じがいいですか? 僕個人の希望を言うと、僕は『歌』を聴いてみたい。
 最近ようやくライブが増えてきて生歌を聴く機会も増えてきました。普通に上手と思います。でもきっと、もっと上を目指さなければいけないですよね。その一つのきっかけとして『歌』と『ダンス』を投票の評価基準としたミュージカル風のプリンシパルを観てみたいです。2012年にスタートしたプリンシパルは、昨年の「16人のプリンシパル deux」では演技、今年の「16人のプリンシパル trois」では笑いに焦点を合わせた進化を見せてきました。メンバーはそれぞれ得意とする分野が異なるためか、毎年、意外なメンバーが活躍しています。

 一人一人の『ソロ歌』、『ソロダンス』にスポットライトを当てるのは、ファンとしても嬉しいことですし、そこから色々な化学変化も起きそうな気がするのです。例えば総得票数の多い人はソロデビューとかね。

「オーディションレポ」

 ポリン姫役(コントはタクシー):決意表明で、生田絵梨花さんはへそ出し衣装に向けて、焼肉弁当我慢。タクシーの客を演じる生田さんは酔っ払いキャラを選択したのですが、そこは未成年。酔っ払いはあんなもんじゃないよ←

 ロザリオ役(テレフォンショッピング):深川麻衣さんはタレント役を黒柳哲子さんのマネで挑戦。最後のオチで『頭の中の飴をおまけ』に。

 クリスティーヌ役(監督):高山一実さんは決意表明で、「(2幕のクリスティーヌ役で)ラブリーな高山を観てください」と、果たして? コントの配役を決めるときも「ちびっこ達(和田、飛鳥)から決めな」という余裕も。

 マキア役(屋上):秋元さんはお母さんが来ていることを告白。「顔が似ているから探さないで」と。『ひめたん』のマネでコント挑戦。畠中さん、「せいたん 赤坂 なう。マキア ウィル」、『(外国人)助っ人』を読めず、「たす…?」。

 ルイーダ役(取り調べ):星野みなみさんの決意表明、「台詞4割しか覚えていません」。コントは『諦めが肝心』的で、でもそれが逆に面白かったりしましたが、投票しない方がいいんだろうと思っていました。結果はアンサンブル選出。台詞を覚えていない星野さんにルイーダをやらせちゃおう、って思っている(あるいはそこまで考えていない)観客が意外と多かったということですね。

 エステル役(テレフォンショッピング):堀未央奈さんがアニメ『ちびまる子ちゃん』の『みぎわさん』のマネでコント挑戦、「花輪君、いないじゃない」。北野日奈子さんは大声キャラで頑張るのですが、途中『ちびまる子ちゃん』の『野口さん』にキャラチェンジ、「クックックック」。もっと早く『野口さん』にキャラチェンジしていれば、2期生一騎打ちとなったこのオーディションの行方はわからなくなっていたかもしれません。

「舞台裏からの生中継」

 中元日芽香さん:斎藤家の皆さんの来場を教えてくれました。乃木坂ジャージの後ろにはそのメンバーがまわりからよく呼ばれている名前がプリントされているのですが、中元さんのジャージにはなぜか「HIMEKAWA」と書かれてしまったそうです。

 斎藤ちはるさん:『斎藤家の歌』を斎藤家の皆さんとともに歌えたことは、乃木ヲタとして光栄でした。「みんな み、みんな 手をつなごうよ♪」

 中田花奈さん:もうすぐハタチなので色気も欲しいところだけれども、『ひめたん』的な魅力にもひかれるということで、「ぺろぺろびーむ(<・・>)」。威力は『ひめたんびーむ』の方が上だそうです。

 米徳京花さん:1幕のコントは『クレヨンしんちゃん』で挑戦。

「明日につながるアピールタイム」

 松村沙友理さん:「(2幕に出られず)精神的に辛いから『さゆりんが一番かわいいよ』とみんなで言ってください、せーの」、ファン「(グダグダで)さゆりんが一番かわいいよ」、松村さん「みんなズレてるよー」。

