乃木坂散歩道・第183回「じょしらく~パラレルワールドとアンタッチャブル」

舞台「じょしらく」

 この記事は舞台「じょしらく」の想い出をお楽しみいただくため、邪魔にならない程度の、差し障りのない感想をお楽しみいただく記事です。

 「じょしらく」チームら・く・ご、それぞれの第3回目の公演(+『く』の千秋楽ライブビューイング)を観劇しました。比較をするつもりはなかったのですが、同じ条件で舞台を観られたのは幸運でした。
 この記事では「じょしらく」メンバーの頑張りを文章という記録に残したいという想いと、もう一つ、どうしても気になる台詞を皆さんに提示したいという想いで書いています。その気になる台詞の『解釈』を僕は考えました。なので、もしよろしければ、皆さんのご意見を聞いてみたいと思っています。

 記事を書くにあたり、前提として、僕は原作漫画を壱巻だけ読みました。アニメは観ていません。原作を知らないが故のとんちんかんな感想もあるかもしれませんが、御容赦ください。また、ライブビューイングの1回分だけチーム『く』が多いので、そちらに寄った感想になってしまうことも御容赦願います。

「暗落亭苦来(あんらくてい・くくる)」

 いきなりぶっちゃけますが、ビジュアルで損をし過ぎている役です。あのかつらはもう少し何とかならなかったのかと思いますが、そのおかげもあるのか、もっともキャラが立っている役でもありました。損をすればするほど、キャラのわかり易さでは得をしている、原作のイメージを最も強く反映できている、そんな印象です。
 失礼を承知で例えてみると、中田花奈さん⇒平安時代の貴族、山崎怜奈さん⇒江戸時代の大奥、齋藤飛鳥さん⇒NHK大河ドラマの女優という感じでしょうか。

 先述のように、チーム『く』だけ、千秋楽を観させてもらいました。千秋楽だけあって色々なものが盛り込まれていましたが、中田さんにしかできないシーンに大爆笑しました。Dカップブラのくだり、中田さんのドヤ顔はパンチが効いた良いアドリブでした。

「空琉美遊亭丸京(くうるびゆうてい・がんきょう)」

 丸京役の3人は実に落差が大きかった。
 落語家へのオファーが有ったと話題になった能條愛未さんは流石の一言。落語のみならず、演技でも他の二人を圧倒しています。この事実は彼女にとって非常にいい流れを生むと思いました。秋に予定されている『16人のプリンシパル』第4弾において、ファンの見る目が変わるだろうなと。能條さんにとって一つのブレイクスルー(突破口)となり得る舞台だったかなと思います。

 堀未央奈さんは2期生なんだけれども、2期生の枠には入りきらない人材なんだと改めて感じました。舞台上での度胸が据わっています。これは努力ではどうにもならないもの、経験だけが物を言います。そして、彼女が今まで与えられたチャンスを無駄にしていたわけじゃないことを(当たり前のことかもしれませんが)痛感させられました。堀さんの約2年に及ぶ乃木坂での時間を感じられた丸京でした。

 佐々木琴子さんは、落語も演技もつっかえつっかえ。しかも、台詞を間違えてしまうと、うまく乗り切ろうとするのではなくて、舞台の流れを戻してやり直します。『学芸会か!』と思わずにはいられないものでした。ところが、彼女が一瞬輝きを増すシーンがあって(百合という言葉のくだり、ウサギの説明のくだり等)、その時の輝きは能條さんをも上回る驚くべきものでした。まだ、輝きを秘めた原石なんです。だからこそ惹きつけられるものがあります。完成形ではなく成長過程を観たい、そう思うファンには大満足な成長ぶりです。

「波浪浮亭木胡桃(はろうきてい・きぐるみ)」

 最も原作のイメージは無視して欲しいなと思う役柄でした。原作をあまり知らない者にとって、舞台という短い時間では、木胡桃のキャラを把握できそうにありません。それならば、裏の暗黒面はキャラに反映させず、ただただカワイイキャラで良いじゃないかと、舞台を観ていて思いました。

