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乃木坂散歩道・第124回「16人のプリンシパルtrois 9公演目メモ」

 ネタバレ注意です!

 この記事は「16人のプリンシパルtrois」6月6日公演について書きます。そろそろあまりネタバレを意識しない記事にしようと思いますので、これからプリンシパルを観劇するつもりの方は誤って読み進めることのないようお気を付け下さい。

 初日から5公演目までの記事は以下を御参照ください。
 乃木坂散歩道・第119回「16人のプリンシパルtrois初日メモ」
 乃木坂散歩道・第120回「16人のプリンシパルtrois 2公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第121回「16人のプリンシパルtrois 3公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第122回「16人のプリンシパルtrois 4公演目メモ」
 乃木坂散歩道・第123回「16人のプリンシパルtrois 5公演目メモ」

「注目のキャラクター エリザベート」

 2幕で注目していただきたいキャラクターを紹介します。アンサンブル➁の「エリザベート」です。この役は立候補できる役ではありません。10役にもれたメンバーのうち、総得票数で2番目に多かったメンバーを選出するアンサンブルの2番目の役です。ポリン姫が海王星に同行させるしもべ候補5人の中の一人、緑色の衣装のキャラクターです。
 エリザベートは恋愛的に重すぎるキャラ設定で、彼氏の携帯チェック、「愛してる」の言葉1日50回がノルマ、食事中は彼氏と二人でゼクシィを読む等、ストーカー予備軍的な危うい怖さがあります。なので、超絶的な可愛さがある女性じゃないと成り立ちません。

 5月30日の初日公演では西野七瀬さんが選出されたのですが、その西野さんの演技がピタリとはまって印象的でした。超絶的可愛さ、小悪魔的要素、精神不安定感、エリザベートは、ほんの短い間だけの出番なのですが、非常に魅せられました。端役なのですが非常に面白い役だと思います。是非注目してみてください。自分の推しメンに一番なってほしい役かもしれません。

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 本日のエリザベート、中田花奈さんでした。

「注目のメンバー 橋本奈々未さん」

怪我から復帰後、2回目の公演となります。まず、怪我の状態はまだ完治したとは言えないようです。2幕で舞台袖に引っ張って連れていかれるというシーンがあったのですが、かなり慎重に引っ張られていました。あと、ワザとなのかもしれませんが一部台詞を完全にカンペを読んでいるシーンがありました。怪我の影響もあって覚えられなかったのか、それとも、受けを狙ったのか? 本人だけが知っています。
 
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右の前髪がカッコいい橋本さんのロザリオです。

「次につながるアピールタイム」

 先頭バッターは『ひめたん』。いつも変わらぬ『ひめたんびーむ』。彼女は”舞台上では”絶対に悲愴感を出さないんですよ。彼女のオーディション時のアピールタイム、とっても好きです。

 印象深かったのは星野みなみさん。「今日が一番悔しいです。もう絶対負けません」と涙。生駒里奈さんがロザリオで、星野さんがクリスティーヌで夫婦役をしたいねと約束中。

 本日、新たなユニットが発表されました。その名も「ハッピーセット」。秋元真夏さんと渡辺みり愛さんの二人で、顔が似ているからという理由らしいです。

「舞台裏からの生中継」

 なんかしんみりした展開から始まった生中継。ここまで2幕に出演していない北野日奈子さん、いきなりの涙です。理由は「私の存在に気付いてくれてないんじゃないか」(「6月6日公演日報」参照ください)。
 それを受けて永島聖羅さん、「(北野は)普段涙を見せない子。北野の気持ちが良くわかる」。永島さんはこういう場でもラジオでも、後輩をリードしたり思いやる姿がよく見られます。

 3人目の中田さんは「上から読んでも~~~ダ!」、「空気読めてないですか?」と雰囲気を変えてくれました。前回のプリンシパルdeuxで苦戦した中田さん。当時の記憶を思い起こすと、中田さんの演技はリミッターがかかっているような感じがしたのですが、今日は1幕、生中継ともにはじけていて、開眼したというか、殻を破ったというか。僕の拙い知識で例えるなら、『ももち』さんに似ているような、ややウザめなアイドルキャラではじけてました。

 最後に伊藤寧々さんの登場です。寧々さんは本日のアクトMovieのトークにも出ていて、2年前のプリンシパルの映像を見て、真剣になっているメンバーが綺麗だったと感想を述べています。もうちょっとで声も治りそうです。来週あたりが復帰の時期でしょうか。

「本日のMVP」

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 MVP候補として、まずは伊藤かりんさん。2期生初の主役、「ポリン姫」役をゲット! 快挙です。しかし、研究生かつプリンシパル初参加のかりんさんが、台詞量の多いポリン姫をできるのだろうか? そんな不安が若干ありました。いざ幕が上がってみると……、アドリブもあり、1期生の台詞のサポートもし、最後までほぼ完ぺきにこなしました。かりんさんの功績は非常に大きいです。研究生でもポリン姫は十分に可能であると証明しました。後に続く研究生に光が差しました。ポリン姫の台詞に、足し算を出す台詞があるのですが、その答えを『46』にしたのは、さすが乃木ヲタ。かりんさんは乃木ヲタの鏡です。

