2014年、乃木坂46は「気づいたら片想い」「夏のFree&Easy」「何度目の青空か?」の3枚のシングルをリリースした。今回はその中から、個人的な独断と偏見で選ぶ「乃木坂46ベストソング2014」を勝手に発表したい。楽曲が良いと言われる乃木坂46なのだから、その良さを自己満足のままに語ってしまおうと思う。3枚のシングルに収録されている全18曲のなかで個人的なベストトラックTOP3を発表させていただく。あくまで筆者の個人的な見解であることを予めご了承していただいた上で、こんな感じ方があるんだと楽しんでいただければと思う。
まず、9thシングル共通カップリングの「何もできずにそばにいる」を挙げたい。この曲はラジオで初解禁された曲だったが、初めてこの曲を聴いた時思わず「あららら」と思ってしまった。それは表題曲よりも素晴らしい曲だということが一聴してわかったからだ。イントロからのピアノの旋律も、「ごめんね」から始まるサビのメロディーも、アウトロの駆け抜けるギターもどれも切なく美しい。しかし、何より秀逸なのはその詞である。詞の内容を簡単にまとめると、「涙する相手にどう声をかければよいのかわからず、ただそばにいることしかできない」といった内容だ。
この曲がレコーディングされた時期のグループは、「16人のプリンシパル」まっただ中で生駒里奈のAKB48兼任が本格化した頃だ。日々オーディションが行われるプリンシパルで上手くいかず苦しむメンバーや、兼任で微妙な関係の生駒に対してどう接していいのかわからない彼女たちの心境を見事に代弁している。ミュージックビデオがなく、パフォーマンスの機会も少なかったにもかかわらず、カップリング人気投票では18位と健闘した同曲は今後「失いたくないから」のように歌い続けられる楽曲になっていくのではないかと思う。
今や有明コロシアムを埋めてみせるまでになったアンダーライブだが、そのアンダー革命のテーマ曲ともいえるのがこの「生まれたままで」だろう。アンダー楽曲では初となる2度目のセンター抜擢を受けたのがアンダー革命の旗手伊藤万理華だ。
曲調はロックではあるが、「音が出ないギター」(3rdシングル Type-C収録)とはテイストは全く異なる。個人的に好きなのはそのドラムサウンドだ。今までの乃木坂には全くなかった音色で、グルーヴ感のあるサビも聴き手のテンションを上げてくれる。70年代UKロックを感じさせるギターサウンドも個人的にツボだった。
解釈の難しい歌詞の内容ではあるが、「過去の初々しかった頃の自分への憧憬と、今の自分に対する葛藤とを全部背負って生きていこう」というのが大まかな内容だろうか。アンダーライブのスタートに対して期待と同時に大きな不安をもっていたメンバーに覚悟を決めて進んでいけというメッセージが込められているように思う。
https://www.youtube.com/watch?v=oa9ms7PoD2w
1位の発表の前に惜しくもトップ3に入らなかった1曲をご紹介。乃木坂46の最新シングルであり、乃木坂の至宝生田絵梨花が初の表題曲センターを務めた楽曲「何度目の青空か?」だ。シリアスなイントロから空が開けるようなサビまでの壮大な展開はなんとも気持ちが良い。限りある今この瞬間を大切にしようというテーマをメンバーとファンに投げかける歌詞になっている。
素晴らしい曲なのは間違いないのだが、トップ3入りしなかった理由はこの曲が背負っていた使命が残念ながら達成できなかったから。一曲の良し悪しで紅白の当落が決まるわけではないが、結果的に紅白曲になりそびれた曲という印象が少なからず残ってしまった。やっぱり素晴らしい曲なんだけども。
https://www.youtube.com/watch?v=5OlxVvGCpdc
変わったMVや乃木坂にはあまりないコンテンポラリーなダンスで変な印象がついているんじゃないかと心配しているが、逆に言えばMVや振り付け関係なく、本当に楽曲だけで純粋に最高といえるのが「ここにいる理由」だ。伊藤万理華3作目のアンダーセンター曲であるこの曲も、今年起こったアンダー革命を語る上で欠かせない。
