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乃木坂散歩道・第117回「格差が生む歪み」

 本日深夜、9thシングルの選抜発表です。いま、どう騒いだところで既に決まっている選抜に影響はありません。なので、このタイミングで選抜に関する私見を語りたいと思います。以前にも、やはり8th選抜発表前に私見を述べたことがあります。一言でまとめてしまうと『聖域を無くそう』でした(参照乃木坂散歩道・第98回「聖域なき構造改革」)。今回はちょっと視点を変えてみます。
 その論点は『格差』です。

行き過ぎた格差が生んだもの

 4月22日にNHKで放送された「クローズアップ現代『“独立”する富裕層~アメリカ 深まる社会の分断』」で、行き過ぎた格差社会についての特集がありました。以下に番組のイントロダクションを引用します。

100万ドル以上の資産を持つアメリカの富裕層。
その富裕層が今、自治体の在り方を変えようとしています。

貧富の格差による社会の分断が進むアメリカ。
富裕層は税金が貧困層のためばかりに使われていると反発。
みずからが住む地区を周囲と切り離し、新たな自治体を作る動きを強めています。

参考“独立”する富裕層 – NHK クローズアップ現代(NHK ONLINE)

Sandy Springs
富裕層の集まる街、米サンディ・スプリングス市。中間層の支持も集めて2005年にフルトン郡から独立した。(img via DoubleTree by Hilton Hotel Atlanta Airport

 アメリカの富裕層の不満は、『自分が払った税に見合ったサービスを受けていない』です。一般に税金は富裕層のためだけに使われるのではなく、その市、その国に住む人々のために使われるものです。その不満に対する自己解決策が、『自分たちで富裕層だけが集まる市を作る』でした。そのような市を作れば、富裕層が払った税金を貧困層に充てることなく富裕層のためだけに使うことができます。

 たしかに、その市の『中だけ』を見てしまえば、素晴らしい街です。清潔で、安全で、便利で……、まさに聖域です。実際にこのような街は既に形成されていて、後を追うように、富裕層だけの街が更に作られようとしています。ただ、それに反対する意見もあって、今後アメリカがどうなっていくのか? 注目していく必要がありそうです。


 皆さんはこのような状況をどう思われますか? 日本もこうなって欲しいと思いますか? 僕はそうは思いません。
 格差は必要なものです。それは過去の歴史が証明しています。『人類すべてが平等』という理想はあっても良いと思います。でも、人類はその理想を実現できるほど高尚な生き物ではありませんでした。格差があるからこそ、努力できる生物なのです。

 ただ、“行き過ぎた”格差が生んだもの、その一つが今アメリカでおこっている『富裕層の独立』であったり、もしかしたら、アパルトヘイト政策なのかもしれません。僕が思うのは行き過ぎた格差は何らかの歪みを生むのではないかということです。成功を収めた人が相応の報酬を得たり、将来を期待される人が支援を受けるなど、格差は必要です。あくまでも問題は『行き過ぎた』というところです。

「月のように輝く存在」

 今、乃木坂46のメンバー間にも拡がりつつある格差があります、『人気の格差』です。この話題、取り上げるべきか悩みました。見て見ぬふりをした方が良いのかとも思いました……。 
 とある日の個別握手会で、折り返しが出来ている列に並ぶ僕の目に、全く列が出来ていないメンバーの姿が写りました。彼女の目には他のレーンの行列はどう映っているのだろう? そう考えた時、僕は目を伏せることしかできませんでした。
 僕はこの時に、『行き過ぎた格差』という言葉が頭に浮かびました。

 『人気があるから選抜なのか? 選抜だから人気があるのか?』

 選抜メンバーに選出されるにあたって、自分の力で掴み取ったと言えるメンバーもいます。具体的には7thシングル『バレッタ』で初選抜となった衛藤美彩さん、川後陽菜さん、中元日芽香さんです。
 逆に、現在一期生で選抜未経験者の二人、斎藤ちはるさんと大和里菜さんは、8thシングルの期間中に選抜選出のアピールが出来ていたか? 少なくとも、僕の目にそのアピールは映りませんでした(これは、アンダーメンバーではアピールや経験の機会がどうしても制限されてしまうという、乃木坂46が抱える負のスパイラルの問題もあると思います)。
 それでも、僕は言いたいと思います。9thシングル選抜において、選抜未経験者のうちの少なくとも一人は選抜入りさせるべきであると。

 太陽のように自ら光を放つメンバーがいます。舞台上で輝き、眩しいくらいです。そういうメンバーだけしか選抜には入れないのでしょうか?
 自分から光を発することは出来なくても、光が当たった時、静かに、優しく、時に儚く、時に妖艶に輝く存在、まるで月の様な存在が選抜メンバーにいてもいいと思いませんか?


 僕たちが愛する乃木坂46にも格差があります。行き過ぎた格差は歪みを生みます。その歪みは乃木坂にとってデメリットとなるでしょう。それならば一ファンとして、目を背けることなく格差是正を考えるべきです。
 その一つの方法としての選抜です。選抜になったから人気が出るとは限りません。初めて選抜に入る彼女たちの比較対象となるのは、多かれ少なかれ選抜で経験を積んできたメンバーたちです。選抜入りしてからは、それはそのメンバー自身の頑張りが重要となるでしょう。でも、スポットライトを当てなければ輝けない存在もあるのです。そして、そういう存在の美しさは、自ら光を発することが出来る存在とはまた違った魅力があるはずなのです。

月下美人の花
(img via Wikipedia「ゲッカビジン
 月下美人(ゲッカビジン):メキシコ原産のサボテン科の植物。花言葉は儚い美、儚い夢。夜に花を咲かせ、一晩しか咲かないことで有名です。この花は一年に一度、一晩しか花を咲かせないのですが、『上手く育てれば』、その年、もう一度花を咲かせてくれるのです。 

