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乃木坂散歩道 第169回「バレッタ Wiki2015」

 乃木坂46がCDデビュー3周年を迎える日に行われる『乃木坂46 3rd YEAR BITHDAY LIVE』が、いよいよ来週に迫ってきました。このWikiシリーズでは『全楽曲披露のバースデーライブ』を前に、今一度各作品の楽曲を振り返り、想いを書き出しています。せっかくの全曲披露ですから、一曲でも多くの楽曲に想い入れをもって臨むことで得られる楽しみもあると思います。

 今回はデビュー2年目最後のシングルとなった7thシングル「バレッタ」の6曲を振り返っていきます。昨年の記事は乃木坂散歩道・第103回「『バレッタ』Wiki」を参照ください。

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「バレッタ」

https://www.youtube.com/watch?v=bteM6Z7dOCU

 このシングルから2期生が楽曲制作に加わりました。「乃木坂って、どこ?」(テレビ東京)でセンター堀未央奈さんの抜擢が発表された時に読まれた、乃木坂46運営委員会からの手紙を覚えていますか?

乃木坂46のメンバーの皆さんへ

今回の選抜発表、皆さん驚かれた事と思います。
色々な感情を抱いたままだと思いますが、
今はまだ何も無いセンターを担う2期生・堀未央奈を、
皆さんが力を合わせて育てて下さい。
あなたたちの行動が、未来の乃木坂46を作ります。

乃木坂46運営委員会

 この手紙は乃木坂メンバーに向けて書かれた手紙です。が、それをわざわざテレビで読んだという事から、運営委員会からファンへのメッセージ(あるいは言い訳)であったと解釈する向きもあります。

 ただ、先日放送された「乃木どこ」の『乃木坂46オモテ年表ウラ年表!』の回で話題となっていましたが、堀さんが7thシングルで『センター』に抜擢されることをメンバーが予想していました。しかも、川後陽菜さんら複数のメンバーが予想していたようですね。となると、メンバーは僕達ファンよりもあの出来事を冷静に受け止めていたのかもしれません。僕は当時予想だにしませんでしたから。

 その当時、堀さんは音楽ナタリーの生駒里奈さんとの対談記事で(参照「乃木坂46『バレッタ』特集」参照)、「本当に楽しいと、雑誌でもテレビでも観てる人に伝わるじゃないですか。だから最終的にはすごく楽しそうな子だなって言われたいです」と語っています。17歳の女の子にしては考え方がしっかりした子だなと感銘を受けたものです。

 時が経ち、今、堀さんが置かれている状況はどうか? 『2期生の象徴』、そんな印象を持っています。
 去年の、渋谷AiiAシアターでのアンダーライブ(1st season)を皆さんは覚えていますか? シングルメドレーの「バレッタ」は『2期生バレッタ』と呼ばれていました。メンバー間での話し合いの結果、堀さんのポジションであるセンターを敢えて不在にしたフォーメーションでパフォーマンスをしたり、これがステージデビューとなった相楽伊織さんがセンターで踊るサプライズもありました。7月25日の公演では堀未央奈さんがサプライズでセンターを務めました。こうした出来事から、「バレッタ」と言えば堀未央奈さん、堀未央奈さんと言えば「バレッタ」という印象に加えて、「バレッタ」といえば2期生。そんなイメージが出来上がりました。

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運営スタッフブログ「乃木坂46アンダーライブ@六本木ブルーシアター&アイア シアター トーキョー レポート」より。©乃木坂46LLC 

 過去に大抜擢されたメンバーとして、初参加となった「制服マネキン」で八福神に選ばれた秋元真夏さんがいます。今の秋元さんを見ていると、途中復帰したことなど微塵も感じさせません。乃木坂になくてはならない『色』を持ったメンバーになりました。堀さんも、秋元さんとタイプは違うとは思いますが、乃木坂に新たな『色』を加えてくれるメンバーになったと思います。
 選抜発表でのコメントもそうですが、堀さんは2期生の象徴として、後ろには引けない戦いをしている。僕の目にはそんな風に映っています。

