Nogizaka Journal

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放送終了から一ヶ月、「NOGIBINGO!2」を振り返る。

日本テレビ「NOGIBINGO!2」番組サイト
「NOGIBINGO!2」番組サイト

 ファンからの賛否両論を巻き起こした「NOGIBINGO!」の続編として2014年1月から3月まで放送された「NOGIBINGO!2」(日本テレビ)。「NOGIBINGO!」が掲げていた「AKB48が『AKBINGO!』でやってきたことと全く同じことを乃木坂46がやったら、同じように国民的アイドルグループになることができるのか」というコンセプトとは打って変わって、「AKB48超え!」がコンセプトとなった。放送終了から1ヶ月経った今、改めて同番組を振り返ってみたい。

「NOGIBINGO!」シーズン1とシーズン2のコンセプトの違い

 上述したコンセプトの差が番組のテイストにどのような形で反映されたか。この問題に関しては中元日芽香が自身の公式ブログにて、もはや書く必要がない程に適切かつ簡潔に振り返っている。以下に引用したい。

夏に放送されたNOGIBINGO! は
AKBさんに追いつこうって番組。
いろんなことに体当たりで挑戦しました(*^^*)

そして今回NOGIBINGO!2では
AKBさんを追い越そうってことで
乃木坂らしさを大事にしていただいた気がします

今回はお芝居も楽しかったし
2期生もたくさん活躍したりして

より乃木坂ちゃんのことたくさんの方に
好きになっていただけたんじゃないかなーと
勝手に思っております。

出典2014年3月31日、中元日芽香ブログ「ひめたん(*>ω<*)そ の427」

 「どちらが面白いか」や「乃木坂らしさ」など、両番組には様々な意見があると思う。しかし、どちらにも善し悪しが、そして個人の好みがあるため、そこに関しては今回は言及することは避けたいと思う。

露呈した2期生の経験不足

 「NOGIBINGO!2」からは2期生も番組に参加するようになり、1期生vs2期生という構図の企画が3回放送された。先輩後輩の対立というバラエティのお約束の中には、さまざまな目論見が見え隠れし、乃木坂46運営や番組の制作サイドにとっても重要なテーマであったと思われる。

 ここで感じたのは「あまりにも2期生に手応えがなかった」という点だ。2期生の助っ人メンバー、「よしりん」こと高山善廣氏が我々の期待を大きく裏切って盛大に足を引っ張ったことを除いても(これはこれで面白いが)、1期生にほぼストレート負けを喫し、「勝負」としては盛り上がりに欠ける結果に終わるという、テレビ番組に慣れていない2期生の経験不足が露呈する形となってしまった。

 しかし、これは2期生に問題があるというわけではない。既に議論し尽くされていることだが、2期生が活躍する場が極めて少ないことが問題なのだ。特に「企画」という枠組みの中で何かをなさなければならないテレビという場で、1期生との経験値の差が如実に現れてしまったといえる。

1期生と2期生の壁は取り除けたか

 2期生の経験不測が露呈してしまったことは確かだが、今後の活躍を予感させるメンバーがいたこともまた確かである。「2期生よビビってどうする! 1期生と距離を縮めて仲良くなろうチャレンジ」シリーズでは、米徳京花や伊藤かりんが持ち前の度胸と機転をもって、前述した経験不足を跳ねのけ、今後の活躍を期待させる程の健闘ぶりを見せた。上手くいかなかったメンバーも、1期生と共演することは壁を低くするきっかけになったはずだ。

 肝心の1期生と2期生の仲についてだが、放送終了から1ヶ月経っていることもあり、状況は当時と現在では大きく異なっているが、今現在の様子を見る限り「堀未央奈が怖い話に涙。和田、北野、川村と堀の部屋で慰め会」のように、正規メンバーに昇格した2期生を中心に、徐々に壁は取り除かれているようだ。

 また、「新内眞衣のキャラクターを考える~乃木坂46の「の」を中心に~」や、「2期生よビビってどうする! 1期生と距離を縮めて仲良くなろうチャレンジ」で、白石麻衣に対して見ている側まで緊張するほどに固くなっていた北野日奈子が、『気づいたら片想い』のキャンペーンに参加した際の「乃木坂46 SPECIAL『気づいたらサッポロファクトリー』」の公開収録では、桜井玲香や橋本奈々未をイジっていたように、メディアという実戦の場でもこうした光景が見られるのは大きな進歩であると見ていいはずだ。こと北野については、桜井がよくイジられると証言している。

 研究生と1期生との交流も増えているようで、その様子がブログで度々報告されている。この問題については、運営が積極的な交流の機会を図らなかった(と思われる)ために少し時間がかかりすぎた感はあるものの、確実に良い方向に向かっていると捉えていいだろう。

アンダーメンバーの活躍

 「NOGIBINGO!」においても、アンダーメンバーに時折スポットライトが当てられることがあったが、「NOGIBINGO!2」では、さらにその傾向が目立っていた。残念ながら全てのメンバーという訳にはいかなかったが、それでも永島聖羅、能條愛未、中元日芽香を中心に多くのメンバーが活躍の機会を手にし、チャンスをモノにした。

