乃木坂散歩道・第160回「ランキング外の小さな物語」

 乃木坂46の『1stアルバム発売記念 1st→10thシングル カップリング人気投票』でランキング外となってしまった20曲の、小さなささやき声に耳を傾けてみたくて、こんな記事を書いてみます。

 12月13日、14日に行われた「乃木坂46Merry X’mas Show 2014」に参加しました。13日はスカパー!で、14日の2公演は現地有明コロシアムで観覧しました。ランキング発表が思いのほか新鮮で、また、曲間にそれぞれの曲のエピソードが聞けて、個人的にはとても楽しめました。特に15位から11位あたりが熱いですね。アルバム収録まであと一歩っていうのが、箱根駅伝の『シード権争い』を見ているかのようでした。

「華やかな舞台の影で」

 ランキングがすべて出そろって、ランキング上位の曲は納得でした。曲そのものが素晴らしいものだったり、ライブでの盛り上がりが楽しい曲だったり、ファンの思い入れが強い曲だったり。
 その一方で、今回のライブでは名前すら出なかった曲もあります。その曲たちは不出来なのか? 決してそんなことはありません。ランキング外だった曲にも素敵な曲がいっぱいあります。

 今回光が当たらなかった曲たちは、こんな風に思っているかもしれません。
 『ぼくのこと、もう忘れちゃったのかな?』
 『ぼくも、みんなに歌って欲しかったな』
 そんな曲たちの寂しさに、少し寄り添ってみませんか?

 これから選ぶ曲は、ランキング外で今回のライブでは披露されなかったけど、乃木坂ファンの皆さんに『今』聴いて欲しい曲、そして、乃木坂メンバーに『今』歌って欲しい曲という基準で選びました。

「人はなぜ走るのか?」

 3rdシングル「走れ!Bicycle」のカップリング曲でした。表題曲が『走れ!』で、カップリングに『なぜ走るのか?』をもってくるあたりが、まず面白いです。
 この曲が発表された当時、今ほど乃木坂の露出は多くありませんでした。『乃木坂って、どこ?』(テレビ東京系列)が週一回のお楽しみ。あとは、ブログの更新を心待ちにするという日々でした。そんな時代もありました。そんな時だから、今よりもMVを繰り返し見ていた気がします。「人はなぜ走るのか?」もその一つです。

https://www.youtube.com/watch?v=Tkj72XLabrQ

 このMVは今見ても、あるいは今見るからこそ神々しい。この時期の乃木坂の『ワクワク感』はハンパなかったです。その雰囲気が画面から伝わってきます。

 「一人きりで走るよりも 仲間たちがいるといい」
 もう一度思い出して欲しいのです。メンバーはどうして乃木坂を選んだのか? そして、僕達はどうして乃木坂を好きになったのか?

「指望遠鏡」

 4thシングル「制服のマネキン」のカップリング曲でした。実に哲学的な楽曲です。

https://www.youtube.com/watch?v=_V7OAp5PPxo

 「目に見える世界はすべて過去」、未来を『目で』見ることは出来ないけど、輝く未来は頭の中に存在していて、それをイメージして見る、それが『指望遠鏡』。
 乃木坂を待つ未来って、どんなものなのか? それは、僕にはわからないけど、「未来はすべてアドベンチャー」、そう考えられるなら、どんな未来でも怖くない!

 「上手くいかない時には 角度変えて見なきゃだめだよ」
 辛い時こそ、追い込まれた時こそ、涙で前が曇る時こそ、夢と希望で輝く未来をイメージしよう! そんな、勇気をもらえる曲です。

「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」

 9thシングル「夏のFree&Easy」のカップリング曲でした。歌唱メンバーは今回のランキングで第1位となった「他の星から」と同じメンバーです。なので、もしかしたら将来的にはランキング上位となりうるポテンシャルを秘めた楽曲です。

 そして、この楽曲は『Once Upon a time=むかしむかし』から始まる童話の様な世界観のある曲です。どんな童話か? 先駆者、開拓者、挑戦者の物語です。
 日本人で言うなら、例えば野茂英雄さん。乃木坂メンバーで言うなら生駒里奈さんや白石麻衣さん。二人には乃木坂を導こうとする姿が見えます。この曲の歌唱メンバーで言うなら、若月佑美さんでしょうか? 舞台という道を、彼女は先頭に立って突き進んでいます。

 突き進んだ先に見えたもの、それはスタート地点。乃木坂の先頭を歩き、道を切り開く彼女達も、最後にたどりつくのは乃木坂46というスタートライン。


(公式ブログ「カップリング人気投票カナ?927」より、「他の星から」、「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」の歌唱メンバー。)©乃木坂46LLC