 「ヘミングウェイを読みながら 僕はチラ見した」

昨年の記事に寄せられたコメントを要約して紹介させていただきます。

バレッタもPVの評判は賛否両論だったけど、いい曲ですよね。

制服のマネキンでまなったんが来たときは、後出しジャンケンみたいで不愉快でした。未央奈の時も同じような感情がありました。でも今は認めているし握手会も回らせてもらってます。正直バレッタの時の手紙はズルいと思いしたけどね。

センター騒動や武道館トリプルのせいで、世間ではすっかり悪者になってますが、いい曲だと思います。MVではどう扱われることかと案じた3列目が、スタジオライブではきれいで、せつなく、美しかった。最後の止めポーズで、まなったんがなかなかバランスのとれない所もいい思い出になりそうです。

初めは曲もフォーメーションも違和感だらけだったけど、ようやく馴染んできてよさがわかってきた。

伊藤万理華さんがPVとバレッタ特有のダンスで存在意義があった。

 皆さんは「バレッタ」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

「初恋の人を今でも」

https://www.youtube.com/watch?v=RCRJaeAbuuE

 星野みなみさんがセンターを務めたこの曲は、アンダーライブの本編ラストを締めくくる曲として定着しました。アンダーライブ1st seasonでは、中元日芽香さんの曲振りが秀逸でした。イントロでしっとりと話し始め、歌いだしにピッタリと合わせる技術は鳥肌ものでした。2nd seasonでは、10thシングルでアンダーメンバーのセンターを務めた井上小百合さんが曲振りを担当しました。彼女らしく心を込めた「大好きです」に、ぐっときたファンは多かったと思います。

 「あの日に感じた切なさ いつか忘れたと思ってたのに」
 「黄昏の眩しさに涙が出る 僕はあきらめない」
 このフレーズが流れると、アンダーライブがもうすぐ終わっちゃうって感じがして、今でもさみしくなります。

 皆さんは「初恋の人を今でも」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

「月の大きさ」

https://www.youtube.com/watch?v=9LKrDAPiy1Q

 「シャキイズム」を彷彿させるMVでした。このMVを見た最初の感想は、7thのMVは奇想天外系で攻めるんだなーって思いました。歌詞の世界観がMVではあまりイメージできませんが、そこが、「シャキイズム」とは大きく違うところですね。でも、僕はこういうMV好きです。乃木坂46には男装が似合うメンバーが多いことに驚きを禁じ得ません。MVでは特に57秒からのシーンがお気に入りです。
 
 たまにライブの時にMVの衣装でパフォーマンスすることがあります。例えば「狼に口笛を」とか。そんな感じで「月の大きさ」もMVの衣装でやったら面白いですよね。もう一つ言えば、「透明な色」スペシャル個別握手会で、『月の大きさの衣装スペシャル握手会』が開催されていたら、話題になっていたかも?(笑)

 「もっと僕が強くならなきゃ…」

 昨年の記事に寄せられたコメントを要約して紹介させていただきます。

 当初からアニメソングとして作られたものという匂いがします。共感しがたいシチュエーンションが限定された、もっと言えば非常に芝居がかった歌詞に「NARUTO」の世界観に思いっきり寄せたMV。その『アニメに寄せすぎたこと』がネックになったと個人的には感じています。
 「NARUTO疾風伝」の主題歌の系譜を見ると、アニメソングらしい楽曲というのは非常に少なく、「月の大きさ」はその系譜からかなり逸脱しているため、結果としてコアなNARUTOファンたちから拒否されてしまいました。今後もアニメの主題歌を担う機会は少なからずあると思うので、感覚を一新し、現代のアニメソングのシーンに沿った作曲や編曲を考慮すべきではないかと思いました。もしくはあえて寄せず、もっと乃木坂らしさを貫いてもいいのではないかと。

 皆さんは「月の大きさ」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

「そんなバカな…」

https://www.youtube.com/watch?v=QburF0JkORY

 「そんなバカな…」のMVは、最大の問題作であって、最高傑作だと思っています。
 世間では『特典付きCD商法』に対する批判も少なくない中で、このMVの目指す先は真逆の『握手を極める』、握手会のパロディー的な作品です。もしこれを握手会をしていないアイドルがやっていたら『揶揄』と捉えられるでしょう。でも、握手会をしているアイドルがやるからこそ、このMVは最高傑作にもなり得るのです。『特典商法からの脱却』に対する、痛烈なアンチテーゼなのです。