 かりんさんをMVPにしたいところでしたが、圧倒的なバラエティー力で、それを阻止したメンバーがいます。かりんさんの推しメン、高山一実さんです。コント『テレフォンショッピング』は、商品を説明する社員役と、ガヤを入れるタレント役の二人でのコントです。高山さんは社員役を演じたのですが、普通にいつもの声(裏声)でしゃべっているように見えるのに、自然と『ジャパネット高田の社長』が思い浮かぶんですね。いつの間にか『ジャパネット高山のテレビショッピング』になっていました。しゃべるだけで笑いを取る、素晴らしい才能です。
 そして、2幕。「クリスティーヌ」という、セレブ系の役ですが、ここでなんと、高山さんは裏声を封印しました。普段滅多に聞かない地声での演技です。その声自体はクリスティーヌに合っている声なのですが、それなのに、高山さんがしゃべるだけで、クスクス笑いが起こるんです。その後のエドはるみさんのマネをするのですが、以前、「乃木坂って、どこ?」の乃木坂写真展(2012年11月18日放送)で高山さんの変顔が出ましたが、ちょうどあの顔で「グーググーグー」って言うのです。破壊力抜群の変顔でした。

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 乃木坂のバラエティー担当なんて言われている高山さんですが、まさに今日は高山さんに笑いの神が降臨していました。本日のMost Valuable Principalは高山一実さんにしたいと思います。 
 

「結果発表で」

 結果発表にはドラマがあって、苦労して、苦労して、やっと2幕に出られたメンバーがいる時、客席からの拍手はいつになく温かく、大きく、そして長い。北野日奈子さんがアンサンブルで選ばれた時の拍手がそうでした。

 そして、ちょっと悲しいドラマ。衛藤美彩さんの涙、僕には悔し涙に見えました。1幕の配役争いに注目が集まるプリンシパルではあくまで2幕がメイン。2幕に出ることが一つの目標です。そして、衛藤さんは2幕での演技に自信があるんでしょうね。そんな衛藤さんの前に立ちはだかるのは『コント』。笑いにつながなければ、上手く演じることが評価につながりません。

 プリンシパルdeuxでは台詞を忘れるなんて、大きな減点対象でした。でも、troisでは違います。極端なことを言ってしまうと、台詞が飛んでしまった方が笑いが起きます。評価の基準がdeuxとtroisでは全く違います。そして、troisでは2幕でも台詞が飛ぶことは、逆に美味しいのかもしれない。
 例えば、今日の桜井さん、松村さん。二人とも派手に台詞が飛んでいました。何気に本人達は落ち込んでいるかもしれませんが、周りが笑いにうまく持っていってくれているおかげもあって、あれはあれで美味しいのかもしれません。もっと言うと、2幕を全員が完璧に演じてしまったら、多分、『お笑いとしては』失格なのです。

 「2幕は自信がある」、「2幕でなら観客を魅了する自信がある」、「演技には自信がある」、そんな考えは捨てなければいけないのかもしれません。
 troisの評価基準は「笑い」。演じるより前に考えなければいけない事があるようです。

「9公演目 ベストバウト」

 本日のベストバウトは、大激戦だった「マキア」役オーディションから、井上小百合さん、白石麻衣さん、西野七瀬さん、深川麻衣さんの4人で演じられた「取り調べ」のコントです。

 まず、井上さんが高山さんのモノマネを始めます。最初は気付かれていません。白石さんが以前にも披露してくれた、変なオジサンキャラで対抗します。井上さんのモノマネが軌道に乗り始めて、観客の笑いが大きくなってきたところで、白石さんも高山さんのモノマネにのっかります。しかも、クオリティーは白石さんの方が高い。白石さんの非常に柔軟な対応で、井上さんが優勢だった流れを一気に白石さんが持って行きます。井上さん、切り札の「アメイジング」を繰り出すも、流れを取り戻すことが出来ず。マキア役は白石さんのものに。アンサンブル➄で井上さんが選出です。

 ただここで一つ注釈をいれます。マキア役は今回7人立候補。3人と4人に分かれてのオーディションでした。それだけ票が分散する中での井上さんの選出は立派です。最初の流れを作った井上さんの攻めの姿勢が評価されたのだと思います。

 それにしても、白石さんは人気だけではなく、実力も伴っているところが凄い。しかも、その実力が多岐にわたる。脱帽して、ひざまづくしかありません。

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「ミニライブの髪型」

 今日の髪型チェンジは、まず生駒さんが猫耳。西野さん、星野さん、飛鳥さん、秋元さん、川後さん、(髪が短いのではっきりわからないのですが、多分深川さんも)が『ひめたん結び』(?)をしていました。あと、川村さんと万理華さんが江戸時代の子供の様な髪型をしていたのですが、なんと表現していいかわかりません。

