「君の名は希望」皆さんもうお聴きになったと思います。もしも16人のプリンシパルがもう一度あるならば、生田絵梨花さんのピアノでこの歌を歌うメンバーの姿が想像される、とても素敵な曲ですね。この歌を聴いて、皆さんはどんな光景が浮かんできましたか? 私には単純に恋の歌には聞こえなかったんですよね。
今日は「君の名は希望」を少し深く見つめてみようと思います。もし良かったら、MVを流しながらこの記事を読んでください。
この歌は引きこもりが女性に恋をするっていうだけの歌なのでしょうか? 少し考えてみませんか? この歌の事を。
「君」の名は希望です。それなら、「僕」の名は?
そこがスタートです。
「君」は希望であり、「希望とは 明日の空」です。つまり、「君」は未来の擬人化であり、希望あふれる未来を表していると思うのです。
一方で、「僕」を表現している言葉を列挙してみます。
「透明人間」、「孤独」、「影」が出来るかどうかの不確かさ、この世界を拒絶している。そして、「僕」は「ワザと遠い場所」から「君」を眺めた。ときどき、「君」を見失った。
こういう表現から、「僕」は「君」とは対極にある存在に感じます。
そう、もう存在していない、輝きのない存在。
「君」の名が希望なら、「僕」の名は「絶望」。
「君」が未来の象徴なら、「僕」は過去の象徴。
それならば、この歌はどういう歌なのでしょう?
恋の歌なんかじゃない。今まで、迷い、苦しみ、落ち込み、涙を流し、諦め、目標を見失い、真っ暗闇の中にいた「僕」。
その「僕」に光が当たった、当たり始めたことに気が付いた。自分が歩いてきた道は確かに雨でぬれているけれども、でも、しっかり自分の足で歩いてきた。やっと気が付いた、自分には希望があることを、そして、一人ではなかったことを。
見守ってくれる人の存在、応援してくれる人の存在に気付いた時、未来に向かって歩き始められる、希望に向かって歩き始められる。
これは応援歌です、誰に対してのでしょう? 乃木坂のメンバーに対しての応援歌にしか私には聞こえないのです。
乃木坂メンバーにとっての「君」は、やっぱり乃木坂のメンバーであろうし、友人、家族、スタッフ、そして、ファンもその中に入れたら、素敵な事だなって思えるのです。
「君の名は希望」
「君」に恋をする「僕」の姿は、夢を追いかける乃木坂のみんなの姿に重なります。
ライブの時、ファンが乃木坂のメンバーのために歌ってあげたい。
これが私の解釈です。
みなさんにはどのような歌に聞こえますか?
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俺も『君』とは誰かというか人を指してる言葉ではないなとは思ってた。
このコラムの解釈は結構共感できますね。
素敵な解釈ですね。
演者とファンという関係上、ファンは基本的に受け取る側です。
もちろん声援やサイリウムのようなもので意思表示もできるでしょう。
しかしながら、もう少し具体的な何かがないかと思ってました。
サッカーや野球でチームの応援歌があるように、
この歌が彼女たちへの応援歌になり、
ファンが歌うようになればいいと思います。
概ね同意見。
ただのラブストーリーでないから、メンバーが泣いたんだと思う。
今まではストレートな歌詞だったのに暗喩を入れた歌詞になってるから、映画にかなり力いれて来てるんしゃないか?