 そんな風に思うのは星野みなみさんの影響が大きいのかもしれません。星野さんの声は一つの武器ですね。何を言ってもカワイく聞こえます。星野さんの声にはカワイイ以外の要素は皆無です。

 井上小百合さんの木胡桃は、もしかしたら原作に近いかと思いました。井上さんがラジオ等で時々見せる攻撃的な言動と、木胡桃は自分を『きぐ』と呼ぶのですが、それが『さゆ』と重なる分、原作との距離の近さを感じました。

 北野日奈子さんは北野日奈子さんであったような気がしています。そのキャラの強さは武器だと思います。そして、なんといっても、一番変わったメンバーだと思います。ブログに書く内容が本当に変わりました。(関連北野日奈子公式ブログ

「防波亭手寅(ぼうはてい・てとら)」

 舞台の主役、個人的に一番注目していました。
 高山一実さんはさすがの一言。舞台慣れしています。そして、なんといっても運を持っている。多分、土壇場で変えたのだと思いますが、千秋楽での落語の落ち、『鳥居坂46』がこんなにピッタリはまるとは。

 伊藤万理華さんと中元日芽香さん、ボクの中での個人的MVPは二人のうちのどちらかです。万理華さんは華があって目が惹きつけられ、中元さんは表情がくるくる変わって、見ていて楽しかった。MVPを手寅役から選ぶ理由は、実は一番難しい役なんじゃないかと思ったからです。演技が上手ければ誰でも出来るという役ではないと思います。稽古期間の努力だけでは足りなくて、今までの積み重ねや天性のものといった+αが必要な役。僕はそんな風に思いました。だからこそ、この舞台のセンターなわけです。

「蕪羅亭魔梨威 (ぶらてい・まりい)~パラレルワールドとアンタッチャブル」

 さて、ここからが本題、僕がずっと引っ掛かっている魔梨威役です。

 魔梨威はパラレルワールドのキーパーソンです。劇中、完全に『役』と『自分』を切り離せている他の4人と違って、魔梨威は『役』と『自分』が混乱しています。落語家とアイドルとの狭間の揺らぎは、アイドルと女の子の境界へとリンクしています。
 「アイドルは演じるもの、でも、それは嘘じゃない」
 「アイドルは舞台を降りてからの方が大変」
 普通の女の子、普通の女の子が演じるアイドル、そのアイドルが演じる落語家、そんなパラレルワールドを創り上げたのが『舞台じょしらく』です。
 どの姿も『嘘』じゃない。

 そして、アンタッチャブル(触れてはいけないもの)。原作でもそうですが、舞台「じょしらく」でも、それネタにしていいの?と言いたくなる場面が沢山ありました。
 『CD全種類買っている』
 『舞台(じょしらく)を観るのに6800円も払っている』
 『アイドルグッズを恥ずかしがらずに堂々と買っている』
 等など。メンバー側の自虐ネタとも取れる台詞ですが、裏を返せばファンをバカにしている言葉にも聞こえます。ファンである自分のほうから自虐ネタとして言う分には気になりませんが、人から言われるとちょっと辛い時もあります。なので、「それは言わないでくれよ」と言いたくもなるわけです。

 ところが、こんなのはささいな話。最後の最後に大きな爆弾が投下されました。
 正直な話、松村さんネタは記事にしづらい。どんな書き方をしてもコメント欄が炎上しますから。だから、なんとなく避けてきた感はあります。アンタッチャブルだったわけです。でも、今回は書かずにはいられない。