 選抜の門はとても狭い。だから、もしかしたら、二人のうち、一人しか選抜入りできないかもしれません。でも、残された一人は逆にチャンスです。『最後のヒロイン』として注目されるはずだから。
 新選抜は乃木坂の宝です。新選抜にはドラマがあります。想い出選抜なんて言葉がありますが、この記事はその言葉に対する僕からのアンチテーゼです。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 11 )
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  1. 非選抜の二人はスポットライトを浴びたいと思っているのだろうか。
    人気を掴みたいと思うならそのための努力をし、
    いつチャンスが来ても良いように準備をするだろう。
    だけどそれが今は感じられない。努力する事を諦めているように見える。
    そんな人にスポットライトを浴びせたとき輝き続けることができるのだろうか。

  2. 個人的には「選抜」だの「アンダー」だのの選別は不要と思っていますが、
    そういう仕組みが存在してしまっているのであれば仕方がない。

    その上で言わせてもらうと、
    「選抜」、「アンダー」の二つの場所を最低一回は全てのメンバーが経験すべき。

    全員が両方の立場を経験した上で、
    自分自身、そして自分たちはどうすべきなのかを試行錯誤してほしい。

  3. 自ら発光はできなくても反射して光を放つことはできるものがある
    まずは一度光を当ててみてはいかが?ということですね
    アンダーから選抜へと環境が変わること(周りの見る目が変わること)により自分でもわかってない何かが発現するかもしれない
    芸能界は受験勉強と違って努力だけで成功できるとは限りませんから

  4. 難しい問題ですね。

    社会に出て数年経過している社会人なら
    世の中がある程度の不条理の元に
    進んでいくことを嫌が応でも受け入れつつ
    その中で目標を見つけていくわけですが、
    彼女らの年代でそこまで「大人な考え」を持て
    というのは正直難しい話じゃないかと。

    さらにいえば、社会人は明確にお仕事な
    わけですが、彼女らにとってアイドル活動が
    生活の糧を得るためのお仕事とは位置づけの違う
    仕事?活動?なわけですから、それに対して
    どう向き合っていくのかってのは難しいですよね。

    もっといえば、運営さん達はバリバリビジネスとして
    彼女らと向き合っているわけですが、
    そういう彼女らに対して、時にはご褒美的な
    飴を上げてもいいと思うんですよ。
    間違いなく運営さんたちは大人なわけですから。
    そのくらいの余裕は欲しいですね。

  5. 自ら身を引くことも大事。選抜に選ばれるために頑張るのか?滑稽だ。
    「なにも持ってない」普通の女の子なんだから、
    芸能界とは別の世界で自分の力を発揮してほしい。もうあきらめなさい。

  6. 月下美人的存在はかつて非選抜だった深川とかに当てはまるんだろうけどね。
    でも目立たない光を放つ存在って普通に輝いてる存在と同じくらい稀だと思う。

    一番の問題はアンダー・研修生の活躍の場がないこと。
    握手・月一あるかないかのライブ・いつ出番が来るか分からないラジオ・数ヶ月に一度の乃木ここ
    握手以外出番が極少なうえに見たい人しか見ないものばかり。

    兼任も総選挙参加も解禁になってなぜ劇場を作らないままでいるのか。
    劇場もあって輝けないのであればヲタも本人も諦めもつくだろうけど
    アピールの場もなくてアンダー・研修生に置き去りにされたままじゃヲタも本人もやるせないだろうね。

  7. 月のような存在だから、アンダーなのだろうと思う。
    16人しか枠がないのに、自ら輝こうとしない人の枠を用意する余裕はないと思う。
    努力を続けている人は、必ず見ている人がいるものだ。

  8. 衛藤、中元、川後は自らの力でつかみとった、同感です。
    さらに人気も上がったのに、一時きりですぐにアンダーに戻したのには落胆しました。
    ごり押し、固定枠やめてくれと思いました。

  9. 世の中にはいろんな考え方があるべきなんだけど、日本人は風土としてやっぱりみんな仲良く
    っていうのがあって、それが現実-国際競争とかで勝てるかどうかは議論のあるところだと
    思いますが、でもアイドルっていうのはファンに夢を売ってくれる仕事であって、
    ディズニーとか多くの物語がハッピーエンドだったりするように
    乃木坂も少なくとも一度は選抜でチャンスをもらえるべきだっていうのは
    多くのファンが願っていることなんじゃないかと思います。
    もちろんアンダーでも最近はアンダーライブやったりと工夫してるし
    そういう努力も大事だと思いますが。

  10. 難しい問題だね。
    芸能界に生きる以上、厳然としたヒエラルキーが存在し、人気格差は必ず生まれる。
    でも、脚光を浴びる場所が全てではない。見ている人は見ている。
    いわゆるアンダーメンバーはそのことを信じて自らの努力と才能を信じてがんばって欲しい。
    「がむしゃらが道を切り開くんだ」

    元AKBの仲谷さんの『非選抜アイドル』を思い出します。

  11. 1番酷いのは研究生9人
    実力がまだ伴わないかもしれないが、機会も与えられず1期生と争えといわれている状況
    無い無い尽くしでどう争えと?
    今回の選抜発表でも正規に昇格されず、当分は月3,4回のブログと、握手会、スポット参戦のプリンシパルのみ
    ブログを書けば、長いと一部のファンから不満を言われるなか、握手良対応の乃木坂で新規を増やすのはかなり厳しい
    1期生との差はますます開くばかり
    せめて正規昇格と個人ブログは直ぐにでも欲しいところです

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