4thシングル「制服のマネキン」以降、「ぐるぐるカーテン」や「おいでシャンプー」のような乃木坂らしいと言われるフレンチポップに加えてクラブ・ミュージックにも積極的に取り組んでいるのがわかる。6thシングル収録の「他の星から」「世界で一番 孤独なLover」はカップリング人気投票でも1位、6位の人気曲だし、「君の名は希望」「何度目の青空か?」といった乃木坂を代表するミドルバラードも4つ打ちをメインにすえた曲だ。この曲はクラブミュージックの中でもドラムンベース的なアプローチで作られているのが今までの曲とはまた違うところといえる。
また、この曲を語る上で、「サカナクションっぽい」と他のレコード会社所属のアーティストの名前だけ出して終わりにするには惜しい。確かにイントロの電子音の広がりはサカナクションらしく、雫が落ちた水面に円状に広がる波のようだ。この曲全体を通して感じられる水中感が個人的に好きで、サビで振り落とされる太く重いキックとスネアの応酬は、同じ場所に留まることのできないマグロの群れがものすごい勢いで水中を泳いでいるような絵が浮かんでくる。この曲がリリースされる頃は、本格的にアンダーライブがスタートした頃で、一聴すると男女の別れの曲なのだが、現状のアンダーという位置に留まること無く進まなければならないというメッセージともとれる。
10月に六本木ブルーシアターで行われた「アンダーライブ セカンド・シーズン」千秋楽で聴いたこの曲が今年の乃木坂のライブのパフォーマンスとしてもベストアクトだと思っていて、12月の「MUSIC FOR ALL, ALL FOR ONE 2014」のような外イベントでも自信をもって披露できるようになったことは嬉しい限りだ。実は、1stアルバムに収録されるこじ坂46の「傾斜する」の作曲を手がけているのもこの曲と同じ長谷川湊氏で、個人的には2015年を代表するアイドルテクノポップになるんじゃないかと思っている。2012年は「制服のマネキン」、2013年は「君の名は希望」がその年のベストソングなら私は自信をもって2014年は「ここにいる理由」がそれだと言おう。
https://www.youtube.com/watch?v=gKEJMeS1eEM
以上が、筆者の独断と偏見に基づいた「乃木坂46ベストソング2014」だ。様々な意見があると思うので、「私にとっての今年のベストソングはこれだ!」というのをその思いとともにコメント欄に書いていただけると幸いだ。
ここでざっくり2014年の乃木坂46を振り返ると「波乱と革命の年」だった。それは今まで守られてきた聖域と既定路線としてあった予定調和とがベースにあったからこそそう言えるのであるが。そして来年は紅白というゴールがすでに決まっているものの、いよいよ選抜とアンダー、そして研究生が交わる年になりそうだ。3列目の歯がゆさと有名無実化する福神制度とAKB48との新たな交わりの影に揺れる選抜メンバーと、2014年の勢いそのままに坂を駆け上がるアンダーメンバーと、相楽伊織、佐々木琴子を筆頭に2014年後半から注目度を上げている研究生。この3つが重なる先に生まれる乃木坂46は、果たしてどのような姿になるのだろうか。
紅白はヒム子ーズに遅れをとってしまいましたね・・・(^_^;
いくちゃんもTEPPENを棄権したし、
年明けにはまた選抜発表があるでしょう。
新しい乃木坂に期待ですね。
今年は兼任、総選挙出馬など48化の流れの強まり、福神・選抜メンバー固定化、一連の不祥事、その後の対応と一ファンとして残念、がっかりする話題が多かった。
ただ、アンダーの盛り上がりは良かったと思う。グループ全体、メンバー個々の活躍も増えた。ただ、慢心や奢りが出てきたメンバーもいるのではないか。
来年は初心に戻って、48の真似事、二番煎じではなく、乃木坂オリジナルの道を歩んで欲しい。東京だけではなく、地方でのライブ、イベント開催にも期待したい。
もう昔は良かったみたいな感情は捨てた方がいい。
まるで特権階級であるかのようにふんぞり返っているAKBの超初期のファンと同じになってしまいますよ。
乃木どこでクリスマスにファンの家を訪問したり自転車で地方を廻ったりしていた頃とは違うのです。
初心に返ってなんてキレイ事は常に前に進まなければならない彼女たちには響きませんよ。
今年の乃木坂の曲を評価するときには、パフォーマンスを合わせて評価する必要があると思います。
