乃木坂散歩道・第219回「シリーズ・アンダーライブ4 原点の捉え方」

序章4「多角的な視点」

 物事を多角的な視点で見るという事は、とても大事で、色々な事に気付かされます。社会人になって仕事をするようになってからは、特に気を付けて、物事を様々な方向から見るように心掛けています。

 ネガティブな事象と思っていた事も、見方を変えれば、ポジティブな事象になる。そして、勿論逆も有ります。

東京体育館(出典:ウィキメディア・コモンズ (Wikimedia Commons)

第4章「アンダーライブの原点をどう捉えるか?」

 『黒歴史』なのか? それとも、『神イベ』なのか?

 僕はアンダーライブ大好きファンです。アンダーライブは待望の『神イベ』だと信じていました。だけど、アンダーライブが始まった当時、メンバーは違う印象を持っていたようです。

 2014年4月に幕張メッセで行われた、『楽天カード×乃木坂46アンダーライブ』、このライブは同会場で催された全国握手会終了後に行われた、最初のアンダーライブでした。日中のミニライブでは、会場を埋め尽くした1万2千人(主催者発表)のファンも、アンダーライブではだいぶ少なかった印象は確かに有ります。当時の自分の記事によると「1/3以下ではないか」と書いています。握手券1枚で参加できたミニライブと、楽天カードに入会するか、既に所有している場合は1万円以上の買い物が参加条件となっていたアンダーライブ、同じ会場のライブでも参加するハードルに大きな違いがありました。

 しかし、『ミニライブに比べて人が少ない』、この事実がメンバーには大きかった様です。先日生配信された『のぎ天2 アンダーライブ全国ツアー2017 決起集会!』で、斎藤ちはるさん、川後陽菜さんは当時のことを「ガラガラだった」とコメントしています。もしかしたら、あの日のライブはメンバーにとっては、黒歴史、あるいはトラウマなのかもしれない。「ガラガラだった」、この言葉から、そんな推測をしてしまいます。メンバーは観客動員数をとても気にしている、「のぎ天2」を見ると良くわかります。
 
 それでも僕にとっては、あのライブは『神イベ』でした。確かに観客は少なかったかもしれませんが、そこに参加したファン一人ひとりの熱量は極めて高かったと断言できます。
 僕は多くの場合、いわゆる『地蔵』になる事が多いです。大きな声を出して『コール』をするのは、ちょっと気が引けたりします。だけど、アンダーライブは違います。『僕が言わなきゃ、誰が言うんだ』、そんな気持ちを会場のファン全体が共有していたように思います。だから、観客の数は少なかったかもしれないけれど、声援の大きさは全国握手会のライブにだって負けない、そう思える程でした。
 そして、ファン一人ひとりの満足度も、アンダーライブの方が高いと思っています。終演後のアンコール、全てが終わった後の大きな拍手、そこに込められる熱量の高さを僕は会場で実感しました。

 今回の『乃木坂46アンダーライブ全国ツアー2017 ~関東シリーズ 東京公演~』は、前日時点で全公演『売り切れ』とはなりませんでした。アンダーライブ史上、過去最少人数で過去最大級の動員規模に挑む今回、もしかしたら、3年前と同じ状況になるのかもしれません。だけど、僕がこの記事で言いたいのは一つの事実です。“観客が多い=素晴らしい”では決してないという事。『売り切れ』が意味するものは、人気とプロモーション。ライブの成否とは完全に無関係です。売り切れなくたってライブは成功します。むしろ、売り切れない方が良い。その方が次の目標になるじゃないですか。アンダーライブはこれからも続くんですから。個人的にはそう思っています。

 ライブの成否はライブ後のファンの感想が全て。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

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