インディーズ映画界の登竜門とされる田辺・弁慶映画祭において、過去最多の128本が出展された2013年の第7回グランプリと市民賞をW授賞し、その強烈なタイトルから今もなお注目を集め続けているコメディ映画「あの娘、早くババアになればいいのに」が、6月7日(土)から東京・テアトル新宿にて2週間限定でレイトショー公開されることが決定した。
本作品は、古書店を営む生粋のアイドルオタクの男・平田が、17年前に知人から預けられた子ども・アンナを理想のアイドルとするべく愛情を持って育て、アンナもまたそんな平田の想いに応えようとアイドルを目指すという、親子の交流と日常を描いた作品。アイドルを目指し穏やかな日々を過ごす二人の前に現れた、書店の求人を見て訪ねてきた女・小西と、アンナに惹かれる男子高校生・清水によって、これまで築き上げてきた二人の関係はうねりを見せ始め、究極の親子愛とは何か?究極のアイドル愛とは何か?という問いの答えを探す二人の姿をユーモアを交えて映し出している。
作品を監督したのは、数々の映画やトクマルシューゴ、埋火のMVを監督し、乃木坂46桜井玲香の個人PV、SKE48(当時)小林絵未梨のMV、映画「アイドル・イズ・デッド -ノンちゃんのプロパガンダ大戦争-」に登場する劇中アイドルの楽曲の作詞を手がけるなど、アイドルの作品にも多く携わる頃安祐良さん。本作は自らもアイドルオタクであることを公言する頃安さんの、珠玉の一作となっている。脚本は頃安さんと寺嶋夏生さんの共作。
今回、同作品を劇場公開するにあたって、各界から以下のコメントが寄せられている。その言葉の端々からも、この作品の持つ可能性に期待が感じられることだろう。
アイドルとオタの「聖なる」関係を、こんな風に描く事が出来るのか!と驚いた。
アイドル志望の子、そしてアイドルファンだったら、
一度は立ち止まってみて観るべき。自分が映ってるから。
高橋栄樹(映画監督『DOCUMENTARY of AKB48 Show must go on 少女たちは傷つきながら、夢を見る』)
リングに上がる前のトレーニング、シャドーボクシング!
この映画はそんな選手とトレーナーの青春物語。
選手はトレーナーに育てられ、トレーナーもまた選手に育てられる。
あ、でもたまにトレーナーが選手にマッサージ受けてたな…。
そして!日々サンドバッグに不満や怒りを打ち込み、
いつか打ち込んだ分、お客さんに笑顔で返してくれてるのね(泣)。
アイドルありがとう!!!
前野朋哉(映画監督・俳優/『桐島、部活辞めるってよ』)
頃安くんがアイドル好きだとは聞いてたけど、まさか映画界、いや映画史におけるあの巨匠 までも利用し、アイドルを選んでしまうなんて…、大丈夫か頃安くん?
是非ともフランス語字幕をつけてあの巨匠にこの映画を観せに行くドキュメンタリーを撮っ てください!
山下敦弘(映画監督『もらとりあむタマ子』 乃木坂46『君の名は希望』MV)
アイドルって何だろう。アイドルを目指すって何だろう。
近い将来、日本中にこんな親子があふれていても不思議じゃないと思った。怖いし、笑える アイドル映画。
今泉力哉(映画監督『サッドティー』『午前3時の無法地帯』)
笑いました!
過去作「シュナイダー」からの振り幅に衝撃をうけました。
ある意味 監督自身がアイドルという存在に救われたのではないでしょうか。
カラテカ・矢部太郎(お笑い芸人)
この映画は「アイドル」というものが孕む希望も絶望も映し出してる―。
中森明夫(アイドル評論家)
また、公開を記念して5月10日(土)13時より新宿ロフトプラスワンにて、キックオフイベントも開催。アイドルに造詣が深いゲストを招いて、アイドルとオタクについて語り合うトークセッション「僕だけのvalue(仮)」、本作品の主人公・アンナが歌う主題歌が収録されたCD(劇場限定販売)に収録する、カップリング曲の歌詞を参加者で考える企画「アンナの新曲をみんなで作ろう!」を行う。同曲を作曲するのは、女性アイドルグループ「BiS」の『nerve』や『hitoribochi』などを手がけたmiifuuさんが。イベントMCは劇中で小西を演じている女優の結さんが務める。
前売り特別鑑賞券は2種類(各1,300円)を販売中。舞台挨拶やキックオフイベント等の詳細は決定次第、公式サイトおよびツイッターにて発表されるので定期的にチェックしておこう。
まずはYouTubeで公開中の予告編にて、作品の一端を覗いてもらいたい。
https://www.youtube.com/watch?v=tESUxyf-YfU
※1:13~1:17にかけてフラッシュしますのでご注意ください
タイトル・「あの娘(こ)、早くババアになればいいのに」
監督:頃安祐良
脚本:頃安祐良、寺嶋夏生
出演:中村朝佳(『苦役列車』)、尾本貴史(『亀虫』)、結、切田亮介、尾崎愛、高橋卓郎、藤田健彦、信國輝彦、ジョージ・エスチャート
日時:2014年6月7日(土)~(レイトショー、2週間限定)
会場:テアトル新宿(テアトル新宿公式サイト)
料金:前売り券1,300円(通常料金は映画館のサイトを参照)
日時:2014年5月10日(土)13時~
会場:新宿ロフトプラスワン(LOFT/PLUS ONE)
料金:未定(1,500円程度を予定)
ゲスト:未定
詳細は公式サイト、および公式ツイッターにて随時発表。
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