その点から、今回のランキングには納得がいっています。
私が好きな曲ばかり挙げられていてとても嬉しいランキングです。
これらの曲に加えて、「気づいたら片想い」と「私、起きる。」も特に好きです。
そんな中で、個人的一位は「生まれたままで」です。
私もこの順位は納得です。
「生まれたままで」と「ここにいる理由」
は私の中では同率1位でも良いですね。
楽曲は乃木坂の可能性を広げた仕上がり
ですし、ライヴパフォーマンスで更に
ブラッシュアップされたと言っても
過言では無いと思います。
2015年 乃木坂46の更なる活躍を期待します。
「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」ですね
遅ればせながら万理華に興味をもったきっかけにもなった曲です
とてもドラマティックな曲調で連ドラのテーマ曲なんかにも合いそうです
とにかくイントロからピアノの旋律が綺麗で心地よい
今回の話題とはそれますがMVもかなり良いです
映画のオマージュのようですがストーリーが今のアンダーメンバーの心情を投影しているように感じます
万理華をはじめメンバー達の演技も良かったし、映像の撮り方も青春の一ページをうまく表現してます
2014年のアンダーの躍進は言わずもがなですが、それを象徴する一曲(一作)ではないでしょうか
このランキングは素晴らしいと思います。
あまりに素晴らしいと思ったので、私にも語らせて下さい。
乃木坂の曲は、あくまでアイドルソングという特性上、曲の良さだけでなく、MVや歌唱メンバー、その時のメンバーの状況(乃木どこ等)だったりとキャラクター性がリスナーの受け取り方に大きく影響してくる事が前提にあると思う。
「何度めの青空か?」は正にその例で、どうしても負のイメージがついてしまった。
他にも、カップリングランキングでは、西野がいる曲が比較的上位に入ったことや、伊藤寧々がセンターの「涙がまだ悲しみだった頃」が4位に入ったことでもわかる。
ランキングに関して個人的には、1、2位は筆者と同感。
2014のアンダーの勢いはすごかったし、メンバー同士、ファンとメンバーの一体感が気持が良かった。
「ここにいる理由」はMVから、キワものイメージが先行してしまったが、まず曲自体の質の高さとダンスの表現力がずば抜けていて、そこにアンダーの葛藤というキャラクター。納得の1位の曲だと思う。ループする食事シーンのMVも色々なイメージを喚起させ個人的には好きである。芸術性、ドラマ性とにかく全てに置いて質が高い曲と思っている。
だた、カップリングランキングに入らなかった現実を考えると、現状の選抜との単純な人気の差、アンダーの良さがまだ本当に認知されていないとも取れる。
3位には「気付いたら片想い」を入れたい。年末の有線大賞のライブを聴き、今年一番の表題曲だったと改めて思った。曲のせつなさを
西野という控え目なキャラクターのセンターに置くことで引き出し、又、曲が西野を先頭とした乃木坂を引き出すという奇跡を生んでいる。儚げなMV、マカオバンジーというストーリーもとてもよかった。メンバーと曲が本当にうまくかみ合っていた。上手くいきすぎた分、次曲の「夏のFree&Easy」の違和感がどうしても目立った。
2015はもっと曲によってセンター、メンバーを変えて欲しい。欲を言うなら、選抜という制度そのものを変える様な革命が起こって欲しい。
長文大変失礼致しました。
ライブで披露する度に曲が成長していくのが好きです。
そうするとどうしてもアンダー曲になってしまう。
夏の全ツでの「ここにいる理由」のパフォーマンスの熟成過程は素晴らしく、個人的には名古屋公演時が最高でした。
アンダラで忘れられないのは「あの日僕は咄嗟に嘘をついた」。撮り直しがきくスタジオ収録を観ても素晴らしいパフォーマンスだったのに、生で一発勝負なライブにおいて既にそのレベルをすっ飛ばしてる。そしてまだまだ成長していくだろう。楽しみ。
良いランキングですね。私は握手には興味がないのでシングルCDは買わないはずでしたが、制服のマネキン・ここにいる理由・何度目の青空かの3作のオフボーカルが聞きたいが為に買ってしまいました。今度は傾斜するが好みなので、アルバムも買ってしまいそう…。メンバーも可愛いですが曲も素晴らしいです。そしてMVも素晴らしいですね。個人的にここにいる理由のPVが他と違って好きです。