 「僕が行かなきゃ誰が行くんだ?」
 なんて力強い言葉でしょう? なんて力強い意志でしょう? この言葉を発することが出来たら『無敵』だと思います。


 最近の乃木坂の活躍の場は、以前と比べると格段に多くなりました。テレビ、ラジオ、インターネット配信、雑誌、公式ブログ、モバメ、755etc……。正直、多すぎてすべては追い切れていません。コンテンツが増えるのは素晴らしいことですが、情報量の多さに埋もれてしまうものも出てきてしまうと思います。でも、目立たないものでも、光が当たらなくなったものでも、僕達ファンがいればその良さを見つけてあげられると思っています。

 昔は乃木坂ファンでいれば楽しいことしかありませんでした。それが、今は楽しいだけじゃなくなってしまいました。悲しいこと、辛いこともあります。でも、僕はそれを乗り越えてファンでい続けたいと思います。なぜなら、待っている子たちがいるから。増え続ける乃木坂の楽曲たちは僕達が聴いてあげないと輝けません。

 久しぶりに聴いてみませんか?

 #nowplaying 「心の薬」

関連乃木坂46 Official YouTube Channel

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENTS

  1. 「ランキング内の小さな物語」本当はこのコラムを書いて欲しいです。人気投票の結果こそ今ファンが乃木坂に求めてる結果だと思うので、(運営批判も含め)もちろん、今のファンなので、あまり反映させすぎると新規ファン獲得にはマイナス面もあるとは思います(投票が一人一票では無いし)
    それを踏まえ個人の感想を少々
    1位 他の星から
    なぁちゃんの圧倒的人気を反映しているとはいえ、メンバーに御三家は入っていないのに1位なのはやはり「曲」の評価なんでしょう。起承転結のあるポップな感じ。メンバーが8人というのもベストなのでは?西野・井上の細めの声と若月の太目の声にさすがに上手い桜井の歌。ダンスの上手いまりかと中田にゆうりのスパイスをきかせた良く考えたメンバー構成だと思います。
    2位 私のために 誰かのために
    アイドルだから歌なんか上手くなくてもいい、口パクでいい。へのアンチテーゼでしょうか?乃木坂はAKBとは違うんだ、歌も歌えると。(炎上しそうな意見ですが)
    私はれいかとろってぃー二人が本気で歌って踊る曲を今後に期待していますが。
    3位 せっかちなかたつむり
    なぁちゃんと御三家がやっと合体しました。でもこれ3rdの曲なんですよね。
    このユニットが1回しか無いのが不思議です。
    各メンバーの歌声がちゃんと聞けるのが私は好きです。ポップな曲も。

    果たして全20曲を人気投票で決めるとTOP10に表題曲は何曲入るでしょうか?
    投票方法によっても変わるとは思いますが・・・・

  2. サイトの主旨に合致しているすばらしい記事でした。

  3. コウモリ、乃木坂っぽくないかもしれませんが好きなんだけどな〜

  4. 「私のために誰かのために」や「吐息のメソッド」、「海流の島よ」も捨てがたい。

  5. 「ランキング内の小さな物語」
    カップリング人気投票1~10位に選抜メンバーの楽曲が「孤独なラヴァー」しか入っていないのです。11枚目に期待したいと思います。

  6. なんでこの曲が入らない?って思ってた曲たちでした。
    もはやこのコラムもう一人の俺が書いてるのかと錯覚するほど…笑

    今回のこのカップリング投票ランキングで思わされたのは、「俺、乃木坂の曲好きだなあ」ってことでした。どのメンバーも選抜入りさせたい!みたいなもんで…

    曲の良さから入って乃木坂のことを好きになるファンが、このアルバムからさらに増えることを願います。

  7. 人はなぜ走るのかはハマった当初凄い観ていました。
    自分の中でこのMVは辛さを吹き飛ばしてくれるMVです。
    デビューして1年間程はどの曲も初々しいというか、清涼感に溢れるというか、上記で言っているように神々しい感じがします。

  8. 総合的に初期の方が歌もダンスも乃木坂らしい感じがして好きです。
    人はなぜ走るのか、指望遠鏡、心の薬、私の中ではTOP10に入っています。

  9. 逆に自分はバレッタからファンになったので・・・。。サイコキネスとこうもり。もいいのになぁ~~!!

  10. そうですね〜。
    最近(昨日も)辛いことがありました。
    組閣以来、辛いこと悲しいことが止みません。
    時々、なんで乃木坂ファンになったんだろう、やめた方が精神的に楽になるかなと思うことも。
    でも、テレビで、ライブで、彼女たちを見て感じるともう今後こんな素敵な娘達には会えないと。
    乃木坂が在り続けるなら、一緒に居たい!

  11. 最後に「心の薬」を忍ばせるのがニクいですね。
    この曲自分も大好きです。特に最近聞くと沁みますね。
    本当、5th辺りまでは楽しい事しか無かったなあ。

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