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「NOGIBINGO!2」が佳境を迎えつつある今、「NOGIBINGO!」を振り返る

nogibingo-site
「NOGIBINGO!」番組サイトより

*本記事は日本テレビで放送されていた番組「NOGIBINGO!」のネタバレを含みますので番組及びDVDを未視聴の方はご注意下さい。

 現在放送中の「NOGIBINGO!2」(日本テレビ、金曜深夜25:58~26:28)が佳境を迎えつつある今、前作である「NOGIBINGO!」について振り返ってみたいと思う。

「AKBINGO!」と「NOGIBINGO!」の違い

 同番組は「乃木坂46がAKB48とまったく同じを経験すれば、AKB48のように国民的アイドルグループになれるかどうか?を検証する、実験バラエティ番組」というコンセプトのもと、「乃木坂46×HKT48 冠番組バトル!」内の番組として毎週火曜日深夜にHKT48の冠番組「HKT48トンコツ魔法少女学院」と番組の内容、放送時間を競い合うという形で放送された。

 初回の「乃木坂46も体を張れば国民的アイドルになれるのか?総勢31名顔面クリーム31連発『顔面クリーム地獄』」に始まり、番組のコンセプト通り「AKBINGO!」(日本テレビ、毎週火曜日24:59放送)のおおよその内容を踏襲する形で進んでいったが、蓋を開けて見れば、番組の雰囲気や笑いの取り方は「AKBINGO!」とは異なるものだった。

 例を挙げると、放送第2回「乃木坂46アイドルポカポカドボン最弱王決定戦」の桜井玲香vs星野みなみ戦、対戦中にズレてしまった桜井のヘルメットを星野が直してあげるシーン。「AKBINGO!」を含め、普通のバラエティ番組であれば、敵のピンチはチャンスとばかりに猛攻を仕掛けるところだろう。結果として対戦に敗れた星野だが、このシーンは乃木坂46というグループを体現したような名場面だったと言える。
 また放送第5回「ムチャぶりドッジボール」のオープニングドッキリにて、かごの下から突如ブリーフ一丁で登場したイジリー岡田にボールを投げつける者が一人も居なかったシーンなどは、その最たる例だろう(苦情を避けるための演出であった可能性は否定できない)。「AKBINGO!」であれば、メンバーの誰かしらが笑いを狙ってボールを投げつけていてもおかしくはないと思う。

コンセプトの変化

 こうした放送を経て、「乃木坂46のカラーはどんなフォーマットでも崩れることはないのでは」とファンも少しずつ考え始めた頃に、最大の問題作であろう放送第8回「うごいちゃや~よ岡田さんが転んだ~」の企画が放送される。当時で放送開始から5年になろうかという本家の「AKBINGO!」でも滅多に見かけない程の過酷な企画に、ファンの間では最も批判の声が大きかったことと記憶している。

 その後の放送第9回「特技で掴め!ファン獲得大作10」は「AKBINGO!」の企画「ザ・AKBEST10」を踏襲するも、「NOGIBINGO!」の一つのテーマであったような「体を張ること」を見どころとして取り入れたために中途半端な形で終わってしまい、当初の「乃木坂46がAKB48とまったく同じ経験すれば~」というコンセプトはうやむやになってしまった印象がある。

 今年1月にスタートした「NOGIBINGO!2」ではその点が改善され、前作と比べると「体を張ること」や「AKBINGO!」を踏襲したような企画はほとんどなく、「メンバー個々の魅力を引き出す」ことを目的としたようなオリジナル性の高い企画が放送されている(ただし、「あなたのムフフ叶えます 妄想リクエスト!!」シリーズは「AKBINGO!」のミニコーナー「フレーズミュージアム」を改良したものと見ることもできる)。それだけに、前作で不完全燃焼のまま終わってしまった「AKBINGO!」の名企画を乃木坂46とイジリー岡田のコンビがどのように料理するのか、という試みを最後まで見届けたかった気持ちも強い。

