先日、僕宛てにある乃木坂ファンの方からリクエストを頂きました。今春高校を卒業して、11thシングルで任されたアンダーメンバーのセンターを務め上げた中元日芽香さんについて、今まさに大きく羽ばたこうとしている彼女へはなむけの記事を書いて頂けませんか、というものです。
何とかお応えしたいと思いつつも、何を書こうか閃きが掴めず、ライター仲間である助六さんに相談させてもらい、この記事を書いています。助六さんから頂いたアドバイスをきっかけとして、中元さんの11thシングルでのアンダーセンターの意味を考えることにしました。
僕の中での中元さんのイメージはこれです、『ブレない軸』。このことを端的に説明できる例を提示します。乃木坂46公式サイト内の中元さんの公式ブログのタイトルです。
「ひめたん(*ゝω・*)ノその1」(2011年11月14日)
「ひめたん-OoO-その541」(2015年5月7日)
第1回目からほぼ同じ形式のタイトルを用いているのは、乃木坂メンバーの中では中元さんだけです。『ひめたん』+『顔文字(絵文字)』+『ブログ回数』の形式です。そして、ブログの更新は現在中田花奈さん、深川麻衣さん、永島聖羅さん、伊藤万理華さんに次いで5番目という頑張り屋さんです。(中元さんの学校のテスト期間中に登場する『ひめたん大図鑑』は更新数には反映されておらず、『大図鑑』を入れると、実は600を超えているんです。)
タイトルがほぼ固定化されているので、タイトルを見れば中元さんのブログであることがすぐにわかりますし、ブログのナンバリングも、今となってみれば多くのメンバーがやっていることですが、中元さんは初回からやっています。ブログタイトル一つとっても、ブレていない。そして、先を見通す力も感じます。
『ブレない軸』、『継続する力』、『やり遂げる力』、これが僕の中元さんのイメージです。
僕の中での中元さんのイメージ、もう一つが『ファン想い』です。ブログを読んでいると、それが良く伝わります。自分がどんなに苦しくても、それを表面に出さずに、ファンには笑顔を見せてくれる。
そんな中元さんの辛い表情を一度だけ直に見たことがあります。昨年6月に行われた「16人のプリンシパル trois」でのことでした。乃木坂散歩道・第125回「16人のプリンシパルtrois 11公演目メモ」から抜粋します。
最近、どうしても、気になるメンバーがいます。中元日芽香さん、『ひめたん』です。前回のプリンシパルdeuxでは大健闘でしたね。今回のプリンシパルtroisで、オーディション前の決意表明「みんなからは『ひめたん』って呼ばれています」はもう恒例行事と言っていいくらい、浸透しつつあります。そして、「次につながるアピールタイム」での『ひめたんびーむ』も、16人に選出されないのは残念なことではありますが、毎回、恒例のようにやってくれました。
でも、今日は様子が変でした。アピールタイムでは、いつも一番に『ひめたんびーむ』をしてくれる中元さん。今日はアピールを嫌がっているようでした。僕には詳しいことはわかりません。ただ、どうしても気になるのです。
これは『次につながるアピールタイム』という、オーディションで16役に選ばれなかったメンバーが観客にメッセージを送るというコーナーでの一コマです。普段、ファンには明るい笑顔を見せてくれる中元さんですが、裏でどれだけの葛藤があるのか? そんな姿が垣間見れた瞬間でした。
この頃のブログを読み返してみて下さい。
2014年6月2日「ひめたん-OoO-その448」
2014年6月7日「ひめたん-OoO-その449」
乃木坂46の一ファンとして、今、乃木坂で一番注目しているのが『アンダー』です。11thシングルの選抜発表において、3列目が最後に発表されたという事実からも、今一番乃木坂で動きが活発なのはアンダーなんだと思っています。
僕はここで『多様性』というキーワードを提示したいと思います。
多くのファンを獲得するために、グループとして色々な『引き出し』があった方が良いはずです。同じような魅力しか提示できなければ、いずれ飽きられてしまいます。
今、乃木坂の選抜メンバーは固定化されすぎています。そのため『選抜というシステム』でドラマを創り出すことが困難になっているんだろうと推測しています。
そこで、今注目されているのが『アンダーセンター』です。以前のアンダーセンターは、せいぜい選抜に最も近いメンバーという位置づけでしかありませんでした。でも、今はその役割が大きく変わったと感じています。
約一年前に始まったアンダーライブが、乃木坂のイベントの中でもかなり大きな部分を占めるようになりました。それに伴い、アンダーセンターはアンダーメンバーの、アンダーライブの『要』になりました。これは、伊藤万理華さん、井上小百合さんの功績を称えなければいけません。
