2年連続のアイドルコラボメドレーが注目を集めた先月の「2016 FNS歌謡祭 第2夜」(フジテレビ系・12月14日放送)。番組ではピコ太郎とアイドル100人による『PPAP(ペンパイナッポーアッポーペン) FNS ピコっとクリスマスver.』が披露され、そこで乃木坂46の「からあげ姉妹」がフィーチャーされるシーンも見られたが、この背景には意外な起用理由があったという。
番組史上最大規模として、乃木坂46のほか、AKB48グループ、ももいろクローバーZ、℃−ute、欅坂46、私立恵比寿中学、モーニング娘。’16(当時)が参加した同コラボ。そこからさらに選抜された10人がピコ太郎に扮した姿で登場、また、各グループ2人が『PPAP』のコラボTシャツを着てパフォーマンスを行い、ステージを盛り上げた。
乃木坂46は生田絵梨花と松村沙友理が、リンゴのカチューシャと、歌詞の一節とリンゴのイラストがプリントされたTシャツを着用。ピコ太郎役の白石麻衣が、歌に合わせて“さゆりんご”こと松村の頬を右手で掴み、正に「I have an apple.」な様子をカメラに向けてアピールする姿がファンの間で話題に。
この組み合わせに関して、リンゴ繋がりで松村、その対になるメンバーとして、松村と「からあげ姉妹」というユニットを組む生田を起用したのでは、という見方が強かったが、番組ディレクターの島田和正さんが今月4日、「僕しか知らない真実」として、自身のツイッターでさらなる理由を明かした。というのも、今回のコラボ用Tシャツをデザインした人物が、他ならぬ“からあげTシャツ”の生みの親、アートディレクターの柴谷麻以さんだったのだ。
柴谷さんは以前、乃木坂46の映像作品に複数携わった中で、生田と松村によるシングル特典映像「からあげ姉妹」シリーズを、CMディレクターの月田茂さん、映像ディレクターの山本篤彦さんと共同監督。さらに、同作をきっかけとして誕生した2人のユニット曲『無表情』のミュージックビデオも担当した。その撮影時にスタッフ全員が着用し、後に生田らメンバー4人にもプレゼントされたのが“からあげTシャツ”で、今回の「FNS歌謡祭」ではその絡みもあって、島田さんから「からあげ姉妹」の起用を提案するに至ったという。
その他にも、アイドル大集結コラボメドレーの『ヘビーローテーション』では、同じ苗字の生田絵梨花(乃木坂46)と生田衣梨奈(モーニング娘。’16)、同じ誕生日の若月佑美(乃木坂46)と安本彩花(私立恵比寿中学)、イメージカラーがピンクの佐々木彩夏(ももいろクローバーZ)と牧野真莉愛(モーニング娘。’16)、ドラム奏者の有安杏果(ももいろクローバーZ)と齋藤飛鳥(乃木坂46)といった、共通点を持つ者同士でペアを組むなど、気づくとより楽しめるであろう仕掛けを披露した。
毎年の放送でアーティスト同士の名コラボが話題になる「FNS歌謡祭」。さまざまな試みが見られるアイドルコラボも単なるオールスター企画では終わらないのは、こうした隠れたこだわりが随所に詰まっているからなのかもしれない。
https://twitter.com/naberyou_/status/809391706688786432
https://twitter.com/mani483/status/816588115426951168
※“からあげTシャツ”は、柴谷さんがペアPVを担当した秋元真夏、西野七瀬も所有。
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