「乃木坂46 真夏の全国ツアー2015」開幕を間近に控えて、ライブを盛り上げる『コール』について、考えてみることにしました。この記事は『夏休みの自由研究』です。お気軽にお付き合いください。
『コール』って何だろう? 僕はこんな風に定義してみることにしました。
「ライブを盛り上げるための、楽曲中のファンからの掛け声、声援」
僕自身、アイドルは乃木坂しか知らず、あまりアイドルの文化には詳しくないので、今回、『コール』を題材にするにあたり、乃木坂46デビュー当初から応援し続けている、ツイッターのハンドルネーム“くり@しましま(ゆうり⊿)”(@yuurisan46)さんにアドバイスを求めることにしました。くり@しましまさんは、これまで生駒里奈選挙対策実行委員などを経験し、現在2期連続で堀未央奈さんの生誕委員長を務めるなど、精力的に乃木活をしている方です。
以下の文章は、僕がくり@しましまさんに質問して得られた僕なりの解釈になります。
皆さん、不思議に思いませんか? ライブに参加していると、新しい曲でもいつの間にかコールが出来上がっています。誰が、いつ作って、どうやって広めているんだろう? 僕はずっと不思議に思っていました。
僕の中での『コール』のイメージとしては、ライブの前に、ファンがどこかに集まって、あーでもないこーでもないと議論して作り上げて、そして、仲間内でSNS等を用いて広めているのかなと思っていました。
実際は『ぶっつけ本番』が多いそうです。例えば『楽曲初披露』の現場では、1番で流れを覚えて、2番でコールするという事をするそうです。自然発生的に始まって、秀逸なものが『現場で』拡散していく。
特別な動きが無い限りは、『コール』はこの様な形で作られて、広がっていくんだそうです。
僕がくり@しましまさんに最初に聞いたのは、『コールマニュアル』の様なものは無いのですか? という事でした。どこかのサイトで『コールのまとめ』みたいなものはないかと思ったのですが、「知る限りでは無い」とのこと。このことは、上で述べたように『自然発生的に現場で拡散』するという事から理解できます。
コールにマニュアルはありません。でも、『暗黙のルール』は存在するそうです。その一つが『歌唱メンバーをコールする』です。曲の歌いだしは、大概その楽曲のセンターが絡みます。それ故、最初のコールはセンターの名前がコールされることが多くなりますが、段々と複数のメンバーがコールの対象になり、そのうちの誰をコールするかは厳密に決まっていないとのことでした。だから、同じパートを歌っているメンバー内でコールが分散するという現象が起きます。
上記の事がわかってくると、『コール』にも色んなタイプがあることに気が付きました。そこで、その発生と発展の仕方から『コール』を分類してみることにしました。
1:ファン由来
2:メンバー由来
3:ファン由来メンバー言及あり
4:コール無しというコール
5:事前拡散形式
それぞれを具体例と共に考えていきます。
既に出来上がった雛形にメンバーの名前を組み込む、最も一般的なコールです。歌と歌の間や、歌に合わせて、メンバーの名前をコールします。前者はAメロ、後者はBメロで用いられることが多いようです。(Bメロでは、コールをせず、「おー はい!」を繰り返す『オーイング』のパターンもあります。)
その中で、個人的に名作と思うものは「ガールズルール」です。この楽曲における『コールの一体感』は、他の楽曲の追従を許しません。(以下カッコ内がコール)
海岸線を(まいやん)
バスは進む(まいやん)
空は高気圧(超絶可愛い まいやん)
https://www.youtube.com/watch?v=yev8638LHZE
「ガールズルール」と同様のコール形式が「ロマンスのスタート」です。こちらもコールし易い楽曲です。
自転車で(ななせ)
追いかけた(ななせ)
あのバスに引き離されて(超絶可愛い ななせ)
https://www.youtube.com/watch?v=u2By_OxF00w
これはメンバー発信で定着するコールです。特に生田絵梨花さんが関わる楽曲で多いようですが、メンバー自身で動画を撮ったり、ブログや755等でファンに対して明確な提案があるものです。
「ダンケシェーン」、「無表情」、「あらかじめ語られるロマンス」等が挙げられます。
「ダンケシェーン」より
あなたの温かい その背中が好きだった(超絶可愛い いくちゃん)
