第5回「乃木坂特捜部」
始まりました。今回は乃木坂46の5thシングルの表題曲である、「君の名は希望」のPVに関して調査してみました。
乃木坂46の5thシングルの表題曲である「君の名は希望」のPV撮影では、メンバーの表情を少しでも多く捉えるために、5台のカメラが設置されており、膨大な量の映像素材をもとにPVが編集されている。そのおかげで、エチュード(※1)を演じるメンバーの生々しい、よりよい選び抜かれた表情が『君の名は希望-short ver.-』 に圧縮されている。そこから、今回PVの監督を務める、山下敦弘氏の意志や、このPVを編集した、今井大介氏(※2)のファンを感動させてやる、というような思惑が強く感じ取れた。
山下氏が監督を務めた映画「天然コケッコー」(2007)でも、使ってないカットが山ほどあると、インタビューなどで語っているように、1カット1カット拘る監督だ。やはり今回も選び抜かれたカットが採用されている。特に、生駒里奈さんが驚き、声をあげるカットや、泣き出すカットでは、良い意味で寒気さえ感じた。
もし私の前にカメラが5台と、可愛い子が16人いる状況で、秋元康氏からPV撮影を依頼されたら、迷わず5台のカメラをフル活用したPVを仕上げるだろう。だが、そうした環境に囚われないのが、山下監督の素晴らしい所だ。『君の名は希望-short ver.-』 では、何かを決心したような表情の、生駒さんが映し出される2分50秒辺りから、1台のカメラでの、カットを割らずワンシーンで撮影する、「長回し」という技法が使われている。
話は変わるが、私は今回の『君の名は希望-short ver.-』 を見た時から、AKB48の総合プロデューサーである、秋元氏の影を強く感じていた。
実はAKB48の22ndシングル「フライングゲット」に収録されている、アンダーガールズの「抱きしめちゃいけない」という曲のPVにも、「長回し」という技法が用いられている。この「抱きしめちゃいけない」は、中村太洸監督が手掛けたPVだ。
中村太洸監督と聞いて、ピンと来る方もいると思うが、中村監督は、秋元氏、またはAKB48の運営からオファーされ、AKB48やその派生ユニットのPV撮影を何度も務めている監督だ。さらに、乃木坂46の3rdシングルで、西野七瀬さんの個人PVや、今回の5thシングルで、桜井玲香さんの個人PVも担当している、秋元氏と馴染みの深い監督なのだ。
これらの事から、「AKB48」で中村太洸という監督によって、数多く用いられた「長回し」という技法をあえて使い、今回「乃木坂46」は間接的に、「AKB48」に「挑戦状を叩きつけている!?」というのは私の考えすぎだろうか?
乃木坂46はAKB48の公式ライバルで、いつかはAKB48を超えなければならないグループだ。課題は山積だが、CDの売上も順調に伸ばし、1周年記念ライブを行ったばかり。今の現状は「上り坂」にあることは間違いない。メンバー、運営、そして、私達ファンが支えとなり、一緒にAKB48への挑戦という大きな坂を駆け上りたい。
※1……「今井大介」映画アニメを中心とした映像編集を手掛けているポストプロダクション「ジェイフィルム」に所属している。
※2……「エチュード」人物の設定だけで、台本を使わず、アドリブで演技をする事。
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これは…さすがに考えすぎだと思います(笑)
長回しなんて割とありふれた技法ではないでしょうか?
でもこうして色々な見方を紹介して貰えるのは
とても興味深いです。
本来なら、売上でAKBを超えることは出来なかっただろう。
総選挙がない以上、ファンはリミッターを超えず、
どこかで、頭打ちになる。
アンダーの子を押し上げれないので、握手満足の数字に。
まあ、追いつくと言うより、AKBが衰退するのかな。
乃木坂も、”敵は内部にあり”
初心を忘れ、不祥事を起こすことである。
長回しは山下監督の十八番ですよ
リンダリンダリンダでも冒頭文化祭前日の
教室から教室を渡り歩くシーンが印象的
あえて言わせてもらえば
テーマとナチュラルな演出を潜ませる
山下監督の長回しは格上と思います