2014年は乃木坂46にとって、またそれぞれのメンバーにとって飛躍の年であった。シングルの売上は増し、ライブ会場の規模も拡大の一途だ。歌番組への出演の機会も増え、個人としてもテレビやラジオ、舞台、雑誌などで活動の幅を広げ、アンダーライブも多くのメンバーが活躍する機会となった。2015年が始まって2ヶ月、この流れはさらに大きくなり、ファンのもとに嬉しい知らせが多く届く。
だが、全てのメンバーがそうだった訳ではない。結成以来、中心メンバーとしてグループを牽引している橋本奈々未にとって、2014年は我慢の年という印象が強く残った。怪我や病気によって、活動を大きく制限され、もどかしさと不安を抱えながら自身と向き合わなければならなかった。
しかし、だからといって、橋本が2014年の乃木坂46の発展に寄与していないということはありえない。
2014年、橋本奈々未は乃木坂46にいなければならなかった。ライブやイベントに出演できなかったとしても、ただ名前を連ねているだけだったとしても、乃木坂46の知性として、そして精神的支柱として、そこにいなければならなかった。
身体そのものの辛さ、そして周りの人間が輝いている姿をただ眺めるしかない辛さに屈することなく、ひとまず折り合いを付け、どうにかステージに再びたどり着いた。どうにもならない事情があった中で、それは橋本奈々未の2014年における最低限でありながら、最大の功績といってもいいだろう。
真夏の全国ツアー2014の千秋楽、神宮球場の舞台には間に合わなかった。終演間際の挨拶にとどまり、自身はパフォーマンスに参加していないながらも、橋本にとってこの日のライブは大きな軌跡となり、またこれからの支えとなるに違いない。
2015年、そしてこれからも続いていく未来の中で、橋本奈々未は間違いなく大きく躍進するだろう。根拠はないといえばない。しかし、あるとするならば、それは3年間の活動の歴史そのものにある。2014年こそ停滞のイメージが強いが、振り返ってみれば、ガールズアワードへのモデル出演や、fumikaの8thシングル『Endless Road』MVへの出演、秋元真夏、生田絵梨花とともに主演した映画『超能力研究部の3人』の公開、大好きなNBAに仕事で関わる機会もあった。休養という大きな出来事の陰に隠れてしまいがちだが、着実に前進を続けている。
2014年は橋本奈々未にとって試練の年であった。それと同時に、近い将来、この年を振り返った時、大きな跳躍の前には必ず膝を曲げ勢いをつけるかのような、意味ある年でもあったと位置づけるだろう。そうしてしまうだけの実力と自覚を兼ね揃えているのだから。
ななみんにとっての2014年は病気か映画かという印象でしたが色々あったんですね。
このコラムで思い出しました。
ありがとうございます。
助六さんのコラムはメンバーをよく見ていて乃木坂愛に溢れていますね。
これからも楽しみにしています。
ななみんコラムありがとうございます!
2014年をバネに2015年大躍進してくれることを期待しています。ブレずに活動することを心がけている彼女なら
間違いなく大きく前進してくれると思います(^ ^)
神がかった美しさを取り戻してほしい