 2幕に出られなかったメンバーが3幕のミニライブで髪型を変えるという試み、そのサービス精神に脱帽です。自分の推しメンが2幕に出られなくても、3幕でいつもと違う推しメンが見られたなら、ファンとしては嬉しいし、メンバー自身も、そうやって髪型を変えるという行為は、2幕をただ落ち込んで観ているよりも、気分を転換させるのに有効だと思います。Win-Winだと思うので、是非、今後も(来年も含む)恒例にしていただけたらと思います。

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生駒里奈さん公式ブログプリンシパル7日目 ヽ(・∀・)ノ」より引用。 
 

 最後に乃木坂ファンとして一つお願いがあります。今回の公演、幸運にも最前列の景色を観ることが出来ました。素敵な景色でしたけど、ただ単純に、嬉しいという気持ちだけではありませんでした。緊張感、責任感という気持ちもありました。幸いにして僕の時は何も起きませんでしたが、もしも、乃木坂の舞台、ライブ中に不審者が現れた時、最前列のファンにメンバーを守ってもらいたいのです。

 もちろん場内には警備の方が控えていますし、そのような事態で混乱を大きくしないためにも観客は待機が鉄則です。ただ万が一の時はという気持ちで、最前列の方にその覚悟を持ってもらいたいのです。これから最前列で観る皆さんへ。僕たちが大好きなメンバーを守る役割、バトンタッチです。
 

#11に続く

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

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  1. 「2幕を全員が完璧に演じてしまったら、『お笑いとしては』失格」
    なんでしょうか?
    完璧に演じたうえで、「笑い」を巻き起こし、観客を魅了することを目標にすべきなのでは?
    中盤になって、セリフ忘れや物まねするメンバーが多すぎて、中だるみの感じがするのは気のせいでしょうか。

  2. ♯11に続くということなので、♯10について書きましょうか。

    1幕では、相変わらずさゆにゃんの大人数コントのセンスは群を抜いていた。エチュード以来婆ちゃんキャラやりずぎで、なおかつこぞってやってる芦田愛菜でも、勝てるように演じるところはさすが。
    ゆったんが夜の回(♯11)も含めて漸く調子を出してきたけど、相手に恵まれてイニシアチブをとれたことも確か。自分のペースに持ち込めば粘り込めるが、まだ引き出しがあるかどうか。
    続けて見てる人にはつらいが、初見の人には高山や芦田愛菜のモノマネはそれなりにヒットするんだろうが、そんな中で必然性のあるモノマネをぶち込んできたいくちゃんはさすが。
    1幕は自己紹介はあまりポイントになってない気がするが、こんだけグダグダが多いと勘案したくなる。カナのコメントにいつも期待してしまう私はどうかしたんだろうかww

    2幕に出られれば・・・・を実証したみさみさ。BBAいじりがすぎるという評価もあるが、8thアンダーの仲間が取り巻いてと思えば微笑ましい。(欲言えばまいまいマキアとの絡みが見たかった!)チャキチャキしたセクシー姉さんキャラで、観客を巻き込む姿も彼女らしい。ただ、高い水準で期待通りと言えなくもない。1幕を勝ち抜くところに「まだ見ぬ自分」がいるんだろうな。じょーさん以外のポリンをすべて観たが、さゆにゃん、まりか、みさみさは、おテンバで情に厚くて正義感のあるポリンに合った自身のキャラをうまく投影させてた。逆にうまく「演じて」たのがいくちゃんと若様。かりんは前者タイプかと思うが、場数の足りなさから少し物足りないが、決して彼女のせいじゃない。・・・他にポリンいましたっけ?

    最後に。そろそろあまりお稽古してなかった役にエントリーする人が増えているようです。まあ、乃木坂女学園の学芸会ではありますが、7千円払って観に来ている興行だあることを忘れないように。いやセリフ出ない時に助けあったりはいいんですが、乃木っぽく。でもスマートにやってくれないと。

  3. Okabe様

    いつも詳細レポ、ありがとうございます。
    観に行けない人間にとっては、臨場感が伝わる秀逸なレポは
    大変ありがたいです。感謝!

    そしてOkabeさんからの
    『もしも、乃木坂の舞台、ライブ中に不審者が現れた時、
    最前列のファンにメンバーを守ってもらいたいのです。』
    のメッセージ、感動しました。
    最前列の皆さん、是非バトンを最終日までリレーして下さい。

    こういう暖かいファンと一緒に乃木坂を応援出来ること、
    改めて嬉しく思いました。ありがとうございます。

  4. 笑いさえ起きればセリフはどうでもいいみたいな考えには同調できません
    セリフや動きをきっちりしたうえで笑いにつなげるべきです
    たんなる練習不足を美化するなんて舞台に対する冒涜としか思えない

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