 選抜メンバーと比べると、アンダーメンバーのメディアへの露出機会は著しく少なくなる。そんな中での「NOGIBINGO!」は、1クールの期間限定ということも相まって、彼女たちにとっては極めて重要な番組であったはずだ。多くのメンバーが番組を振り返っていたが、特に中田花奈と中元日芽香のブログが印象的だったので、以下に引用する。

今日、NOGIBINGO!2最終回ですよ

寂しい><

アンダーにもチャンスがあって
ほんと自分次第の番組だなって思う

あんまり
チャンスをモノにはできてなかったのは
心残りだけど
収録は楽しかったな〜(*°-°*)

出典2014年3月28日、中田花奈ブログ「食べ頃ってすばらしいカナ?734」

何よりアンダーだからとか関係なく
それぞれの個性を大切にしてくださる
NOGIBINGO!が私は大好きでした。

出典2014年3月31日、中元日芽香ブログ「ひめたん(*>ω<*)そ の427」

 多くのメンバーがブログで発言していたように、あるいは8thシングルの特典としてアンダーメンバーのみのライブが開催されたりと、8thシングルのテーマのひとつに「アンダーメンバーの飛躍」があるように思う。「NOGIBINGO!2」はその助走の役目を担っていたのではなかろうか。

 乃木坂46は早くも9thシングル体制に移り変わろうとしているが、飛躍のための場はまだまだ少ないのが現状である。残りのアンダーライブの様子と、今後のメディア展開の方針には目が離せない。

MC・イジリー岡田の存在

 「NOGIBINGO!」で2期にわたってMCを務めたイジリー岡田は、アイドルが激しくツッコめるタイプの芸人としては最高クラスのキャリアを持っていると思う。激しい展開ゆえに、イジリー岡田の持ち味が大きく発揮された「1」に比べると「2」では大人しくならざるを得ない企画も多かったが、「ツッコミを入れる」という点に関して言えば、選抜もアンダーも関係なくチャンスがあった。

 また、後にアルコ&ピースも「聖羅ちゃんは何でも出来るんだね」と評したように、永島の持っていたバラエティ性に目を付け、独特のキャラクターという形で強さを引き出した点は忘れてはいけない。ほかにも多くのメンバーの今まで見られなかった一面を引き出すなど、やはり「イジリー」の芸名は伊達ではないということだ。

 経歴からどうしても「変態」のイメージがつきまとうイジリー岡田だが、決して「エロ」だけではない。時に自らが標的となってお膳立てし、時にMCとしてメンバーを活かすことのできるイジリー岡田は、今後の乃木坂46、特に「アンダーメンバーの飛躍」を語るにあたって重要な存在となるに違いない。

筆者プロフィール

助六
音楽が大好きでバンドを組んだりしています。乃木坂は楽曲も大好きです。今のところ「他の星から」が一番です。ファン歴はそこまで長くないですが、皆さんと一緒に楽しめる記事を書けたらと思っています。

COMMENT

  • Comments ( 4 )
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  1. 意外と良かった。
    妄想シチュエーション企画のまいまい、ひめたんの名演技。
    イジリー岡田の名言「困った時の永島」
    高速ベロに対して、堀ちゃんの軽蔑したような顔(笑)
    が、印象的でした。

  2. 興味深く拝読させて頂きました。初めてコメントを書かせていただきます。
    イジリーさん自身、マスコミにはほとんど語らない事ですが劇団の座長を勤めています。
    乃木坂にみせる目配り・気配りは、そういったご自身の立場から来るのだと思います。
    元来、欽ちゃん劇団に憧れて業界入りし、若手時代は下ネタを嫌悪していた人と言われてますので
    そういった人格的な部分で乃木坂に受け入れられたような気がします。
    「乃木どこ」のセミリアル寝起きドッキリでイジリーさんのリポートテクニック観ていたバナナマンが
    しきりに「勉強になる」と言っていたように(バナナマン直系の事務所の先輩という点を考慮しても)
    乃木坂のバラエティスキル向上に良いお手本になると思われます。
    イジリーさんの劇団も池袋芸術祭の大賞を受賞する程なので、
    実は芝居という点でもお手本になると思います。
    なにより、業界を長年に渡り生き抜いてきた超一流の芸能人との共演は
    乃木坂メンバーみんなに非常にかけがえの無いものになると思います。
    惜しむらくは、記事にあるように世間のイメージが「エロ」という点で
    唯一そこだけは乃木坂のプラスには繋がらないでしょうね。

  3. ゆったんがバカボン鬼塚さんに育てていただいて一回りも二回りも成長して、らりんもアルコアンドピースさんに今育ててもらってる気がする。やはり場数が成長には一番だと思う。らりんやゆったんはラジオMCで今後もやって行けると思う、元々元気で明るいキャラだし。

    で、乃木坂46よ! ライブがあまりににも少なくないか?プリンシパルもいいけど、年間何回ステージに立って歌ってるの?それじゃあ踊りも歌も上手くならないと思う。いくら練習してもね。

    nogibingo2はnogibingoより良かったのはメンバーの成長ではなく、スタッフが成長したからでしょう。
    おっと成長というのは失礼ですよね、乃木坂46をより知って演出していただいたからだと、運営側からの指示が多いなかで素晴らしい仕事をしてくれたと思います。

                 で、nogibingo3 出来るの?

  4. NOGIBINGO2いい番組でしたね。

    乃木どこでの、メンバーの岡田昇さんへの反応が
    イジリーさんの人柄を表してる

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