 そして、突き抜けたMVの影に隠れていますが、楽曲そのものはメンバーの綺麗なハモリや歌声が際立ちます。
 MVは『全員が主役の多面体MV』と表現したいと思います。アイドル部に惹き込まれていく堀未央奈さん、アイドル部を引っ張る生田絵梨花さん、『ポジピース』の一言で強烈な印象を残す高山一実さん、秋元真夏さんらマネージャー陣も伊藤万理華さんも、近所のアイドル好きの橋本奈々未さんも、全員に目移りしてしまいます。もしもこの曲が表題曲だったら、面白い化学反応がおこったんじゃないでしょうか。

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運営スタッフブログ「乃木坂46『アンダーライブ セカンド・シーズンFINAL!』レポート」より。センターを務めた鈴木絢音さん。©乃木坂46LLC

 有明コロシアムでのアンダーライブ2nd season Finalで、鈴木絢音さんが「そんなバカな…」のセンターを務めました。ファンへのプレゼントだったはずのサイン入りバランスボールが、会場を一周してステージに戻ってきた時には思わず叫んでしまいました。

 「そんなバカな!」

 昨年の記事に寄せられたコメントを要約して紹介させていただきます。

MVが最高!

 皆さんは「そんなバカな…」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。

「私のために 誰かのために」

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運営スタッフブログ「乃木坂46『Merry X’mas Show 2014』レポート」より。©乃木坂46LLC

 カップリング人気投票第2位!!!

 以前に乃木坂散歩道 第80回「『私のために 誰かのために』は『君の名は希望』に続くストーリー」という記事を書かせていただきました。その後、衛藤美彩さんが、

「私のために 誰かのために」は「君の名は希望」の第2弾的感じもする本当にいい曲。私のためにしてくれたから、今度は私が誰かのために…という、私たちからファンの方たちへのメッセージでもあるんです

「Top Yell」2014年3月号(竹書房)より

とコメントしています。同じように感じる方、いらっしゃいますか? つながる世界観を感じる二つの曲じゃないかと思います。作曲はどちらも杉山勝彦さん。いつか、この二曲を続けて歌ってもらいたい。

 「胸にしみる あの日の歌」

 僕にとって「胸にしみるあの日の歌」は2013年3月20日「東日本大震災チャリティーライブ」での「君の名は希望」です。

 皆さんにとっての「胸にしみる あの日の歌」は何ですか? 是非、聞かせてください。

「やさしさとは」

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運営スタッフブログ「乃木坂46『Merry X’mas Show 2014』レポート」より。©乃木坂46LLC

 この曲を聴いたとき、「やさしさとは何なんだろう?」と思い、名言・格言辞典なるものを何冊か引いてみたのですが、『人生とは?』、『幸福とは?』、『愛とは?』に対する言葉は豊富にあるものの、『やさしさとは?』に対する言葉は見つかりませんでした。
 その答えになるヒントが歌詞の中に記されています。「答えが見つからなくて ただ歩くしかなかった」。そう、『やさしさとは?』に対する一つの答えは、『永遠に答えが見つからない命題』と言えるのかもしれません。真剣に考えれば考えるほど、答えが見つからない問題、それが「やさしさとは」。

 「今さらどうすればいいか 誰か教えてくれよ」
 「正しい答えじゃなくて 今 信じられるものを」

 昨年寄せられたコメントを要約して紹介させていただきます。

そんバカも捨てがたいけど、やっぱり白眉は「やさしさとは」かなぁ。

 皆さんは「やさしさとは」にどんな想い入れがありますか? 是非、聞かせてください。


番外編『いたずらな片想い』衛藤美彩個人PV

https://www.youtube.com/watch?v=ApiGeLSU-BU
(本編は「バレッタ」Type-Cに収録)