「本日のMVP」

 初めて若月佑美さんが2幕に出られない場面を見ました(今回のプリンシパルでは2回目)。10役を達成したのに、まだ折り返し地点という状況に、「10役もう一周」宣言が出たばかりだったので、ちょっと驚きです。これは若月さんを破った中田花奈さんを褒めるべきです。

 かなりん→きゃなりん→……→キャサリン! 5回目の挑戦で念願の役ゲットです。1幕では『セクシーな花嫁の友人』を演じたわけですが、ボクはその時どうしても「あなたの声で成長します。乃木坂岩瀬の育成ゲーム、あなたにプレイ、してほしいな」が頭に浮かんでしまいました。皆さんの中で、僕と同じように感じた人いますか? 『快進撃』の言葉に相応しい、若月さん撃破でした。

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「本日のMIU」

 1期生で10役が取れていないメンバー、中元日芽香さんだけになってしまいました(執筆時点で6月9日の公演で川村さんがポリン役に選出)。昨年のプリンシパルdeuxでは大活躍だったので、この苦戦は予想していませんでした。多分、中元さんは与えられたキャラを忠実に演じることは出来るんです。でも、自分からキャラを作ることが苦手なんだろうと思いました。良い言い方をするなら、中元さんは『ひめたん』でしかいられない。

 それならば、『殻を破る』のではなく、『殻を守って』、徹底的に『ひめたん』になりきるのも選択肢かもしれません。オーディション前の決意表明での「みんなからはひめたんって呼ばれています」や、次につながるアピールタイムでの「ひめたんびーむ」は観客の皆さんも、『待ってました』という雰囲気になっています。それなら、コントでも『ひめたんびーむ』を出してしまえばいい。
 『テレフォンショッピング』ではバックの代わりに『ひめたんびーむ』を売ってしまえばいい。『取り調べ』では『自供しなければひめたんびーむを浴びせちゃうぞ』と言えばいい。『ケチーズX』の決めポーズは『びーむ』にしちゃえばいい。

 6月8日昼公演(♯12)でアンサンブル➄役で選出され、中元さんが参加した2幕の「月の大きさ」。今までの2幕の「月の大きさ」の中で一番軸がしっかりとしていました。パフォーマンスに定評のある、中元さんの存在感を感じたシーンでした。

 残り公演、与えられるのではなく、自ら10役を掴み取ってほしい。2幕で『ひめたん』を観てみたい、そう願っています。

「13公演目 ベストバウト」

 ベル役オーディション(コントはタクシー)を挙げたいと思います。まず、2期生一騎打ちでした。矢田里紗子さんの決意表明、自身のキャッチフレーズより、「やだやだやだ、ベルになれなきゃ、やだ」。
 新内眞衣さんは運転手役、「(チャラい感じで)あ、カワイイ子乗ってきた」、矢田さん「そういうノリ、いらないんです」、「急いでいただけますか?」と。矢田さんは台詞をどんどんかぶせ気味に話して、急いでいる客を演じます。『キャラ』ではなく『設定』で攻めてくるあたりが新鮮でした。

 コントにおいて、『わかり易さ』って大事です。わからなければ笑えませんから。そういう意味において、キャラで勝負するというのは、ネタが固定されている状況で最も有効です。高山さんのモノマネが凄い流行っています。皆さんにも一度は舞台上が高山さんでいっぱいになる光景を見ていただきたいと思います。
 一方で、何度も見ていると「またか」という風にいう人もいるでしょう。いつも舞台上にいるメンバーは、それを自覚しているかもしれません。後半になるにつれ、2度目、3度目の観覧というファンが増えるであろう状況で、今回のベル役オーディション、矢田さんの攻め方というのは今後一つのポイントになっていくのかもしれません。『コント』に対して、どんなアプローチをしてくるのか、それも今後の楽しみです。

