10月22日に乃木坂46ファースト写真集「乃木坂派」が発売されました。この「乃木坂派」のタイトルの意味ってなんでしょうね? ナタリーさんの「乃木坂派」特集記事で伊藤万理華さんが「みんな“乃木坂派”になると思いますよ!」と書いてある通り、万理華さんの考えは「乃木坂派」≒「乃木坂ファン」と解釈できます。まあ、でも、それだけだと普通すぎますよね。タイトルって重要だと思うし、色々な意味が込められているんじゃないかと思うんです。なので、違う解釈も考えてみたいと思います。
まず最初のとっかかりは、プロデューサー秋元康さんのコピー(写真集の帯に書いている言葉)「初期の乃木坂46を語る上で、重要な写真集となるだろう」です。『初期』という言葉は時間的な要素を持った言葉です。「時間的」をもう少し掘り下げて、『時代』という言葉を使ってみようと思います。
「〇〇派」というと皆さんはどんなことを思い浮かべますか? 政治的な事で使われることが多いですが、今回、僕は芸術の世界に注目しました。「印象派」、「古典派」、「ロマン派」――ある領域において一時代を築き上げた流れを「〇〇派」と呼んでいます。であるならば「乃木坂派」は群雄割拠のアイドル戦国時代において、一つの新しい流れを作り上げようという願いが込められたタイトルなのかなと、そんな風に僕は解釈するわけです。
今はまだ、「乃木坂派」なんて言えるほどの流れは無いと思いますが、それでも、そんな世界を想像(妄想?)しながら、ちょっと未来を覗いてみませんか?
時は西暦2100年、巷では『21世紀まとめ本(電子書籍)』がブームとなっていました。21世紀の政治まとめ、21世紀のオリンピックまとめ、21世紀の事件事故まとめ等など。そんな中、ひっそりと出版された『21世紀アイドルまとめ』にはこんな記述が載っていました。
2011年8月22日、乃木坂46結成。作詞家・秋元康プロデュースのAKB48プロジェクトの一つで、SME(後に楽天グループに吸収合併)所属の1期生36名でスタートした。
2029年、テレビ東京の冠番組「乃木坂って、どこ?」終了をもって、乃木坂46の18年の活動が終了。
このグループは『選抜』という独特のシステムを特徴としていた。主要活動の一つである舞台「16人のプリンシパル」では、観客の投票による選抜という方式が取られたりもした。
当時、アイドルにおいては当然のように行われていた『水着グラビア』に対して、乃木坂46ではファンからの強い反発があり、何かの動きがある度に議論が巻き起こった。この議論を契機として、新しいアイドル像が求められるようになり、乃木坂46はアイドル新時代の先駆けとなる活躍を残した。この活躍の土台となったのは、秋元プロデューサーの「人と同じことをしていてはダメだ」という言葉だったのかもしれない。
2013年頃からの、乃木坂46をはじめとした、新たなアイドル像を模索し続けた流れを総称して「乃木坂派」と呼ばれるようになった。これは2013年10月22日発売の写真集「乃木坂派」を意識したものであることは想像に難くない。
18年という数字には意味があります。皆さん覚えていますか?
ま、解釈というのは、「そうだといいなー」という希望が大きく影響しますので、本当に、単なる僕の妄想でしかありません。でも、乃木坂46が一時代を築き上げる新しい流れを作るグループであったら、ファンとして嬉しいし、それが出来るだけのポテンシャルは秘めているだろうと思っています。贔屓目かもしれませんが。
新しいアイドル像とは?と問われると、僕は明確な答えを持ってはいないのだけれど、いつの日か「乃木坂46を応援出来たファンって幸せだよな」って未来のアイドルヲタクに言われるようなグループになっていたならば、それが、理想のアイドル像の一つだろうと思います。
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