 僕が「じょしらく」を最初に観劇したのは6月21日昼、チーム『く』公演でした。その最後の台詞が、松村さん演じる魔梨威の『これ以上、落ちてたまるか!』だったわけです。
 確かに松村さんは『落ちて』います。全体で見ればまだ上位グループに位置していますが、御三家と言われていた頃の人気は今は有りません。はっきりと落ちています。それ故、魔梨威役の中で最も迫力のある『これ以上落ちてたまるか!』でした。
 松村さんの6月20日のブログ「2公演めっ(o・・o)」に書かれています、『セリフに人生をのせて』と。
 人生をのせた台詞の重さ。松村さんが過去にした事の正誤や賛否は脇に置いて、この台詞の衝撃は凄かった。この時の松村さんの迫力は凄かった。
 あまりの凄さに、この台詞は松村魔梨威専用だと思ったのです。舞台演出でアンタッチャブルを扱ったと思ったのです。

 ところが、『これ以上、落ちてたまるか!』の台詞は、他の二人も共通でした。8thシングルまでの衛藤美彩さんならこの台詞はしっくりきます。でも、今の衛藤さんはどうでしょう? 福神入りの声も上がる位の人気となっています。
 斉藤優里さんはどうでしょう? 人気では衛藤さん程ではないにしても、おに魂レギュラーの座を確立しています。12thでは6度目の選抜入りです。
 衛藤さん優里さん共に、『落ちてたまるか!』の台詞は、松村さん程はしっくりこないのです。同じ台詞なのに、受け手(ファン)側の感じ方の落差があまりにも大きいのです。

 なぜ最後の台詞が『これ以上落ちてたまるか!』なのか、あるいは、なぜ最後の台詞が3人とも同じなのか? 変えた方が自然なのではないか? 僕はこれが未だに心に引っ掛かっています。皆さんはどんな風に『解釈』しましたか?

「『解釈』には正解不正解は無い、自由があるだけ」

 僕の『解釈』はこうです、『「じょしらく」はチーム『ら』、『く』、『ご』3つで一つの舞台。3つのチームはパラレルワールドと見せかけて、実はリンクしている。』

 トリプルキャストということで、それぞれ独立した舞台です。どのチームを見ても「じょしらく」の世界を楽しめる。ところが、3つのチームの舞台を全て見た時、また違う「じょしらく」の姿が見えてくる。パラレルワールドと思っていた3つのチームがそれぞれに影響を及ぼしていることに気が付きます。

 例えば、松村沙友理さんと蕪羅亭魔梨威は接点が多い。だから、「台詞に人生をのせる」ことが出来ました。ただ、そのせいで、チーム『ら』、チーム『ご』の魔梨威の最後の台詞にも、チーム『く』の魔梨威の台詞の影響が出過ぎてしまうのです。僕が感じたように、台詞がしっくりこないのです。これは演出上の狙いではないか?と『解釈』してみるわけです。
 3つのチームがあると、どうしても比較してしまいがちで、この記事を書くにあたっては、比較は避けた方がいいのかなと思っていたし、メンバーも比較は望んでいないと思っていました(乃木坂ってそういうグループじゃないですか?)。
 でも、今回の演出は逆なのかもしれない。いい意味でも悪い意味でも、強く影響し合っている3つのチーム(トリプルキャスト)は三重螺旋で結びついて一つの表現型=「じょしらく」ということなのかなと。『ワザと差をつけて』、あるいは、『差があっても目をつむって』、その影響の下で、メンバー同士、ファン同士、メンバーとファンが化学反応を起こせってことなのかなと。

 端的にぶっちゃけて書くと、『3つとも観てください、その方が面白いよ』という演出家の策略です(笑)

「未完成の成長」

 最後に「じょしらく」が気付かせてくれたことを一つ。

 劇中に「そもそもアイドルが落語をやるなんて」的な台詞がありました。完成された落語が見たければ、寄席に行けばいい。完成された芝居が見たければ、アイドルがやる舞台では満足いかないでしょう。では、なぜアイドルが舞台をやるのでしょう? あるいは、何故僕達はアイドルがやる舞台を見に行くのでしょう? おそらくそこには努力する姿、成長する姿を見ていたいという想いがあるのです。
 今回の「じょしらく」では、それぞれのメンバーが成長した姿を見せてくれたと思います。中でも、まだ選抜経験のない2期生、佐々木琴子さん、山崎怜奈さんの舞台を見ることが出来たのが、僕にとっては最大の収穫だったと感じています。どこまで大きくなるんだろう? 未完成だからこそ、これからが楽しみです。