両手回し(ななせ)
頬つけて(玲香)
しがみついた(みおな)
広い宇宙(生駒)
「あらかじめ語られるロマンス」より
占いなんて そんな信じてなかった(みなみ)
だって科学的根拠 何も何も無いんだもん(飛鳥)
でも今はちょっと(いくちゃん)
信じてみても良いかも(生駒)
素晴らしい未来(まりか)
予測できたら教えて(みおな)
3つ目の形式は、ファンが作ったコールについて、メンバーが言及することで、何らかの変化をもたらしたものです。具体的には「せっかちなかたつむり」、「おいでシャンプー」等が挙げられます。
「せっかちなかたつむり」においては、1番のBメロ「恋とは出合い頭~」からは歌唱メンバーが二人になります。『暗黙のルール』に従えば、二人のどちらをコールしてもいいのですが、高山一実さんが「乃木坂46 1ST YEAR BIRTHDAY LIVE」のDVD DISK4で、このコールについて、「半分ずつ分けてコールして欲しい」と言及しています(DISK4 31:10~、字幕にも「と言う事で、皆様半分ずつの掛け声でお願いします」の文字が)。その結果として、伊藤かりんさんのブログ「第100話 100回目( っエ`o)」より、このように決まっています。(このブログは他にもいろいろ秀逸な情報がありますので、ライブ前に御一読ください。)
恋とは出会い頭 タイミングが重要
「(さゆりん×4)《歌にかぶせて》」
普通に仲良くなると 友達で終わるもの
「(かずみん×4)《歌にかぶせて》」
100回会ったって たった一回だけでも
「(かなりん×4)《歌にかぶせて》」
チャンスはきっと同じだわ
「(まいまい×4)《歌にかぶせて》」
次に「おいでシャンプー」ですが、実に個性的なコールだと思います。乃木坂の楽曲では唯一でしょうか? 『間奏』でのコールです。
ファン歴3年になりますが、僕は今年に入ってからこのコールの存在を知りました。知ったきっかけは、月に一度配信されるニコ生「生のアイドルが好き」の今年の1月に配信された回のラスト。中田花奈さんが以下のような言及をしました。(正確ではありませんが大意は汲んでいます)
乃木坂46ファーストアルバム「透明な色」Type-A特典DVD内の「おいでシャンプー」の間奏で、「ナカダカナシカ」というコールが聞こえる。皆さんもそれを聞いて、練習して、ライブでやってください。
この言及以降、「おいでシャンプー」の2番サビ後の間奏で『ナカダカナシカ』のコールをするファンが増えて、多くの方の耳に届くようになったと考えています。
実際に特典DVDを見てみますと、うっすらと聞こえはしますが、どうもはっきりしません。そこで、以前から交流のあるファミコン風動画の制作者、べっしーさんの協力を得て、ファミコン風+ボーカロイド版「ナカダカナシカコール」を作ってもらいました。
これが「ナカダカナシカコール」です。何となくわかっていただけましたか?
べっしーさんのYouTubeチャンネル(bessie2556)には他にも秀逸なファミコン風動画がありますので、興味がある方は是非ご覧ください。
『コール』の多くはファンによって作られます。その『コール』がメンバーの言及によって大きく形を変えてゆく。それゆえ3番目の分類としました。
以前書いた記事、乃木坂散歩道・第181回「アンダーライブ3rdシーズン 一体感の可能性」にこんなことを書きました。
要約すると、アンダーライブ3rdシーズン中の「君の名は希望」において、『コール』が発生しませんでした。これはファンによる事前の打ち合わせは全くなく、メンバーがそうなる様に演出し、ファンが「コールしない方が良い」と判断した、という事でした。
コールは無かったけれども、素晴らしい一体感のある瞬間でした。詳しくは前述の記事を御覧ください。
「君の名は希望」に『コール』が要るかどうかの議論は横に置いておいて、『コール無し』もこのような場合は『コール』の分類に入ると思いました。コールが無いことで、会場の一体感が得られましたから。そして、これを創り上げたのはメンバーの演出、そして、それをしっかり受け止めたファン。それ故、4番目の分類としました。
「コール」の話とはややずれますが、歌唱後の歓声・拍手入り交じったファンの反応も、楽曲によっては「拍手だけ」というケースもあります。もちろん事前の打ち合わせなど無く、その場の空気で自然発生的に起こるものです。
