乃木坂散歩道・第213回「今こそ、アンダーライブを!」

 昨夜の「乃木坂工事中」(テレビ東京系)で、乃木坂46・17thシングルの選抜発表がありました。選抜を一言で表現するなら、良い言葉で言うなら『ドリームチーム』。悪い言葉で言うなら『肥大化』です。でも、事情は良く分かる気がします。選抜から外す事の難しさは、ファンなら重々承知しています。例えば、3列目に関していえば、個別握手会30部完売、ラジオのレギュラー、ファッション誌の専属、アンダーセンター経験者等々、選抜されることに特に違和感を持ちません。
 それにしても21人です。随分増えてしまったなという印象です。

 一方で、21人も選抜されて、アンダーメンバーはスリム化しました。過去最少の12人です。これはアンダーの危機なのでしょうか? 僕は違うと思います。久々に来たアンダーの『大チャンス』です。絶対に逃がしちゃいけない!

メンバー紹介(50音順)|乃木坂46公式サイト
 12人、これは選抜の1列目+2列目の人数と一緒です。福神の数と一緒です。これくらいの人数の方が『埋もれない』。光り輝くチャンスです。そのためにも、前に打って出ないといけない。その場が『アンダーライブ』であってほしい、そう願い、この記事を書く事にしました。

 『アンダーライブって、なに?』、その歴史をまとめた記事を以前に書いています。

乃木坂散歩道・第199回「アンダーライブ集大成に向けて」

 こちらの記事も合わせて読んで頂ければ、僕の『想い』をより理解していただけると思います。
 一言でまとめるなら、『アンダーライブ=選抜のアンチテーゼ』です。

 『アンダー』って何なんでしょう? メンバーにとっては、複雑な気持ちにさせられる言葉の様です。イヤな言い方をすれば、『アンダー』=『二軍』ですから、その気持ちは当然の事です。だからこそ感じる『悔しい』の気持ち、これこそがアンダーライブの原動力でした。

 ところが、昨年の武道館でのアンダーライブで、僕は『アンダーライブの原動力』をあまり感じませんでした。会場が大きいせいかもしれません。メンバーとファンとの距離が随分離れていますから。だけど、一方で、こんな事も思いました。アンダーメンバーは『満たされてはいないか?』と。アンダーメンバーとして悔しい気持ちもあるでしょう。だけど、アンダーメンバーでいても単独で武道館2daysが出来るわけです。選抜じゃなくても会場いっぱいにファンを集めてライブが出来る、しかも、自分たちが主役として。
 『悔しい』の気持ちが薄れてはいないか? あるいは、『悔しい』に慣れてはいないか? あるいは、『悔しい』を諦めてはいないか?

 元々、アンダーライブは『熱い』ライブでした。メンバーが持つ熱い想いは、会場を埋めるファンの一体感を生み出し、そして、その一体感がメンバーにダイレクトに伝わる。アンダーメンバーにしかできないライブ、それが『アンダーライブ』です。
 アンダーメンバー『が』やるのがアンダーライブなのではなく、アンダーメンバー『にしかできない』のが『アンダーライブ』でした。

 17thアンダーメンバーはどんな気持ちでいるのでしょう? もしかしたら、完全に『諦めた』メンバーもいるかもしれません。それ位、選ばれなかった者にとっては厳しい選抜発表です。一方で、その位厳しい発表に今まで以上の『悔しさ』を持ったメンバーもいる事と思います。例えば2期生は今まで言い訳が出来ました、『2期生だから』。でも、ここまで厳しい選抜結果を見せられると、もう、その言い訳は通じません。そして、1期生アンダーメンバーはもっと追い込まれているでしょう。『存在価値』、『存在理由』を問われているような状況です。

 今回のアンダーメンバーは、一番『アンダーに慣れている』メンバー達です(失礼な発言です、ごめんなさい)。だけど、過去最大に危機感を覚えたんじゃないでしょうか? 過去最大に悔しいと思ったんじゃないでしょうか? 僕はその『想い』を思いっきり表出する瞬間を見てみたい。

 正直な話、12人でライブをしたとして、会場が埋まるか? いくら乃木坂46とはいえ、絶対埋まるとは言い切れないと思います。でも、これがアンダーライブの真の姿です。観客動員にすら危機感を覚えながらやらなければいけない。選抜に選ばれない悔しさ。自分が乃木坂に必要とされているのか? そういった混沌とした感情の中で、必死になって生み出されるもの、本気の必死さから生まれ出るものに、美しさは宿ります。
 今こそ、アンダーライブを開催すべきです。真のアンダーライブ、原点回帰のアンダーライブとなるのは間違いありません。僕は久しぶりに、あの熱いライブを味わいたいと思っています。

 
 僕には一つの想いがあります。
 乃木坂の頂点、それは、『紅白でのアンダー楽曲の披露』の時ではないかという想いです。選抜楽曲は当然披露されます。それプラス、アンダー楽曲も披露される時、つまり、それだけアンダーが活躍した時、その時が乃木坂46の頂点だと僕は思うのです。