 ファッションに精通するゲストがメンバーの私服を審査して、モテ、おブスなど四段階で評価する「AKB48私服コレクション」を踏襲したら、「オシャレ」で評判のメンバーにどのような判定がくだされるのか。桜井玲香も参考にするほどだという秋元真夏のコーディネートに、生駒里奈、井上小百合、川後陽菜らはどのようなツッコミを入れるのだろう。男装企画だったら、橋本奈々未や若月佑美は鉄板かもしれない。髪を短く切って「確変した」との声もある和田まあやにも注目だ。もしかしたら意外な「イケメンキャラ」を見せるメンバーが現れてもおかしくはなかった。これらはほんの一例だが、「惜しい」という思いが残る。

「NOGIBINGO!」最大の収穫とは

 しかし、わずかではあるが、選抜以外のメンバーにもスポットライトが当てられたという点は見逃せない。「ムチャぶりドッジボール」では、流れ弾的に振られた罰ゲームを川村真洋と能條愛未が果敢に笑いに変え、放送第7回「熱唱!もっともっとカラオケチャレンジ」では、選抜に選ばれないがためにあまりクローズアップされることのなかった、川村真洋と中元日芽香の長年培ってきた高い歌唱力が披露された。ごく初期の乃木坂46を知らなかったファン達にとって、また、選抜常連メンバー以外を知らなかったファン達にとって、新たな発見もあったはずだ。

 全体を振り返ると、バラエティ番組に慣れているメンバーは中心となって番組を引っ張っていたし、罰ゲームやドッキリ用のアイテムであるはずの生クリーム砲を喜んだ白石麻衣のように意外な一面を見せたメンバーもいた。もっと活躍の機会を与えるべきだと多くのファンに思わせる程にアンダーメンバー達はたくましく、選抜メンバーに引けを取らない程にチャンスを掴み取る力が強いということが改めてわかった。初回から最終回まで賛否が飛び交ったが、メンバーがこの3ヶ月で経験したことは決して無駄ではなく、「NOGIBINGO!2」はもちろん、その他の現在の活動にも繋がっているように感じる。

 ここまで長々と書いてしまったが、乃木坂46が大きなうねりの中にいる今、この番組を振り返ることで得られる最大の収穫は「乃木坂46のカラーと個々のメンバーが築き上げてきた経験は決して脆弱なものではない」と気づけたところにあるのではないか。残り数回となってしまった「NOGIBINGO!2」も最後まで見守りたい。

関連

NOGIBINGO!2番組ホームページ
AKBINGO!番組ホームページ

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筆者プロフィール

助六
音楽が大好きでバンドを組んだりしています。乃木坂は楽曲も大好きです。今のところ「他の星から」が一番です。ファン歴はそこまで長くないですが、皆さんと一緒に楽しめる記事を書けたらと思っています。

COMMENT

  • Comments ( 3 )
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  1. 男装企画は見てみたかった企画ですね^^
    誰が似合うか、新しい魅力を発揮するかはもちろん、それを見てキャーキャー言うメンバーを見るのも楽しみの一つ

  2. 第8回のくだりを読んでちょっと笑ってしまった。たしかにアレはヒドかった…。
    でも、もっともイジリーらしさが出ている回であったとも思う。
    最近はイジリーらしさを感じられる部分がかなり薄く、それが逆に変に心配で
    イジリーにもうちょっとイジリーらしい仕事をさせてあげてもいいんじゃないかと思ったり。
    批判を受けない程度に荒らすってのはなかなか難しいかな。

  3. 第8回は良くも悪くもぬるま湯に浸かったメンバーにはいい刺激になったかもね。
    彼女達もいずれ乃木坂卒業してピンになる。その時、恐ろしいほど乃木坂が恵まれてたのに気づくだろう。
    自分で営業して回っても全く仕事がないことに耐えられず、甘い言葉と破格の給料にのせられ、脱ぐ仕事に手をだすことだけは避けてほしいね。

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