今まではこういった動きは無かったのかなと思います。少なくとも僕は知りません。ただ、「太陽ノック」においては、ツアーを前に、ツイッターで『コール』に関する提案が回っています。
最初に僕がイメージしていた『コール』は、まさにこの5番目の分類になります。おそらく乃木坂の楽曲に関しては、「太陽ノック」が初めてのようです。12枚目にしてやっと登場。実に意外です。
マニュアル、プロトコール、ガイドライン……。世の中には決まり事があふれています。マニュアルはとても便利です。マニュアルがあるから、本来複雑な事も、簡単に出来たりします。例えば車の運転とか。
ただ、マニュアル化は短絡的で修正不能な結びつきを生むことがあり、危険です。
もしも、『コール』にマニュアルがあったなら、とても楽です。それを覚えて機械的に実行すればいいのですから。ただ一方で、マニュアル化が進んでしまっていたなら、「君の名は希望」において『コール無しというコール』は出来なかっただろうなと推測します。
マニュアルが無い故に多様性と発展性があるコール。実に面白い文化だと思います。
コールで最も大事なこと。それは、コールをする・しない、広める・広めないは自由であるということです。秀逸なものは自然に拡散するだろうし、メンバーの『コールを期待する』言動もあるでしょう(ライブでメンバーが手を耳に当てる行為など)。そして、イマイチなものは淘汰されます。
『コール』は自由である、だからこそ、考えなければいけないこともあります。
『コール』はどうあるべきか?
『コールとはライブを盛り上げるためのもの』という定義から考えていけば、答えは得られるものと思います。
ただし、その都度、その都度です。
そして、それぞれのファンがそれぞれにです。
『コール』は自由である。そして、自由であるからこそ、謙虚さと自省を意識していたいと思います。
『コール』には力があります、人を動かす力です。ファンを高揚させ、メンバーの背中を押して、ライブでの一体感を作りあげます。そんな『コール』が自然発生的という事実が、今回最も驚愕したところです。作り上げ、練られたものではない。
今回、『コール』を勉強しました。その発生、発展様式から『コール』を分類してみました。知れば知るほど、捉えどころが無く、流動的なものでした。まさに多様性と発展性という言葉が当てはまりました。
最後にコールについて一つの提案と、ペンライトについての思案を提示して、この記事を終わりたいと思います。
「羽根の記憶」は今回の12thシングルの中で、個人的に最もお気に入りの楽曲です。この曲の『コール』はどうしたらよいでしょう? 考えてみました。
『コール無しというコール』が一番無難な感じはあります。
12thシングルの楽曲はペンライトの使い方がキーポイントになるかなと感じています。乃木坂46のライブでは、「君の名は希望」や「おいでシャンプー」をはじめ、非常に多くの楽曲で、メンバーの振りを真似るようにペンライトを動かすことが定着しています。「太陽ノック」では、「その先の出口」の様に、頭上で手をグルグル回すのが面白そうです。「羽根の記憶」ではペンライトをタクト(指揮棒)に見立てて振ってみたらどうだろうと思います。会場全体で指揮しちゃったら異様ですかね? メンバーは歌い辛いですかね?(笑)
https://www.youtube.com/watch?v=aiKa7VM1wDE
アンダーライブ3rdで、メンバーからコール煽られたのは
・扇風機(あー) まいちゅんから
・ダンケ(ハイ!) きいちゃん、れなちから
・ハウス(好き!好き!俺も!) らりんから
・左胸の勇気(のーぎーざーか46!) ゆったんから
だった
煽られるってことは「やって欲しい」ってことでしょ
それ以外は、、、お察し
時々いる
「超、超、超、超、超可愛い」
ってコールする奴、
周りの空気をぶち壊してる事が
なぜ分からない。
自由の意味が分からない奴らが
本当に目障り。
夏の野外公演でもないのに
帽子被ってる奴も居るし。
白熊も例外じゃないから。
コールの拡散形式は以前から新曲がリリースされるたび、あるいは特定の界隈の恣意的な理由であがっていますが定着しないですね
ほとんどが、ダサかったり、あまりに恣意的な、または独創的すぎてうけないですね
乃木坂46はデビュー当時に、ライバルとの設定から48グループのコールを排除するヲタの傾向があったので、自然とコールがシンプルになっています。