「記憶に残るように」

 舞台「じょしらく」
 場所:AiiA 2.5 Theater Tokyo。
 公演期間:2015年6月18日から28日まで全15公演トリプルキャスト。

 チーム『ら』
 防波亭手寅:伊藤万理華
 蕪羅亭魔梨威:斉藤優里
 波浪浮亭木胡桃:星野みなみ
 空琉美遊亭丸京:堀未央奈
 暗落亭苦来:山崎怜奈


(斉藤優里さんブログ「牛乳飲んだらいいのかな」より©乃木坂46LLC)

 チーム『く』
 防波亭手寅:高山一実
 蕪羅亭魔梨威:松村沙友理
 波浪浮亭木胡桃:井上小百合
 空琉美遊亭丸京:佐々木琴子
 暗落亭苦来:中田花奈


(松村沙友理さんブログ「じょしらく初日っ(o ・・o)」より©乃木坂46LLC)

 チーム『ご』
 防波堤手寅:中元日芽香
 蕪羅亭魔梨威:衛藤美彩
 波浪浮亭木胡桃:北野日奈子
 空琉美遊亭丸京:能條愛未
 暗落亭苦来:齋藤飛鳥

(北野日奈子さんブログ「ぶっ壊していくんだ」より©乃木坂46LLC)

どっちですか? どっちですか? はっきりして下さいよ。
こっちですか? あっちなんですか? 君はまだ迷ってるの?
どっちですか? どっちですか? はっきりして下さいよ。
こっちですか? あっちなんですか? 君はまだ迷ってるの?
早く決めてくれないと終わっちゃう、今日の放課後。

 SUGARSPOTチーム『ら』:劇中歌「ドラマチックス」 拠点は西日暮里。
 SUGARSPOTチーム『く』:劇中歌「思われるだけじゃ つまんない」 拠点は三軒茶屋。
 SUGARSPOTチーム『ご』:劇中歌「思い出ストーリー」 拠点は新橋。

 振り付け・ダンス指導:竹森徳芳

 落語指導:桂枝太郎

 作・演出:川尻恵太(SUGARBOY)

 制作:ネルケプランニング


 『じょしらく』と掛けまして、

 『株価の底値』と解く。

 その心は?

 どちらも、『これ以上落ちてたまるか!』ということです。

 おあとがよろしいようで。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENTS

  1. やはり條さんすごかったか。最近條さんがどうも目についてしょうがない。

    彼女はわざとへたに演技できる人なんだよね。其の場其の場でうまくやったほうがいいのか違うのか。頭脳王の成績はそうでもなかったけどやはり頭の運動神経がいいんだろうな。條さんがいることでまわりの中田花奈、永島聖羅、齋藤飛鳥、川村真洋、いろいろな人が輝きだす。自分だけじゃなくて回りも照らすことができるのが能條愛未。高山一実が唯一心魅かれるのが能條愛未。年上のかずみんをひざの上に載せてやんちゃな彼氏のようないたずらっぽい笑顔でかずみんを乙女の顔にさせてしまう能條愛未。美人で歌がうまくてぼけられてつっこめてバカキャラになれるけど一番大事な場面を任されるのが能條愛未。おそらくのぎ天の早出さんは彼女がいなかったらMCできないんじゃないかくらいの存在感だからね。のぎどこの最終回をまかされたのもわかるような気がするな。

  2. さゆりんはずいぶん人間的に成長した。
    もうこれ以上落ちることはない。
    あとはひたすらのぼるのみ。

    さゆりんはじめちーむ「く」メンバーの人間的成長がみられて良かった。素晴らしい舞台だった。ファンも立ち止まらず一緒に成長したいものだ。

  3. みんなコメント長すぎ問題!