アンダーセンターが誰なのか? それによってアンダーメンバー全体の、そして、アンダーライブの『色』が決まる様になったのです。
さて、万理華さん、井上さんに続く11thアンダーセンターは中元さんです。まず、中元さんの言葉を引用させていただきます。4月21日、アンダーライブ3rdシーズン終了後の中元さんのブログ「ひめたん-OoO-その536」より。
私が最初アンダーセンターに任命されて
みんなにとってどんな存在に
なれるのかなって考えたとき
選抜になった経験がほとんどない私は
残念ながら”新しい風”に
なってあげることはできない。
でも、だからこそ、
アンダーメンバーとして過ごす
時間の方が圧倒的に多い私だからこそ
みんなの気持ちがわかるような気がして
それが私の強みになってくれたら
いいなと思っていました。
中元さんの選抜経験はまだ「バレッタ」の1回だけ。ここ最近の歴代アンダーセンターと比べると、そこがどうしても目立ちます。でも、中元さんはそこを逆に強みに変えました。僕はこの中元さんの姿がこれからのアンダーセンターの、もっと言うと、アンダーメンバーの理想形になると考えます。
その理想形を一言で言うならば「シンデレラストーリー」。
シンデレラストーリーなんて既に使い古された言葉です。小説、ドラマ、映画、ありとあらゆるもので『王道』として使われています。
だけど、既に使い古されていても、廃れることはありません。それは常に求められるものであり、かつ、飽きられることもない、まさに『王道』だからなんだと思います。
実は現選抜メンバーもシンデレラストーリーであったと思います。宣伝用ティッシュを渡せずに涙をしていた時期もありました。でも、今はまさに最後の舞踏会、煌びやかな世界で輝いています、眩しすぎるほどに。
ここで、グループ内の多様性というキーワードを再度持ち出します。煌びやかな舞踏会に参加するメンバーも必要ですし、それと同じくらい必要なのが、シンデレラの日本語訳『灰かぶり姫』、つまり、舞踏会を夢見る、でも、まだ輝きが隠れているメンバーが必要なのです。
輝いているメンバーを見ていたいと思うファンがいる一方で、輝こうとしているその『過程』から見ていたいと思うファンもいるはずです。ファンが増えてきている今、多くのファンの要望にも応えられる多様性、乃木坂の器の大きさが必要で、その為、アンダーメンバーの必要性、果たす役割はこれまで以上に大きくなりつつあります。
アンダーメンバーは、本質的な輝きは持っているんです。でも、それは世間にはまだ隠されています。健気に、そして、真っ直ぐに努力を続ける姿があります。時に辛い想いをすることもあります。明るく振舞おうとしても、それが出来なかった時もあります。
そういう苦労をしているからこそ、辛い想いをしている仲間のことを思いやれる心が創られました。そうして磨かれて、今、輝きを隠し切れなくなって、新しい世界に羽ばたき始めました。
雑誌のグラビア、ラジオのレギュラー、テレビと、中元さんがアンダーセンターになってからの活躍は皆さん御存知の通りです。勿論、もっともっと活躍の場は広がっていくと思います。まだまだ隠されてた輝きの全てに、世間は気が付いてませんから。まだまだ輝けるポテンシャルを秘めていますから。
アンダーセンターの理想形、それは、選抜経験が多くなくても、地道に努力を続けてきて、輝きを増してきたメンバーが、満を持して任される場所。
サプライズ抜擢も否定はしません。場所が人を育てることもあると思います。でも、アンダーセンターの理想は中元さんの様な形なのではないかと思います。
折角『アンダー』という名前を付けたんです。見えない、見られない場所で、地道に、ただひたむきに頑張り、努力を続け、心が折れかけても、周りのメンバーに助けられ、そして、遂に輝きが解き放たれた、そんなメンバーがアンダーセンターにふさわしいと思うのです。
11thシングル、アンダーセンター中元日芽香さんの最大の功績は、『アンダーメンバーによるシンデレラストーリー』を創り上げた事、僕はそんな風に思っています。
中元さんの11thアンダーセンターでの活躍は、次につながる道を作りました。アンダーメンバーの希望の光となりました。アンダーメンバーの目標となりました。今まさに羽ばたき始めた中元さんの活躍、シンデレラストーリーのクライマックスを、『これから』僕達は目の当たりにするはずです。
最後に。
中元さんへのはなむけとして、僕から一つの提案をさせてください。中元さんがセンターを務めるアンダー楽曲「君は僕と会わない方が良かったのかな」が披露される時、サイリウムの色をピンクにするのが良いと思いませんか? ピンクは中元さんが好きな色で中元さんの応援カラーであるのと同時に、『歌衣装の色もピンクだから』です。
そんな提案をさせていただいて、この記事を終わりとさせていただきます。
