乃木坂散歩道・第99回「『走れ!Bicycle』Wiki」

 2月22日の横浜アリーナでのライブは乃木坂46が発表してきた曲をすべて披露する特別なライブです。すべての曲に想い入れを持って参加出来たら、きっと素敵なライブになりますよね。でも、自分では気が付けない曲の魅力があります。皆さんの想い入れを聞くことで、少しでもその曲の魅力に気が付けたらなと思っています。

 多くのファンが乃木坂の楽曲に沢山の想い入れを持ってライブに参加し、そして、乃木坂メンバーが素晴らしいパフォーマンスをしてくれたなら、きっと2月22日は素敵な時間になると思います。そんな想いでこの記事を書かせてもらっています。

 過去の記事も参考にして下さい。
 乃木坂散歩道・第96回「『ぐるぐるカーテン』Wiki」
 乃木坂散歩道・第97回「『おいでシャンプー』Wiki」 

「走れ!Bicycle」

https://www.youtube.com/watch?v=NsqTL7VJO8A

 色々な想い入れのある曲です。あり過ぎて書ききれないので、一つだけ取り上げます。

 これまでに楽曲の解釈をしてみようという記事をいくつか書かせていただきました。「走れ!Bicycle」はその一つです(乃木坂散歩道 第8回「走れ!Bicycleの二面性」)。
 夏のはじける様な明るいイメージの曲です。何度も聴いた大好きな曲です。そんな明るい曲に突然飛び込んでくる陰性のニュアンス。

 「言葉に出来ない 心のひとりごと 誰もが見過ごして 大事なその人失うんだ」

 何度も何度も聴いているうちに、どうしても気になってしまうフレーズ。明るい陽性のイメージの曲に入り込む陰性のフレーズの違和感。このフレーズの「走れ!Bicycle」における存在意義って何だろう? 

 好きだからこそ、こだわって曲を聴いたり、こだわってPVを見たりするようになりました。こだわるというのは色々な角度から物事を眺めるということです。そういう経験って、日常だったり、他の趣味だったり、仕事にも役立つ事なんですよね。
 こだわり続けていると、ちょっと違う世界が見えてくるときがあります。「走れ!Bicycle」に限った話ではありませんが、乃木坂から教えられること、学ぶこと、影響を受けることって多いですよね。僕にとってのその始まりが「走れ!Bicycle」でした。

 皆さんは「走れ!Bicycle」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

「人はなぜ走るのか?」

https://www.youtube.com/watch?v=Tkj72XLabrQ

 この曲は特に好きな個所があります。MVの2分30秒からの「果てしない地平線へ いつか辿り着く 荒い息の涯」の部分です。伊藤万理華さんの声だと思うのですが、良い声だと思いませんか? 単純にそれだけでお気に入りです。
 あと、円陣の時の「努力、感謝、笑顔~」が聴けるのもこのMVです。メンバーの邪気のない笑顔がとても眩しい。

 皆さんは「人はなぜ走るのか?」にどんな想い入れがありますか?

「せっかちなかたつむり」


運営スタッフブログ「乃木坂46 Zepp Live in Tokyo」レポートより引用。

 誰が作ってるんでしょうか? ライブの曲中のファンからの掛け声。賛否両論あるとは思います。ただ、僕は「せっかちなかたつむり」をライブで聴いたとき、「こういうのもいいなー」って思いました。橋本奈々未さんのソロ部分での「なーなみん なーなみん」が好きです。

 アイドルに疎かった僕でも参加できる簡単なところが良いです。ファンが声を出しやすい曲だからだからでしょうか、ライブで盛り上がる曲の一つです。

 皆さんは「せっかちなかたつむり」にどんな想い入れがありますか?