 今回の選抜は、アンダーメンバー奮起のための選抜、僕はそんな風にとらえています。

 さあ、今こそ、立ち上がる時です。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENTS

  1. 選抜21人…………欅坂46の選抜と同じ

    アンダー12人…………ひらがなけやきと同じ

  2. By 多摩地区在住

    握手会もライブも行ったことない身で失礼いたします。
    現時点でアンダーライブはしない方が良いと思います。

    選抜のメンバーが多いのは、欅坂46を意識していると思います。
    (映像だけで判断しますが)大人数で見ごたえがあるステージ。
    それを乃木坂46の運営が安心して見ているとは思えません。

    あと、選抜しかり、アンダーしかり、次のセンターは?
    候補者はいるけど、そこに賭ける決断を運営にはできない気がします。
    やはり、ある程度の数字(CD売り上げ、視聴率、広告企業主への貢献、など)が求められるので、
    ためらうのかもしれません。

    気が早くてスミマセンが、18th、19thシングルで賭けを見れたら。
    そう思います。

  3. 正直、選抜メンバーを増やす、というのは予想外でした。
    なかなか外しづらいメンバーが多い、というのもあるでしょうし、欅(21名)を意識したのかな、それぐらいまでは許されるのかな、と運営が考えてしまったような気もします。
    現実には12名でアンダーライブというのは無いでしょうね。あるとすれば3期を混ぜて。スケジュール次第ですが、このシングルでは無しということもあり得ます。

    今回の選抜、ダブルセンターというのは意外でした。しかも白石&西野の再登板。
    出来れば何かしらトピックスのありそうな、且つ目を引きそうなメンバーがいれば、その人がセンターになったのでしょうが、、、。まあ、歌という点ではここしばらくこの二人がメインとなっていますので何ら問題は無いのですがちょっと新鮮味は無いですね。
    前列は全員まとめて写真集絡みの人選なのかな、と思います。

    今の乃木坂、選抜に入るためには、

     ・女性誌、ファッション誌のモデルに選ばれる。
     ・テレビからのオファーが多い。
     ・握手会での人気。

    が重要。今回はそれに加えて

     ・ラジオのレギュラーを持っている。
     ・アンダーでのセンター経験。
     ・個人写真集の発売。

    というような感じでしょうか。
    いずれにしても武器を持たないメンバーは辛いですねえ。

  4. Okabeさんの言われる主旨は良く分かる気がします。最近のアンダーライブに参加していて何かあの熱かった頃のそれとは違った空気を感じる自分がいます。
    あの頃のアンダーライブはメンバーの思いとその裏表を良く理解したファンの共同作業で出来上がった空間でした。自分ももう一度あの空気を味わいたいと思います。しかし同時にもうあの時代には戻る事はできないところまで時計は進んでしまったのではないでしょうか?と思わざるを得ないのです。
    運営さんの方針はどうなのでしょうか?1、2期のアンダーメンの飛躍に重きを置いているのでしょうか?ならば人数に応じた箱に戻しての開催が適当です。しかし運営さんが乃木坂全体の流れの方を重視しているなら話題がフレッシュな内に3期生を加えて実戦に早く参加させたいでしょう。商売重視ならこちらにならざるを得ないと思います。
    2期生の徹を又踏む訳にはいかないですから
    となると3期生も加えたアンダーフルメンバーでの新アンダーライブをどう作って行くかに時代は変わってしまっているように思えます、淋しいですけど

  5. アンダーに三期生を加入させるのは賛否両論てな感じですね。
    自分としては、ボーダー組の想いを気にすることなく、早急に加入させるべきだと思ってます。
    アンダーライブは物足りなさを感じることになるでしょうが、ま、そこは仕方なし。
    厳しい坂道を登らせてこそ「乃木坂」。
    言い方は悪いかもしれませんが、どんどん上は居なくなっていくので、促成栽培しないと
    グループとしての魅力が維持できなくなってきますよ。

  6. まだ何の苦労や悔しさも経験していない三期生を入れても
    あの熱い「アンダーライブ」にはならないでしょう。
    せいぜい数曲部分参加くらいが妥当かな?

  7. 僕も同感です。アンダーには危機感が足りなかったんじゃないでしょうか?いっそ3期生も一緒に入れてどうやってアンダーライブを成功させるのか?その中でどう自分を輝かせるのか見つめなおすことが必要だと思います。
    もうらりんやみさ先輩みたいに引っ張っていく人はいません。かなり厳しい状況だと思います。これを乗り越えられたらまた一歩前へすすめるんじゃないでしょうか。あの熱いアンダーライブをもう一回感じさせてほしいです。

  8. 手薄だからって、3期が加入後2リリース目で全員昇格ってのは…あまりに2期生・特にボーダー組が不憫でならない。
    あの6人から選抜メンバーが出たという事実は残りの5人の発奮材料になるはず。期待してます。

  9. By 上野東京ライン

     選抜21人に対してアンダー12人では正直言って寂しい。であれば三期生を全員アンダーに入れて、アンダー24人にすべきだと思うが。

    • 三期生を入れるのに反対ではないですが、
      それではアンダーライブの熱さが出ない気がします。
      にわか薄っぺらファンが集まってしまって
      以前のような濃いファンの濃いライブにならないのでは?

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