低体温、名曲ですよね。
どうも今はまだファンにいまいちちゃんと届いてない印象あります。
いずれグッと評価が上がる時期は来ると思うけど。
低体温、咄嗟、鼻水、ぼくが行かなきゃと、最近はカップリングに名曲多い印象。
乃木坂は曲には恵まれているのに運営はあくまでも乃木坂はアイドルグループとして売りたいのでしょう。「何度目の青空か?」などは桜井がセンターで歌えば新規にアピール出来たと思います。しかし、桜井や川村を1度センターで使ってソロなどを任せてしまうと二人がいない時に代役がいない。選抜を歌唱力やダンス能力で選ばないのも完成形にしてしまうとアンダーメンバーに絶望しか残らない。
しかし、私は1ファンとして実力で売れて欲しい、ミリオンを願ってしまうんです。
単なるアイドルではなくてアーティストとしても評価して欲しいと。
この葛藤は2015年も続くでしょうが・・・
アーティスト?・・・ヒトの書いた曲をヒトの演出した振り付けで言われた通り踊るのがいまの彼女たちです。
じゃあ、ろってぃや玲香さんは卒業してデビューすればいい。
ただし、いいものが売れるとは限らないからメディアからは遠ざかる可能性が高いですね。
アイドルグループとしての彼女たちを求めているファンからすれば乃木坂劇場を楽しませてよと思います。
「ここにいる理由」はライブでの一体感が仕上がれば最高だと個人的には思っています
イントロからの(サイリウムの)ズム感を取れない不思議なライブ感はアイドルヲタには新鮮だったし、そこから一転しての爆発的に揃う感覚は気持ちいい
ハシバイにも共通するヲタが推しを一斉にコールするタイミングも「くるくる!」と鳥肌が立つ感覚はたまらないし、その前の静まり返る感じは今日のヲタは「わかってるな!」と嬉しくなります
乃木坂の楽曲はAKBさんみたいにコールを意識したものが少ないからこそ楽曲の世界観を楽しみつつ、コールやサイリウム振りを研究してより良い形に成長させる事ができるのはライブ厨としてはたまらないですね
そういう意味でもアンダラは凄くありがたい場所でした
2014年は乃木坂の光と闇が見えた年だったかなと思います
その中でもアンダーの概念を吹き飛ばす事に成功させたアンダーメンバーに、特にその中心メンバーに賞賛を贈りたいです
伊藤万理華:アンダーの中心人物して2014年を牽引「アンダーの概念を壊したい」との発言から見事に概念を変えた立役者
永島聖羅:アンダーのキャプテン的存在として2014年を牽引「仏の永さん」はアンダラが無ければここまで広がらなかったかも?メンバーのためにと頑張る姿はアンダーメンバーの精神的支柱
井上小百合:10thシングルでアンダーセンターとして抜擢、アンダラsecondを成功に導いたのは彼女の生真面目さゆえ、彼女の言葉からも多くの感動を貰いました
ここにあがっているもの皆いいんですよね、選べない!その時々の気分でも
ロマンスのスタートは爽やかで・可愛らしさが現れていて好きですね、ダンケシェーンはいくちゃんの元気が現れているし、Tender daysのアップテンポもアイドルらしく・・・結局かなり好きな曲ばかりってことかな。一部メンの露出で天使から落ちて堕天使になってしまったけど?(意味が違うかな?)、のぎちゃん達はそれでも頑張って行ってくれると思う。今年はユニット分けで活躍して欲しいと思うけど、どうでしょうか?この3年でそれぞれの成長でこれまでの路線には納まりきれない状況なんだと思う。単純には選抜・アンダーなどとではなく、20以上、20以下の2ユニットでの活動が新たなのぎちゃんの広がりを見せてくれそうな気がする。
ここにいる理由
この曲を聴いたとき、やはり選抜とはメディア選抜であり歌選抜はアンダーなんだなあと思いました。たぶんこの歌は今の選抜では歌えないだろうと思います。MVではDANCE&LIPがいいですね。非常に単純ではあるけれどそれだけに視覚じゃなくて聴覚に訴えてくる。西武ドームでもこの曲は楽しみの一つだった。アンダー曲は実に先鋭的だし実験的な曲が多い。NHKBSでの乃木坂SHOWのエンディングでアンダー曲を流すのはアンダー曲が単なるおまけではないと理解されてるからだろう・