 作詞:衛藤美彩 作曲:吉田ゐさお 歌:衛藤美彩 「いたずらな片想い」

 「『こっちの方が 似合いますね』って」の部分のバックに流れる音楽が、僕の心をつかみます。

 昨年末の『乃木坂46 大感謝祭2014』昼の部で初披露されたそうですね…。僕はチケットが取れなかった(泣)。またどこかで、どうか、どうか聴かせて欲しい。一度目があったなら、二度目があるかもしれない、そう希望を持って待とうと思います。乃木坂46の中でも歌の上手い衛藤さんですから、期待も一層高まります。

 「まりっか’17」など、個人PVシリーズの中にはいくつかの楽曲がありますが、いつの日か、個人PVの楽曲だけでライブが出来るくらいになったら、また特別なライブを開催してもらいたいです。

 「乃木坂46 真夏の個人PV楽曲ライブ20XX」

 秋元真夏さんのソロライブという意味じゃないですよ?

番外編『a gene』生田絵梨花個人PV

https://www.youtube.com/watch?v=8cg5LWbk9Po
(本編は「バレッタ」Type-Aに収録)

 「また、いつか」の言葉の重さ。

 『つひに行く 道とはかねて 聞きしかど 昨日今日とは 思はざりしを』

 昨年寄せられたコメントを要約して紹介させていただきます。

おお、ここで業平辞世の句とは渋い。
いくちゃんのPVは、個人PVの域を超えた、乃木坂としての最高傑作の一つになるであろうと思います。何年後に見ても、きっと感動できる。


 ここまで読んで下さった皆さん、ありがとうございます。去年の『バレッタ Wiki』の記事の最後にこんな事を書きました。

そして、来年の今頃、また、全曲披露のバースデーライブのためにWikiシリーズの記事を書けたら、僕は幸せです。

 『Wiki 2015』に寄せられたコメントを読んでいて、去年書いた記事を覚えてくれている人もいて、僕は本当に嬉しいです。そして何より、今こうして、『来年の今頃』記事を書くことが出来ている自分は幸せなんだと再確認できました。

 次の「気づいたら片想い Wiki2015」からは加筆ではない新章がスタートです。一から生み出す難しさに苦悩しながら、記事を書ける幸せも感じていたいと思います。

筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

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  1. 色々コメントしたいけど、提供される情報量が豊富すぎるので「そんなバカな…」に限って。   このMVはちょっと長いなあ~と思って見ていましたが、とても好きなものです。ほりちゃんが転校して来てクラブ活動に参加しなきゃならない時にどうしても帰宅部だったのが馴染めず躊躇して・・・そんな時に現れたアイドル部の面メン、生田キャプテン、橋本顧問秀逸ですね。そして西野に指導する、その結果が今の握手会でトップクラスに居るって現実。なかなか秀逸ですよね。MVの中で実際的に成果として表れているってのは何て素晴らしいんだろうって(関係しているかは不明ですが)。ほりちゃんはどの程度吸収したんだろうって思っちゃいますね。のぎ天生配信での握手会に対するメンバーの意識に関する質問が有りましたが、その時の返答が皆気合を入れて臨んでいるって微笑みながら答えているのを見ると爽やかさを感じます。握手会そのものには抵抗が有りますがでも皆しっかりアイドルとして対応しているのも、いこまちゃんの釣り対応策もきっちりしているのも好感が持てました。それぞれの意識で臨んでいる姿が確認できて握手会そのものを楽しめているのが判り良かったです。ぜひ、のぎ天、乃木どこなどの番組でもアイドル部活動を展開して欲しいものです。アイドルにはやはり広い見識を備え、かつ、清楚さを保ち笑顔と爽やかなエロを交え対応してもらえるとファンは幸せを感じると思います。そこには爽やかさをキーワードに幸せなひと時を貰えるってのが最高かもしれません。今後の課題としてはおねえさんのぎちゃんたちの爽やかさの維持ですかね。ぜひ、アイドル部を復活させて次の乃木坂の行く道を楽しませて欲しいものです。

  2. 生ちゃんの個人PVの感動とまりかの真に迫った演技が印象的でした。
    バレッタは曲もMVも選抜発表も不満。

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