永島聖羅さん公式ブログ「アンダーライブ、4月生まれ 、そして募集☆せいらりん☆*669」より。©乃木坂46LLC
永島聖羅さん公式ブログ「アンダーライブ、4月生まれ 、そして募集☆せいらりん☆*669」より。©乃木坂46LLC
アンダーで頑張りたいと思って、入団したわけではない。
アンダーはアンダー。
選抜に入れなかったからアンダー。
アンダーになってしまった以上、次は選抜を目指して活動していくしかない。
万が一、間違って「アンダーに選ばれた」という発想したのであるならば、そのメンバーに失礼な話である。
まず最初に11枚目の選抜発表について
あれはまさに番組の前半で松村沙友理が選抜メンバーだと発表することで松村否定派がチャンネルを変えることを恐れてのことなんだって思ってます。あれはアンダーの勢いとは関係ない。
でも今ではメディア露出でもアンダーのほうが有利なんじゃないかなって思ってます。「乃木坂ってどこ」から「乃木坂工事中」になってせいぜい出れるメンバーは10人までになりました。個人のギャラが上がったのか出演メンバー個人個人にもっとスポットライトを浴びせるためなのか。あとNOGIBINGOに関してはそれほど選抜に有利ってわけでもないしのぎ天は逆にアンダー優先になっている。個人個人のキャラが面白いのはアンダーなんだよね。しかも乃木中は関東・関西・愛知を中心とする東海地方だけでしか視聴できないしNOGIBINGOにいたっては関東ローカル。それに対してのぎ天は全国ネットですからね。選抜といってもMVに中心として映るのはやはり白石・橋本・西野・生田・生駒らなんだし。アンダー=負け組っていうのはすでに終わってると思います。楽曲でも先鋭的な実験的な曲を与えられて歌唱力に磨きがかかってるのはやはりアンダーだしね。川後・中元・樋口・和田はたった一回しか選抜になってないけど本当にその期間で見違えるように成長しました。ひなちまの大人びたセクシーさ、飛鳥と同じ年でお互い刺激されあってるだろう和田まあやの才能やキレのよさ、そして天才川後・中元。2月22日付けで正規メンバーになった6人だけの乃木ルームで目に付いた渡辺みり愛の仕切り能力とい伊藤純奈のリアクション芸人ふり、鈴木綾音の毒舌ぶり、ここぞという時に印象深い話をする山崎怜奈と
寺田蘭世と宇宙人な佐々木琴子。あの回で本当に二期生のさまざまなキャラが明らかになった。のぎ天でも何回も見直す回がいくつもある。いちおう大儀的には選抜に選ばれないで悔しいって顔しないといけないんだろうけどもう選抜組のライバルと見ていいんじゃないかな。
ひめたんの決意について語るのに外せないのが伊藤万理華の存在。
万理華がいなかったらもしかしたらひめたんの決意は見れなかったかもしれない。
できるもんなら飛鳥や井上と4人で選抜に入る姿を見たいものです。
初めてコメントさせていただきます。
Okabe様の乃木坂愛溢れる記事は、
毎回じっくりと読ませてもらっています。
私が思っているけど言葉にできない感情を、
見事に深化させて表現している文章にいつも感動しております。
これからもご活躍をお祈りしています。
Okabe様
今回厚かましくもリクエストをさせていただいた一乃木坂ファンです。
まさかこんなに早く実現していただけるとは思ってもおらずビックリ
とそして感激しています。本当に有り難うございます!
そしていつもの愛情溢れる素敵な文章にしていただいた事にも重ねて
感謝します。
去年末頃から彼女のブログ内容がある決意にたどり着いて、それまで
の時にネガティブになりがちなコメントから前を向こうとする力に変
えたものになって来ました。
今考えると多分ですが、彼女の中で大学進学ではなく乃木坂一本で行
くと決心したことと無関係ではないと思っています。
このブログカラーに変化が表れてからは、まるでその決意に周囲が反
応してくれたかのようにアンダーセンターであったり、ラジオのMCで
あったり彼女に陽が射し始めた様に思うのです。
やはり彼女の下積みを見ている人は見ているんだと感じてうれしくも
思い真面目にアンダーに取り組むことで掴めるチャンスがあることも
あると証明して欲しかったのです。
彼女へのブログのレスが安定して4桁になることも決して無関係では
ないと思いますが、今回この様な文章を書いていただけたことでこれ
からのひめたん躍進への素敵なはなむけにできたと確信します。
本当にただの一ファンからのリクエストに真摯な文章で応えていただ
いた事感謝に堪えません。
本当にお忙しい中、有り難うございました。
これからも引き続きのご活躍をお祈りしております。
Okabeさん、素敵な提案ありがとうございます。
これから全ツも始まりますね!自分が参加できるイベントで
ひめたんのセンター曲にはピンクのスティックライトを振る
ことに決めます。