「音が出ないギター」

https://www.youtube.com/watch?v=ptyL8f7Ue9I

 この曲のMVは西野七瀬さんと若月佑美さんがクローズアップされています。ただ、僕自身はこの当時二人にはあまり注目していなかったと思います。西野さんはよく泣く人、若月さんは初選抜の人くらいの認識です。
 その認識が大きく変わったのは、若月さんの二科展入選や二人が10役を達成した「16人のプリンシパル deux」後からです。二人とも実力=魅せる力を持ってるなーと思いました。今ある人気と実力をこのMVの時点で見抜いて抜擢したのなら、その慧眼に感心するばかりです。

 2013年11月に「ロックの学園」というイベントが東京工芸大学で行われたのですが、その時のセットリストにこの曲が無かったのが、僕は残念でなりませんでした。

 「少年時代 憧れたロックは おれのプライド」

 皆さんは「音が出ないギター」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

「涙がまだ悲しみだった頃」

https://www.youtube.com/watch?v=w1DZPO8KQ8Q

 無難な記事を書こうかと思っていましたが、やめます。僕はこの曲はどうしても好きになれません。嫌いと言う程ではありませんが、逆の想い入れです。

 どうにも気になる歌詞があります。「過呼吸」です。僕は乃木坂の楽曲には、どうしても非現実を求めてしまいます。非現実な世界、もう二度と過ごすことのない『青春』と呼ばれる世界、言いすぎかもしれないけど『綺麗事』の世界、そんな楽曲の方が僕は好きです。
 でも、「過呼吸」は生々しくて、現実に引き戻されてしまうんです。現実世界を想起させる曲には、どうも入って行き辛い。たった一つの言葉なのに、難しいものですね。

 皆さんは「涙がまだ悲しみだった頃」は好きですか? もし好きなら、この曲の良さを、是非、僕に教えてください。

「海流の島よ」


運営スタッフブログ「乃木坂46 Zepp Live in Tokyo」レポートより引用。

 僕が知る限り、この曲が注目されたのは大きく3回あります。一つ目は、この曲がライブ初披露された2013年2月22日のバースデーライブです。「あすか、川後さん、みくも、ひめたん、まあや、せいたんと日奈の7人で歌っている曲です♪」(「日だまりのお部屋*184 ひなちま」より引用)。

 二度目の注目は昨年5月の「16人のプリンシパル deux」で今和洋子役になったメンバーが歌う劇中歌として使われたことです。この曲にとって、これは大きな岐路であったんじゃないかと思います。
 仕方のない事だと思うのですが、乃木坂の楽曲の中で、最もマイナーな曲だったと思います。テレビではもちろん、ライブでの披露の機会も少なかったわけですから。
 でも、プリンシパルでは「海流の島」のソロは最も華のあるシーンでした。正直、自分の推しメンがこのシーンを演じてほしいと心の底から願いました。

 3回目は代々木ライブ昼公演です。星野みなみさんが卒業した安藤美雲さんの代わりを務めました。仲の良かった二人です。こういうキャスティングって、心に響きます。

 「海流の島よ 長い時が過ぎ 僕の愛は届いたか?」

 皆さんは「海流の島」にどんな想い入れがありますか?

番外編「デザイア・ネネコロリータ」伊藤寧々さん個人PV


ねねころぐ(´・_・`)*235」より引用

 個人PVで歌えるというのはとても幸運な事です。映像を撮るだけでなく、歌を作ってもらわないといけないわけですから。

 このPVで使われている曲「デザイア・ネネコロリータ」は作詞・作曲、伊藤寧々さんとのことです。とはいっても、このPVのスタッフの名前を見ると、見慣れた名前が出てきました。福島節さん、乃木坂46の個人PVのカギを握る人物、伊藤万理華さんの“あの”個人PVに関わった人物です。作り手に注目して個人PVを追い掛けていくのも、面白い試みかもしれません。

 皆さんは「デザイア・ネネコロリータ」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENTS

  1. 『涙がまだ悲しみだった頃』について、ですが、
    好きな理由というより、自分の中で思ったことを一つ。
    この曲は表題曲である『走れ!bicycle』と対になっている曲だと思います。
    (『走れ!bicycle』←→『涙がまだ悲しみだった頃』の形で表記)
    ①選抜曲←→アンダー曲
    ②男性目線←→女性目線
    ③両想い←→失恋
    ④未来←→過去
    特に④ですが、『走れ!bicycle』は、
    「走れ」「急げ」「追いつきたい」「風になれ」「振り返らせてみたい」
    といった現在進行形(未来形?)の歌詞なのに対し、『涙がまだ悲しみだった頃』は、
    「悲しみだったころ」「苦しかった」「走るしかなかった」
    といった「~た」「~だった」の様な過去形の歌詞が多く出てきます。
    なので、『未来・現在と過去の対比』みたいなことも、このシングルのテーマなのかな~と。
    この曲を聴いて自分が感じたのはこんなところです。