また、ライブ自体が圧倒的に少なかったために小さな箱でヲタと共にライブを作り上げる!と言う歴史が綺麗に抜け落ちています。
だけど、それが新たな乃木坂46の特色になり自然偶発と自然淘汰と言うライブに参加しないとわからない空気感が魅力だと思います。
今回のセブンイレブン限定全ツチケット特典の予習DVDにも、せっかちなかたつむり・ハウスだけしかコールの説明がありませんでした。
この事を運営からのメッセージと受けとると公式に認めているのは「これだけ」と言うことになるかと思います。
だから後は、ご自由にヲタの流れに任せると言うことだと思います。
良いと思えばコールすれば良いし、コールしないのも自由、サイリウムを振らないのもありだと思います。
ただ、個人的には一体感もライブの魅力だから楽しみたいなら楽曲はしっかり予習して、現場ではコールで一体感を楽しんで欲しいですね。
まわりに迷惑にならないようにね(笑)
コールだのMIXだのに否定的なファンも多いことをお忘れなく
ファンはメンバーのライブを聞きにきてるのであって、ヲタの叫びを聞きにきたわけじゃない
確か初期に
「ハウス!」だか「バイシクル」だかでも強制的にmixをやろうとしたやつあったな
ぐぐったら当時の見つけた
AKBヲタだったころに見かけたんだけど
結局誰一人としてあのmix言ってるやつ見ないよねw
以下、そっから持ってきたやつ引用
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あーーー 乃木坂
うちらは 乃木坂 上り坂
なんだ坂 こんな坂 恋の坂
まさか やぶさか 赤坂 乃木坂
Go FLY!
あーーー 乃木坂登るぞ!
厳(げん) 坂(さか) 歩(ほ)
必(ひつ) 登(とう) 仲夢(ちゅうむ)
乃木坂上昇
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…ちなみに「ウリャオイ!ウリャオイ!」も好きじゃない
普通に「オイ!」って言いたいのに、
なんでてめえの指示で「オイ!」を言わなきゃいけないんだ的な気持ちになる
コールは異論が出て当たり前
曲中に客が歌う訳ですから。
だから全て現場が決める訳です
ただ、乃木坂くらい大箱になると、実験的なコールも通らなくなるし、面白い、新しいコールも認知されずに(または異端として)排除されていく
手練れの人たちが大箱になると離れて行って地下の小さい所へ流れる原因でもあります。
でんぱとか相当の統一感ありますよね
乃木坂も名前コール以外の面白そうなのはおいシャンくらいしかなく、コールというには今ひとつ。
それこそアンダーライブのキャパ1000以下があるんだから、どんどん新しい実験的な物が生まれて来てそれが大箱のライブに持ち込まれて爆発的に広まる…そういう事がない限りなかなか発展はしないと思います。
MIXを打たないのが、乃木坂派の良いところ。
コールが歌の世界観を壊さず、リズムやメンバーの歌割りとピッタリ合った時、乃木坂の歌は、コールと一体で、ライブ会場で一瞬の「完成形」を実現する気がします。
そういう意味で、ガルル冒頭のまいやんコールは秀逸。
事前拡散の太陽ノック見た
イントロの「うちらは・・・」「のーぎーざー」はナイでしょ
それに最初の「いこいこ・・・」も超絶カワイイでいいし
クラップはサイ持ってるし
こういう強制的なのは根付かないよ
運営のmixで失敗してるじゃん
見ましたがダサすぎますね
自己満足にしか思えない
クラップもリズムぶち壊しで最悪
最近よく見る手拍子も雰囲気壊してるからやめてほしい
周りがやってるからやるんじゃなくて必要かどうかを考えてほしい
無駄に叫んだり要らない手拍子したりするのは応援なんかじゃありません
「ナカダカナシカ」のコールはどうなんだろう?と個人的には思ってしまう。
おいシャンがソロ曲ならまだしもまた中田花奈にとって大事な曲だということを念頭に置いたとしても「シカ」というコールは腑に落ちない。まあそれを超えるぐらいの浸透、盛り上がりを見せればどうでもよくなるのだろうが。
同意
実際中田がいないライブでも広めたさに無理矢理やってる連中がいる
こんな場の空気をぶち壊すようなことしておいて推しのためにとかふざけるなよと思う
ナカダカナシカはともかく
我が物顔でようつべにミックス動画をつくってる人たちは大嫌いだけどな