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乃木坂散歩道 第5回「指望遠鏡からのメッセージ」

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「指望遠鏡」乃木坂46

 「指望遠鏡」はアニメ「マギ」のエンディングテーマ曲で、前途洋々としている若者や、何かをやり遂げようとしてもがいている人へのメッセージソングだと思います。それでは、この曲にはどんなメッセージが込められているのか? 今回のテーマは「指望遠鏡に込められたメッセージ」です。

 この曲を初めて聞いた時、冒頭の歌詞にハッとさせられました。
 「目に見える世界は 全て過去の物語」
 なんて斬新な表現なんだろうと。
 普通なら、目に見える世界は現在と表現しそうなものです。それを、「過去」と言ってしまった。でも、良く考えてみれば、現在とは過去と未来を分ける、ほんの小さな点であり、現在は一瞬の後には過去になってしまうものです。
 この「目に見える世界は過去」という哲学的表現から、この曲を読み解いてみたいと思います。

 
 「輝く未来=夢と希望」は「ぼーっとしてると見逃して」しまう。見逃さない様にするには、どうすればいいのでしょう? そう、見逃さないようにするには。
 目を見開いて、よく見ようとすればいいのでしょうか? 
 違います。未来を見逃さないようにするには、目を見開いてはいけないのです。だって、「目に見える世界は過去」なのですから。
 そうです、答えは、「目を閉じる」です。
 

 「指望遠鏡」:指を丸めて両目にあて・・・、実際にやってみても、景色は変わりません。そりゃそうだ。
 「指望遠鏡」:指を丸め両目にあて、そして、目を閉じるのです。
 「イメージして、探してるもの、頭の中のアドベンチャー」
 「指望遠鏡」=「目を閉じる」はイメージを見るための、未来を見るためのツールなのです。
 
 そう思って、2番のサビを読み解いてみましょう。
  
 君はどこを目指しているの?
 君の未来には何が見えますか? 
 未来は遠いようで近くて、
 イメージできる素敵なもの。
 

 そして、最後に。
 「涙で前が曇るなら 深く息吐いて・・・」 深く息を吐いてどうすればいいのでしょう? 
 ここまで読んでいただければ、もうおわかりですよね。
 涙で前が曇るなら、前を見なければいい。深く息を吐いて、そして、目を閉じよう。
 
 
 望遠鏡という目で物を見るための道具を歌詞に使って、実は、目では見えない希望、夢、輝く未来を私たちに見せようとしてくれているのです。
 「角度を変えて物事を見てみよう」「常識の枠を取り払ってみよう」
 このメッセージを伝えるために、「指望遠鏡」=「目を閉じる」という、逆説的で、斬新で、哲学的なタイトルにしたのだと、私は思うのです。

 

「指望遠鏡」とそのMVは「制服のマネキン」タイプAに収録。

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筆者プロフィール

Okabe
ワインをこよなく愛するワインヲタクです。日本ソムリエ協会シニアワインエキスパートの資格を持ちます。乃木坂との出会いは「ホップステップからのホイップ」でした。ファン目線での記事を書いていきたいと思います。(ツイッター「Okabe⊿ジャーナル」https://twitter.com/aufhebenwriter

COMMENT

  • Comments ( 5 )
  • Trackbacks ( 0 )
  1. 深いですな~

  2. この曲がもっと好きになった

  3. 私は目を閉じるではないと思います。
    まず指望遠鏡をすると見える範囲が狭まります。これは出来ない理由を排除する狙いです。
    目を開けてたってイメージなら出来ますし、むしろ閉じちゃいけないんじゃないかと思います。

  4. メロディーも歌詞もPVも最高の一曲です!
    4thの中で一番好きな曲だったので、
    今回の記事を読んでより楽しんで聴くことができたので
    良かったです!!

  5. ちょうど昨日もカラオケでこの曲歌ってましたo(^▽^)o
    自分で選曲したんじゃなくて、馴染みのママが勝手にかけてくれます。
    頭の中のアドベンチャーは、
    とにかく頭の中で夢を描くこと
    後はそれを実践するための
    行動を起こせるかどうか

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