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「レッツゴーっ! ポリン姫」

 今回のプリンシパルのテーマは『笑い』。なので、どうしても2幕は『どんなアドリブがでるのか?』とか、『どんなハプニングが起こるだろう?』なんてことを期待してしまいます。一番多いハプニングは台詞が飛んでしまった時のあたふたなんですが、今回1番のハプニングはまさかの『計算ミス』(笑)。ベル役の矢田さん、1幕では『設定』で攻めるというクレバーな一面を見せていただいた後だっただけに、ギャップがもの凄い(笑)。

 今回はルイーダ役が橋本奈々未さんだったのですが、今までの中で一番Sっ気のあるルイーダだった気がします。ルイーダはメンバーの『色』が出やすい役なのかもしれませんね。

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 6月8日の公演は昼も夜も、高山一実さんが2幕でメンバーを笑わせすぎるという事態になりました。もともと、高山さんがしゃべるだけで客席から笑いが起こるという状況でしたが、裏声を使わず、地声でしゃべる高山クリスティーヌは、メンバーの台詞をも飛ばしてしまうパワーがありました。笑いが出ないはずのシーンで笑いを出せるのは高山さんにしかできません。クリスティーヌ役で「久しぶりにメンバーからカワイイと言われた」と言う高山さん。だとしたらこの写真はないですよね↓

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♯15に続く

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 3 )
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  1. いくちゃん以外にポリン経験者が誰もいない
    生田劇場になるかとおもいきや、
    橋本がこのままでは引き下がれないと
    渾身のルイーダで、この2者のつばぜり合いで
    終わるかと思いきや、高山がラストシーンで
    お笑いの許容範囲スレスレのブッコミで
    全部もっていった。
    そういう展開が二転三転する面白いレースでした

  2. 正直なとこ1幕の物真似大会は止めて欲しい

    毎回1幕で物真似大会やられても…

    1回しか見に行かない人は良いのかも知れないけど…

  3. ♯15に続くと言うことなので♯14もメモ的に。

    1幕最初の3役がすべて不戦勝という結果。
    決して談合はないけど、あしゅがほのめかしてたように
    仲間うちの会話として匂いがする程度ならまあ仕方がないかと。
    ただポリン姫は、やりたい子がより絞られてくるので、
    あまりこの役が無投票というのも好ましくないかと。
    もっともこの先終盤は、ポリンが激戦区になる予感。
    と同時に、台本も覚えていないでやるとは!という批判も
    そろそろ矛を収めてあげないといけないかなと思います。
    そういう意味でまっつん、1周早くて噛ませ犬になっちゃったね。
    かわいそうに。

    能條復活の巻でした。彼女、決してコメディとかに向いている
    タイプではなくむしろ不器用で本格的な芝居をさせてあげたいタイプ。
    ルイーダはその彼女が水を得た魚のようでした。
    当日昼にあったパルコ劇場の映像公演にゲスト出演し
    自らのはじめて16役に選ばれたシーンを見女優魂に火がついた。
    と同時に、その日のゲスト仲間ひめたんからネタを頂戴しちゃった。

    ゆったん、ここにきて気合が入ってました。自分のペースに巻き込めば
    後続に足を使わせてなんとか粘り切ってしまうハイペースの逃げ馬。
    ラジオのレギュラー(しかも感謝祭)を不在にするからには、という
    気持ちとともに2幕では、1幕でしのぎを削った中田の分もやらねばと
    いう意識もあったでしょう。

    もうひとついくちゃんについて。マキアは後半、だんだんと普通の子に
    なってしまう演技が多くどうかな?っと感じてたところ、さすがの演技。
    翌日、かずみんと役が裏表になったけど、それを踏襲してくれた。
    テンションとモチベーションの面では若様、
    演技、演出の面ではいくちゃんが、2幕をリードしていると思います。

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