  4. 長いアンダー期間からようやく選抜に複数回選ばれるようになった衛藤さんや、ラジオの仕事を一つとって、継続できるようになった優里さんのほうが、ようやく這い上がってきたところに立っている点、選抜とアンダーの境界線にいるという点で、むしろ「落ちてたまるか」が重いのだと思いました。

    また、以前よりすこし「上がった」からこそ共感されにくいこのセリフをいう、この演技のハードルは、松村さんより衛藤さんと優里さんのほうが高いかもしれません。

    いろんな解釈ができますね。

  5. 松村推しの方は、彼女の這い上がる姿を期待しているのでしょうか?
    これ以上落ちてたまるか! これを松村の人生をのせてっと言うと
    彼女の上向きな姿を見られ共感を得られらことでしょう。

    でも、あの爆弾スキャンダルのあと
    活動自粛も辞退もなく
    選抜に残り、雑誌モデル、ドラマ、舞台と仕事を与えられた彼女に
    そのような這い上がるなんて雰囲気が少しでも感じられれば
    松村推し以外の乃木坂メンバーのファンの感情を逆なでするようなものです

    松村がどん底から這い上がるのなら、どうぞ卒業して自分の力で芸能界を生きてほしい
    乃木坂内でどんなにあがいても
    出しゃばりでしかありません 不愉快です

  6. まず今回の舞台でよかったと思ったのはじょしらくをきっかけに飛鳥・優里・北野など舞台を好きになったというメンバーが出てきた事。
    プリンシパルは特殊な形式の舞台で演技どうこう以前にまず自分が当日に選ばれるかを心配しなければならない。
    それがトラウマになってお芝居に苦手意識を持つメンバーが出てきてしまった。
    今回は自分が当日舞台に立てるのかを心配する必要がなく稽古に集中出来た結果、演じる事の楽しさに気づいたメンバーが多かったんだと思う。

    そしてじょしらくは選抜3列目とアンダーメンバーたちで作り上げた事も大きかった。
    運営は福神メンバーばかりに肩入れし過ぎていて運営のお気に入り数人のメンバーだけで乃木坂46を回しているような状況が続いている。
    きっとじょしらくメンバーたちの心の中で福神メンバーたちがいなくても私たちだけでいい舞台を絶対作ってやると思っていたはず。

    トリプルキャスト15人の中で一番目を引いたのは以前から演技力に定評のある能條だった。
    セリフの細かい言い回しや喋り方の抑揚の付け方などがとても上手。
    約2時間の舞台上ではいつもの乃木坂46としての能條愛未を消して自然と物語の登場人物・空琉美遊亭丸京になっていた。
    去年Mr.カミナリを見た時の衛藤がすごく良くて今回もとても良かったんだけど、能條の方が一枚上手な感じがした。
    衛藤・能條と乃木坂内でトップクラスの演技力の二人のいるチームごの中で中元もかなり良かった。

    今回注目していたのが演技に関しては2期生のポテンシャルがよく分からない中で上手いのは誰かなと思って見ていて群を抜いて良かったのは山崎。
    北野は演技の楽しさを知って楽しみながら演じてる感じが伝わってきた。
    佐々木は演技以前にセリフが頭にちゃんと入ってないような感じでもっと頑張らないと…。

    乃木坂46としては初めて事前に演じる役が決まっている舞台だったけど、来年以降も絶対続けてほしい企画だと思った。

  7. この舞台はマンガ原作だからどうでもいい掛け合いがほとんどで、演技を見せる場面が少ない。
    その中でやっぱり能條はすごかった。
    一番役に入り込んでいてとにかく自然体。
    舞台上ではいつもの能條ではなく丸京だった。
    彼女はバラエティー要員だけではもったえないから舞台仕事入れて上げてほしい。

    能條ほどではないけどその次に衛藤、あと中元もなかなか良かった。
    意外にも上手かったのが山崎でちょっとした驚きだった。
    逆に佐々木は今後かなり頑張らないと厳しいなと感じた。

  8. 久しぶりの投稿嬉しいです。
    なにわともわれかなりんのパズドラとDカップのくだりは最高でしたね!!