    P.S.
    「過呼吸」については自分も、「ん?」と思いましたが、『リアリティ』というよりも『あるか!そんなこと!』みたいな思いの方が強かったです。(笑)

  2. 乃木どこは第一回目から見ていましたが、集団なのに可愛い子ばかりで目線に困らない稀有な番組を、ただまったりと楽しんでいました。3rdまでは。
    「言葉に出来ない 心のひとりごと 誰もが見過ごして 大事なその人失うんだ」
    まったくその通りなことが何度あったでしょうか。この歌詞の後の、一瞬の無音。まさかおっさんになってからアイドルの歌で電撃が走るとは。
    初めて乃木坂のCDを購入し、はんぱなくパワープレイ。
    そして、涙頃。
    ずっと年下の子に一図に思われて、告白されて、キスを迫られて、軽くあしらった。そんなさなかの3rd発売。 え、なんで知ってんの?wwwってかんじ。
    4th以降のサプライズや下品番組の影響でなんとなくまた距離をおくようになったので、自分にとって3rdは最も乃木坂に盛り上がっていた懐かしい時期です。

  3. 「涙がまだ悲しみだった頃」、好きなので、どこが好きなのかを書かせていただきます。
    他の方々とは逆に、音楽的な観点からなんですが…、サビの3小節目が、#系に部分転調していて、そのコードに、さらに#系のテンションノートが載っているのが斬新なんです。(すみません、こんな書き方になってしまって。でも、こうでないと具体的に説明できなくて。この機会に書いてみたくて)
    この効果で、せつなさが伝わってくると解釈しているんです。
    …それに、たしか雑誌か何かのアンケートで、なーちゃんが、お気に入りとしてこの曲を回答しているのを見たような気が…(自分は歌ってないのに。あ、勘違いだったらすみません)。だとしたら、(結成当時からの、なーちゃん推しとしては)なおさら…。

    いずれにせよ、アンダー曲によい曲が多いのが、乃木坂の魅力のひとつであると、音楽に関わっている人間でもある、いちファンとしては、いつも思っているのです。「人はなぜ走るのか?」も初めよりどんどん?好きになって、お気に入りです。「せっかちなかたつむり」はソロが聴けるし。

    (番外編の「ネネコロリータ」、これもいいですよね。…結局よいところだらけ、という感想ですね、すみません)

  4. 私は逆に「なみころ」の「過呼吸」の部分が好きですね。
    過呼吸を起こすほど一途に思いつめていた幼い恋が、昇華して大人の女性へと成長してゆく心象風景の描写が好きです。

    あとは、「ぶつぶつ言いながら 帰り道の商店街 全力で走るしかなかった」の部分も、あぁ青春だなぁという感じで(もう無くしてしまったものへの郷愁か…(笑))、好きな歌詞です。

  5. 涙がまだ悲しみだって頃ですが、音楽的なことは言えませんが、イントロの切ない感じが好きです。
    MVの私的見所は、サビの振り付けが後半になるに連れてテンションが上がって行くところです。
    段々腕が上がっていくのがわかります。
    過呼吸についてですが、私もあまり好きではありません。理由は管理人さんと違います。
    私の理由は過呼吸がAKBを連想してしまうからです。(AKBは嫌いではありませんが・・)
    乃木坂ファンはAKBとの差別化をしたい人が多いと思いますが、このワードによって
    やはり同じグループのひとつと考えられているのかなと思ってしまいます。
    考えすぎですね。。

    • 上記のものですが、振り付けについてはMVでは確認できませんでした。
      ライブ等での記憶でした。すみません

FacebookでシェアTwitterでシェア