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「乃木坂をよむ!」~プリンシパル総括後編 プリンシパルと笑い~

akimoto140616出典秋元真夏のブログ『流行り病(´-ω-`*)260』 ©乃木坂46LLC

 さて前回(「乃木坂をよむ!」~プリンシパル総括前半 投票システムが生んだドラマ~)はプリンシパル総括前半ということで、「投票システム」に焦点を当てて「16人のプリンシパル trois」を振り返った。後半となる今回はプリンシパルの内容である「笑い」の部分に注目していく。

第1幕の流れ

 今回の1幕で課せられたオーディションの課題はコント。立候補者の数に応じて2人用から5人用までコントのお題が複数用意されており、立候補者が3人なら3人用のコントのお題が書かれた札(札を引くまでお題は見えない)を箱からメンバーが引く流れになっていた。立候補者が6人以上の場合は二つのグループに分かれ、ときどき4人や5人の時でも分かれてコントが行われた。

 用意されたお題は2種類ずつなので1回の公演中にかぶることも多く、コントの順番が後半の役の組ほど自然とお題がかぶる確率も高くなる。そう考えると、コントの順番が最後かつ安定して立候補者数が多い人気役、エステルは最も選ばれにくい役とも言えるかもしれない。また、お題の中にはメンバーからすると笑いを取ることが難しいものもあり、「映画のPR」や「ケチーズX」を引くと落胆したり、悲鳴を上げるメンバーがいたほどだった。プリンシパルはリピーターも少なくないため、コントで笑いをとるハードルは公演を重ねるにつれて上がっていく。

変化していったプリンシパルの笑い

 コントはあらかじめ用意された台本をもって行われるので、基本的なボケやツッコミは用意されている。台本通りにそのまま演じてももちろんある程度の笑いは取れるのだが、先述のように1回の公演の中で同じコントが何回も繰り返されるため、やはり一筋縄ではいかなくなる。
 そこで公演序盤、メンバーが行ったのは「変顔」「変な声」だった。それぞれある程度のクオリティーがあれば笑いは取れるのだが、特に「変な声」なんかは声だけ変えてキャラ設定がハッキリしない場合だと途中で自滅してしまう場合が多かった。

 公演を重ねて要領がわかってくると、徐々にキャラを作ってコントに臨むメンバーが増えていく。桜井玲香の「平安時代の女性」や新内眞衣の「チャラい女」などぶっ飛んだキャラであったり、キャラ設定がコントに合っていたりしたメンバーは2幕にも自然と選ばれていった。そして中盤以降は徐々に「モノマネ」が増えていく。特に「高山一実」のモノマネは大変な猛威を振るい、全員が高山一実になる公演もあったほどだった。
 また公演序盤はあまり見られなかったアドリブやそのアドリブに対する被せが徐々に増えていったように思う。アドリブという点でいえば、「ぐちゃぐちゃなポリン姫」と称された松村沙友理のポリン姫は確かに台本どおりではなかったが、アドリブを連発させ彼女なりの公演を作り上げていたように思う。

それぞれの戦い方

 今回のプリンシパルはお題となるコントもそこで演じる役も公演毎に変わっていった。昨年のプリンシパルと違うのは、立候補した役を演技のベースにせず、コントで与えられた役を演じるという点だ。その中での戦い方は、メンバーによって実に多様であった。

 他のメンバーがモノマネに挑戦したり、謎のキャラを演じたりする中で、我が道を行き続けたのが畠中清羅だった。どのコントであろうと、どの役であろうと、基本的に畠中は普段の畠中であった。キャラをひねったりしなかったのが策略なのか諦めなのか潔さなのかはわからない。ただ素で行く分、コントの配役とハマると見事に畠中ワールドを作り上げていた。

 白石麻衣は今回生田絵梨花を抑えて、最も10役に選ばれたメンバーとなった。多彩なキャラを演じ、クオリティーの高いモノマネを披露し、さらには自虐ネタの「ハフーン」まで飛び出したわけだが、本人曰く「楽屋での自分を出した」とのことだった。笑いを取るために普段とは違うキャラを演じるというわけではなく、要はあれが素の白石なのである。それが表舞台での顔とのギャップとして映った結果が今回の功績につながっている。そういう意味で、プロセスは違うものの戦い方としては畠中と近いものがあるかもしれない。

 中元日芽香は公演終盤まで10役になかなか選ばれず苦戦していた。彼女が演じるのはいつだって素敵な声の美少女だった。彼女は普段からそうであるように特別アドリブを入れたり、笑いを取りにいったりするわけでもなく、とにかく与えられた役を演じきっていた。だからこそ、彼女が「ボケる側」ではなく「ボケられる側(ツッコミ側)」になった時には円滑にコントが回っていた。

 そして今回のプリンシパルでもっと評価されるべきだと感じているのが高山一実である。メンバーからもいじられる独特の声と滑舌、そのキャラで舞台に立つだけで笑いを取れていた反面、元々のハードルが他のメンバーよりも高かったように思う。しかし、彼女はそれを物ともせず白石と同じく最も10役に選ばれたメンバーとなった(立候補者無しの繰り上げ当選を含むと実は一番多く10役に選ばれている)。高山は自分の個性をうまく利用して「日本に来たての留学生」や「ジャパネットたかやま」のようなキャラを生み出し、さらには自分の独特の声を逆手に取って、普段とは違う可愛い声で演技し続けるといった機転も効かせていた。マキアやパムといった自分に合った配役に数回立候補し2幕でもしっかり笑いをとっており、自分のキャラを理解しそれを応用していた点において他のメンバーよりも長けていたように思う。

プリンシパルは「生きた物語」

 最初はメンバーも自覚していたように「笑わせる」よりも「笑われる」ことが多かった。「笑ってくれることでお客さんの反応がリアルにわかる」と言ったメンバーもいたが、それは反対に笑ってくれないという反応もリアルに伝わるということを意味している。プリンシパルは誰かが2幕に選ばれ、誰かが落ちる、またこの対決が実現したり、あるメンバーの涙があったりと、22公演を通して一つの物語であった。そしてそれと同時に、毎回お客さんも変われば出演メンバーも変わり、コントのお題も変わり、笑いのハードルはどんどん上がっていくという「生き物」のようなものでもある。そんななかで、2週間以上にもわたる公演を通してもっと面白くするためにはどうしたらいいか、メンバーが考えトライし、成長していく姿を見られた今回のプリンシパルは個人的にもとても面白かった。全公演を終えて笑いに対してであったり、2幕のクオリティーに対してであったり、投票手段であったり言いたいことは少なからずあるが、今回こそはDVD化して欲しいものだなんて思っている。

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COMMENT

  • Comments ( 2 )
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  1. 申し訳ありませんが、もう遠い記憶。
    その程度のものだった。
    コントに価値や意味を見出す必要はないのでは?
    「自分を見に来てくれているファンがいる…」
    そう考えて引くに引けなかったメンバーがいたなら
    不憫で仕方がない。

  2. 首都圏開催ばかり。
    個人的にはあまり感情移入できない。
    せめて映像化してくれたらと思うが、ライブとはまた違うから難しいのかね。

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