  9. 「これ以上、落ちてたまるか!」の解釈ですが、

    この台詞の前に「あなたは落語家、それともアイドル?」という問いかけがあったと思います。

    パラレルワールドが崩壊し、自分は魔梨威なのか、アイドルなのか…

    その答えとして「落語家ならオチをつけなければいけないだろう。

    でも、自分はアイドルだ。

    だから、落ち(をつけ)てたまるか!」

    つまり、落語のオチ(下げ)と、アイドルとしてのオチ(人気陥落)のダブルミーニングだったのではないでしょうか?

    シナリオ通りに演じたのが、ゆったん。

    台詞に人生をのせたのが、まっちゅん。

    「安定」の殻を壊そうと試みたのが、みさ先輩だったように感じました。

  10. 自分もOkabeさんと同じ公演を最初に観に行きました。
    確かに最後の台詞にはひっかかる物があり、演者と重ねざるを得ませんでしたが、全ての魔梨威を見た後で自分の中に落差は存在しませんでした。
    何故ならメンバーそれぞれに「落ちる」の意味合いが異なるし、それをちゃんと演技で表現していたように思えるからです。
    確かにまっつんが一番強い「落ち」を持ってるのは分かるのですが、実際一度もアンダーに落ちた事は無い訳です。それに対し選抜とアンダーの間を行き来し、夏だけしか選抜に戻って来ない現状に陥ってしまったゆったんの言う『これ以上落ちてたまるか!』も、アンダーからスタートしながらも実力でどんどんのし上がってようやく選抜常連になりつつあるみさみさの言う『これ以上落ちてたまるか!』も非常に説得力のある台詞として響きました。正に三者三様。
    まー個人的にはあまり選抜・アンダーなんて物にこだわりたくはないんですけどねーσ(^_^;)←なら書くな!

  11. 概ね納得なのですが、引っ掛かるところも多少あります。
    まず、能條愛未さんは3度のプリンシパルで、すでに十分
    演技力の評価を得ていると思います。
    見る目が変わるというよりは「やっぱ上手いよね」なのでは?
    そして松村さん。Okabeさんの見解は、彼女にとって、現在が
    苦難のどん底であるということかと思います。そうでしょう。
    「これ以上」の「これ」を「いま現在」に置いているからです。
    衛藤さんのデビューから2年間、優里さんのこの1年間の苦労は、
    松村さんの現在の辛さとは、原因が違いすぎると思いませんか?
    衛藤さん・優里さんは、過去には戻りたくないのです。
    松村さんは、過去に戻りたいのです。
    「台詞に人生をのせる」とは、軽いことではないと思います。
    もちろん私も「『解釈』には正解不正解は無い、自由があるだけ」
    このことに異存はありません。

    • チームらしか観ていませんが、優里さんは去年ケガ等で不本意な一年を過ごしていたので、今年に掛ける思いが、「これ以上落ちてたまるか」に込められていたように感じました。

    • 同意。
      3人がそれこそ自分なりの考え解釈をし、台詞に人生をのせたと思います。策略とは思えません。川尻さんの755を見て「台詞に人生をのせる」とはそのときの役と演者の気持ちそのものだと思います。
      あと、個人的には「上手い」はあっても落語芝居含め舞台は演者と観客の共有、一体感みたいなものがあってそこで初めて「完成される」と思います。もちろん解釈は自由だと思います。

  12. 出来、不出来を問う舞台ではない。彼女たちの成長、秘めた可能性を見出だす舞台だった。

  13. 23日に行ったけど、ザキヤマさんの姿が特に素晴らしかった!!復帰後が必ずチャンスが来ると思う!!
    感動した!!

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